真夏のディナーコンサート「夢の浮き橋」
光田健一ターフェルムジーク四重奏団 (+)
光田健一 Vocal、Piano 織田浩司 Saxphone、Flute、Clarinet 森琢哉 Violin 大井洋輔 Percussion、Bass、marimba
(+)cico 和太鼓、Perc、司会、デバ夫人!?
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2004年7月24日(土) 三田屋本店−やすらぎの郷−
「お肉の三田屋」さん。有名だけど入るのは初めて。
受付を済ませしばらく待っていると名前を呼ばれる。そして案内の人に促されるまま座席に着く。普段こういう豪華な雰囲気には全く縁がないので緊張気味で、つい店内をじろじろと見回す。建物は一面だけがガラス張りとなっていて、外には池、その向こうに噂の能楽堂。能楽堂を取り囲むようにしてお客さんはゆったりとディナーをいただく。
ヘレステーキコースまたはロブスターコース。スープ、ごはんに甘いうめぼしもあって満腹満腹。二人で行ったのでお肉もえびも半々口にして^^ちょこっとお得な気分。しかし、うめぼしの味には驚き。こんなにまろやかなものは初めてなんで。うちの梅干は長持ちするように塩がたっぶり入っていてそんなに一度に食べられないもの。
ほんとにゆったりと食べて(本気で食べたら多すぎる。でも時間をかけてなるべく残さずに食べるのだ)、それから身支度も整えて、さあ、いつでもライブどうぞ!
♪
刀@第一部 〜能楽堂での演奏〜
少しずつ薄暗くなってきた。能楽堂前のガラスをスライドさせて全開にする。虫の音が結構響く。蚊取り線香も焚かれていた。いつしか舞台には かがり火が点灯し、いい雰囲気が作られる。
紺色の和装(なんて言うのか…火消しじゃないか、飛脚のような?衣装)の人が登場し、和太鼓の乱れ打ち。cicoさんでした。そうなのか、cicoさん急遽参加となったのですね。
cicoさんと入れ替わって、ターフェルムジーク四重奏団の面々が登場。衣装はなんとなくそろえているようで、森さんと織田さんは甚平さん(この呼び方関西だけ?よそでは「ちゃんちゃんこ」って言うかも。)の綿なしみたいなの。光田氏は確か白色のカッターシャツぽかった。
まずは『椰子の実』『おぼろ月夜』で野外にするっと溶け込む。客席からは見えないけれど、ステージからは空に半月が浮かんでいたそう。
演奏は、その後も自然が感じられるものや素朴なものを中心に繰り広げられる。
『オケアノス〜海の守り神』ほか海の歌(忘れてしまってる〜)、『suflower』、織田さんのオリジナル曲、『H*E』『A Dancer Unknown〜見知らぬ国で』『ニューシネマ・パラダイス』『誓い』など。
曲前にSEが出て、雷・花火大会・そして生!和太鼓が続いたあとの『花火』、
子供のはしゃぐ声のあとの『こんにちわさようなら』は、想像力をかきたてられた。
楽器は光田氏のグランドピアノが今まで見たこともないほどのミニサイズ。「一番小さいグランドピアノ」の半分くらいのサイズで驚き。大井さんはパーカッションだけだったかなぁ?記憶が既に…。織田さんは曲ごとに楽器を変えて、『H*E』では歌詞に出てくる通りクラリネットを使用して雰囲気を醸し出してました。
お腹いっぱいで音楽を聴くと、ついうとっとしてしまうけど、リラックスしている証拠ですね。なんと贅沢だったか!!かがり火のある能舞台、陽のどんどん落ちていく時間、セミや虫の鳴き声など、すべての状況がコンサートの演出としてすばらしかった。
刀@第二部 〜レストラン内ステージ〜
休憩のあと、座席を180度回転させてレストラン内のステージでの演奏の始まり始まり〜。派手な照明に演出されて『In the mood』だなんて、いかにもショータイムって感じ。そして司会者が登場する。サンダー井上さん。メガネに蛍光黄色のタキシードそしてでっかいキラキラの蝶ネクタイはおNEWの衣装のよう。軽快な口調でジョークも飛ばし一気に場が和む。
そんなところで三田メドレーが始まった。
『冬の稲妻』はcicoさんいやサンダーさんが堀内孝雄パート、そして光田氏は谷村新司パート。予想通りの♪You'er Rollin' 三田〜。。『お嫁サンバ』は、♪慌てない〜でお・よ〜め三田。合間に♪ジャパ〜ン♪とタイミングよく入れるサンター氏。『ビューティフル・サンダー』『サンダーラ』と見事に三田メドレーでした(笑)。
以降の演奏は意外と真面目で(?)、『スクリーンの夢』『サラダデイズ』『真っ白な八月』『Early Bird』『ボレロ』『君に夢を伝えたい』『Cry'n smile』などなど。
『サラダデイズ』は料理人の曲らしく、cicoさんが包丁をとんとん叩く音、大井さんが塩・こしょうを振ったり、電子レンジの♪チンと鳴る音を担当。三田特別バージョンかな。前もっての解説もあり注目して聴けたのがよかった。耳を澄ましていると、状況が目に浮かぶようで新鮮でした。
『真っ白な八月』は大井さんの、胴体のないアップライトベース(120回払いで今回のために買ったらしい!)がすごくよかった。大井さん何やっても一流なんだから!!前々からお気に入り曲ではあるんだけど、今回特に心に沁みました。
『君に夢を伝えたい』では血液型に分けてのコーラス大会があったけれど、なんとなんと!あのデバ夫人が関西初上陸!!妖艶なお姿で見事にゴージャスさを振りまいてました。すっごい近くで見てしまったよ〜。
刀@アンコール
光田氏はコンサートの間中終始楽しみながら演奏していたようで、満面の笑顔。その感想は『言葉にできない』。この曲、光田歌唱バージョンを初めて聴いた。というかこの曲自体きちんと聴いたのは初めてで、こういう曲だったのか。でももう今は思い出せない…すみません。
メンバー紹介のあと最後の曲。『ありがとね』はピアノ以外全員前に立ってコーラスをやる。♪この街に来ると少しだけ緊張する〜が ♪少しだけ若者〜♪になっている。それもコーラスで繰り返し強調されていた。最近こういう年齢的な恥辱ネタが多いような気がするんですけど、、ま、受けを狙いすぎると、たまにとんでもないことになるのでご注意を!
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今回特に、cicoさんの活躍が目立った。司会すごいいいよな〜と友人と持ちきりだった。友人が前回cicoさんを見たのは、、多分7年くらい前だったでしょうか。まだ司会を始めた頃だったのかな? 成長をこうして感じられるってうれしいもんですよね。これからの活躍も楽しみなのでした。あれっ?主役の人の話はどこへ行っちゃったんでしょう(笑)
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当日は開場時間より少し早めに到着したのでお庭を拝見。ぐるっとひと巡りすると、散歩コースを見つける。小山を上がって林を抜けるコース。帰り道に太鼓の音がしたんで、木々の間からそちらを覗くと、cicoさんが叩いていました。すぐあとに光田氏も出てきてcicoさんに叩き方を口で指示していた。なんだかその場面がすごく緊迫感があって、身がひきしめられる思いがした。
そんなこともあったので、一層、本番のコンサート特にレストランステージでの、cicoさんの弾けぶり・突き抜けた名司会者ぶりに感激したのだと思う。いくらステージではみんなにこにこしてたって、練習は厳しいもんだよね。努力の結晶がこうして本番で発揮されるのだと、改めてプロ根性を思い知った。
(04.11.14 そにあ)