HIROKUNI KOREKATA
"Birthday Special" LIVE
是方博邦 with 石井一孝
出演:是方博邦(G)・石井一孝(Vo)
石川俊介(B)・小森啓資(Ds)・光田健一(Key)
2006年3月3日(金) BLUES ALLEY JAPAN
是方さんと光田さんの共演。それだけでも何が起こるかわからない楽しみがあるというのに、
小森さんに石川さんという強力なメンバー。
そして、売れっ子ミュージカル俳優の石井さんが是ちゃんと対で出演されるという。
この豪華なセッション、スケジュールを知って即、予定に組み入れたのは言うまでもない。
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実は初めて行くライブハウス。
今までもHPは時々見ていて、飲食メニューやライブ写真の雰囲気から、
なんとなく高級感漂うお店なんだろうとイメージしていた。実際行ってみると、やっぱりそのとおりで、
入場時からきっちりとルール作られ、案内人もボーイさん風のいでたちだったりする。
今回はおそらく石井さんのファンと思われるお客さんが多く、
ドレスアップした淑女たちが花束を用意してたり華やかさそのもの^^。
演劇系のファンの方々は懸ける意気込みが違うね。
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飲食タイムのあとライブ開始。
まずは、楽器の4人で是ちゃんの作品を2曲ほど。それが、いきなりぶちかまして下さる。
タイトルからすると前にも聞いたはずの曲なのに、聞こえてくる音楽は全く印象が違う。
こんな作風のものは以前のライブの記憶にはないぞ、という程度のものだけどね。
『グレープシュガー』(日本語でぶどう糖)は、古代の踊り?地の底から湧き出るような、ベースとドラム。
何なのこれは???初めて耳にする不思議な体験で、音楽に全意識が奪われてしまうのだった。
そこに本日のボーカリスト、石井さん登場。『Come Together』(ビートルズのカバー)、一曲目にして、
もう後半の盛り上がりのようなテンションの高さ。
key&コーラスの光田さんは普通に演奏してるだけなのに、
乗り切れなくて少々浮いてるように見えちゃうくらい(あの光田さんでもってしても、そんな風に見えちゃうのよ)、
石井さんったらすごい集中力。「舞台に立つと、何かが降りてくる…」一瞬にしてその役柄になりきってしまうのだとか。
ここではロックボーカリストが降りて来たそうな。このあとも、石井さんの表現力豊かなリードボーカルは続く。
演奏曲をざっと分けると、是ちゃんのインストオリジナル、是ちゃんの選んだカバー曲、石井さんのオリジナル、
それに加えて、今回の特別企画!是ちゃんのインストに石井さんが歌詞をつけてきたという作品も数曲
。歌詞はそんなには聞き取れないけど、石井さんの歌声が曲にほんとによく馴染んでいて、
元からこんな曲だったんじゃないかと思わせるほどのすばらしさ。
特に、F1関係の作品(タイトル不明)は めちゃくちゃかっこよくて!
「いい作品には歌詞をつけて歌いたくなる」という石井さん。
楽器の決めのタイミングに合わせて、体でのってみたり、所々で自分も演奏する真似をしたり(楽器は最低4種類はあった)と、
かなり作品を聞き込まないと出来ないしぐさがちょくちょく表れて、これは相当の音楽好きなんだな(^^)、
と分析させていただきましょう。
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是方さんと石井さんの共演は過去何度かあったようで、お互いにいい感情を抱き合っている風。
石井さんのご家族も今や是ちゃんのファンだそうで、本日もみなさんで見に来ている様子。
そんな中で出て来た会話。
「俳優さんってのは、ほんとに話が上手ですよね〜。」
「俳優は、みんながみんな私のような人ではないですよ。」自分はおしゃべり好きなほうなんだと言わんばかりの石井さん。
躊躇せず本当のことを即答してくれると気持ちいいもんだね。なるほど、どこでもそうなんだ〜ちょいと内部事情も知れてしまう。
二人が話すうち、お話の主導権はやや石井さん寄りに傾いている。
ここで石井さんから見た是ちゃんの印象を。「面倒見がよくて、いつも明るく腰の低い人…」と人柄の良さを強調。
「何?誉め殺し??」と是ちゃんが居心地悪そうに返すや
すかさず、「今日はバースディライブですから〜」石井さんの鋭い切り返しがナイス。
ちょっと追い込まれ気味の是ちゃんは、何かあるたびに客席の一方向に向かって
「も〜う〜おかあさん〜何とかしてくださいよ〜!!」と救いを求める。
客席一体となって、是ちゃんの愉快なキャラに大笑いなのだ(^v^)。
すんごく仲よさそうな二人だけど、実は出会ってからそんなに長くは経ってないそうで驚いた。
アンコールで、もう一度是ちゃんの楽しいトーク。トルコ旅行の際に乗り換えたロシアの話でまた会場を沸かせてくれる。
なんでロシアなのか、それはきっと、演奏曲の『Back In the U.S.S.R.』(ビートルズ)に
ちなんでいるのではないかと。。。
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おっと、忘れちゃいけない、光田さんについても触れておかねば。
選曲がフュージョン、ロック、スタンダード から J-POPまで多岐に及び、
立ち上がって演奏する姿も何度もあって、バラエティに溢れたキーボードさばきを披露。
keyソロも三回くらいあって、それが今までに聞いたことのないような一風変わったフレーズで楽しませてくれるんで、
改めて引き寄せられてしまった。
念のため言いますが、先述の、乗り切れてないように見えたのはその時だけだからね。
是ちゃんも今回のメンバーのことを自慢していたけれど、たった一度のリハーサルで本番OK。
どんなサウンドでもしっかりその世界を作ることが出来るミュージシャンたち、
凄腕ぞろいの面々はすっごく輝いてた^^。
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はぁ〜しかしこんなに楽しいライブになるとは…もう笑いすぎてお腹すいちゃうよ(^^?)。
このままずーっとここで見ていたいと ついつい思ってしまうのであるよ。今回と同じメンバーでまた続きが見たいことしきり。
是方さん、石井さん、このチームでまたライブをお願いします。光田さんも是非混ぜてくださいな。
(4.2 そにあ)