光田健一 September Song Concert 〜Introduction

2000.9.3.sun カフェ・ラ・サイエンス(hide museum内)


 半年以上振りの健ちゃんライブ。
もう、わくわくしっぱなしでhide museumへと向かいました。
 京浜線の横須賀中央駅から随分と距離があって、ほんとうにこの先にあるのかな? 
と、不安も膨らんできた矢先、
ようやく"でーん"とそびえ立つ館を見つけたときには ほっとしました。
 開場までの時間に museumのほうは見学して目的をひとつ果たし、
その後はライブに賭けて会場入り口付近で待機していたんですが、
お天気はいいし、海は青いし♪
しばらくぼーっと心地よい風に吹かれて過ごしておりました。

とっきー の教え子グループ。女性ボーカルがかっこいいの。
(なんと、とっきーは音楽学校の先生だそうです)

弱冠二十歳だそうですが、歌ってくれますよ心の内を。 曲調は光田さんに通じるものがあるような。

 ピアノに着くや、 "1998" のイントロが…。すぐにその世界に引き込まれました。が、、、突然手が止まって一言、

「今日はSeptember Song Concertのイントロダクションということで、
全部イントロしか演奏しなかったら一体何曲やれるんでしょう!?」

何を言い出すのかと思ったら…。健ちゃんのライブやイベントでは、 まず笑いを取るのが 近頃のお約束になりつつあるようです(笑)。

「こういう曲は背筋がピンとしますね。」

言われてみると、確かにそんな気がしてしまいます。 ここではNEW ALBUM "BOOTIES #1" について、作者本人からの'推薦の言葉'的なものを直に聞くことが出来ました。 作品に対する愛着心も非常に強く伝わり、良いアルバムが出来たね、 と一緒に心の中で喜んでいました。

 さて、そのあともしばらくうだうだとおしゃべり。

「さぁ!何やろうかなぁ〜」

なんて言うもんだから少し腑抜けてしまったけれど、

「ここは'気まぐれ弾き語りコーナー'だから…」

と、好きなように時間を使ってました。曲は季節柄"花火" 。ちょっとしんみりして残暑にぴったり〜って感じです。

もう一曲の弾き語りは"かえる"という曲。 どうやらお家の庭に出るかえるさんの気持ちになって歌ってみたとか。 おもしろいフレーズのイントロで始まり、歌もピアノも弾んでます。 詩の内容も「どきっ」とするところがあって、とても印象強いです。 曲の前にやってくれた'そーいう生き物を突然見つけてびっくりする人 の真似'もおもしろかった!

 続いて、このコンサートをやるにあたって…

「9月だし、セプテンバーソングっていう、
エラ・フィッツジェラルド(女性ジャズシンガー) の曲もあることだし、
その曲も大好きなので、こーいうコンサートタイトルにしたけど、
せっかくだから自分でもセプテンバーソングって曲を
数日前に完成させたのでやります。」

また、

「自分が尊敬する人(たくさんいる中の一人) のことを歌います。」

"The September Song"。 光田さんの9月・・・私たちには はかり知れないほど大きな出来事があったのでしょう。

 ジェントルズのメンバーがぞろぞろと入ってきました。今回なんでパーカッションが後ろの目立たない ところにあるのか、やっとわかりました。
いつも光田さんのライブでは演奏にお笑いに大活躍している cicoちゃん が今日はいないのです。先に決まっていた仕事のほうに行ってるそうで…。
代役は光田さんの楽器担当(他いろいろ・・・)のスタッフ、 まことくんでした。 そーいえばライブ始まる前の楽器調整はまことくんじゃなかった! 今日はミュージシャンなんですね。 後ろだったけど、ソロもとってしっかり活躍していました。

それとキーボード担当の けいぞーさんがいないため、光田さんが一人二役、 ピアノ片手にもう片手は伸ばしてkeyに、しかもそのまま歌っていたり…大変だぁ。 完全にkeyのみの演奏も多々あり、横顔が美しかった(!?)。 ほおを伝う汗もしっかりと見えてました。
 ちなみに、けいぞーさんのほうは…忙しい光田さんの代役で KENSOのアメリカ演奏旅行の最中だとか。

 というわけで、ジェントルズを配しての曲は、 "The Birthday Song" "Night & Day" "青春と絵の具" の3曲。 うち2曲は すごくジャズやフュージョンのにおいのするものでした。 「都会的」というのかもしれないけど。

 続いての曲ですが、新メンバーの 河崎さん 養父さんは、ジャズなどのセッション活動を中心にしているのだそうで、

「メンバーの演奏も十分に聴いてもらえるような、
ソロをふんだんに入れたものを作ってきた」

と、演ってくれました。 みんなのソロプレイに目と耳を奪われつつ、歌にも注目。 そういう曲にもちゃんと詩をのせて歌っているのね。タイトルは・・・ "vento〜音楽の風" "スクリーンの夢" "Such is Life"

「ventoとは、お昼に食べるものではなくて(笑)
ポルトガル語で『風』という意味です。」 

最後のSuch is Lifeはとにかく早口なんです。 何言ってんのかわからないよー、でもかっこいいの!

 後半は、みんなでDancing!! のコーナー。
けいぞーさんがMDに残していった音も混じって、久しぶりの健ちゃんMusicに踊る踊る〜〜♪
 "君に夢を伝えたい" で客席のみんなは立ち上がりました。 "ねぇ?" にはかなり大きい振り付けがついていて、思わず真似しちゃった。

しかし、次の曲には度肝を抜かれました。

〜〜江戸時代、手紙は、
飛脚という健脚の若者が走って届けておりました〜〜

とかなんとかいう、講談の前口上のようなセリフと共に始まったんですが、 のりのいい、か・な・り・おもしろい曲で、今風な手振りがまたよろしかったです。 "走れ飛脚よ!" この曲の途中から、「全日本チョッパーベース選手権」なるものが 開催されまして、ベーシスト・田中豊雪氏があらゆるシチュエーションで チョッパーに挑戦!肩にベースギター乗せて後ろ側から弾いてみたり、 歯で弾いたり、ステージ床の角っこに弦を引っ掛けたり… 思いっきり熱のこもった演奏をしてくれました。当然ながらとっきーが優勝!! イェ〜〜ィ!

 

 今回のラストソング "Cry'n Smile" は…サビのところでお客さんが2つに分かれてバックコーラスをする アカペラ大会。上パートは1〜6月生まれ 久美ちゃん チーム、下パートは7〜12月生まれ よっちゃんチーム。 客数がいつもより少なめだったので迫力が足りなかったかも。。。ですが、 最後にやった'健ちゃんがボケまくって河崎さんを何度も紹介するコーナー' でしっかり盛り上がって終わりました。

 アンコールになり、光田さんとコーラスの二人が舞台に横一列に立って、 バッハのフーガ風アカペラをやりました。 "Prelude In September" は もちろん健ちゃんのオリジナルです。 幅広い音楽の世界をまたひとつ覗かせてもらった気がしました。

 まだ踊り足りないと思っていた我々に朗報が…。再びDancing Timeですっっ。 "入道雲を飛び越えて" は♪〜夢をあきらめないで〜♪ってフレーズがいつも胸に響く大好きな曲。 そして "僕はピアノが好きなんだ" 。なんと…2番はおふざけでした。

♪〜おやじは大きなハ○がある〜ひだりの隅に○ゲがあ〜る〜♪

と延々'お父様の御髪'について 歌ってらっしゃいました。& きっと放送禁止になるであろう、

♪なにわのモーツァルトだって △∵〜☆♪

 ほくそ笑んだ関西人も多数いたことでしょう! 最後には

♪〜僕はみん〜なが好き〜なんだ〜〜♪

でうまくまとまりました(汗)。

 終了後 外に出ると、
雨??
 いやいや、強風に飛ばされた海水が飛沫となって降りかかってきたのでした。
昼間とは全く変わってしまった闇の中の海、
その前にぽつんと建つ hide museum は、非常に幻想的でした。
(2000,9 そにあ)