以下は「PCIバス」のサウンドカードを搭載し、DOS用のゲームで音がでない場合の対処法の1つです。
Direct X (Direct Sound等) を必要とするゲームや「ISAバス」のサウンドカードを搭載したマシンでは必要ありません。
初心者の方は変更すると元に戻せなくなったり、他のデバイスに悪影響がでる場合があるので絶対変更しないで下さい。
最近では「ISAバス」のサウンドカードは珍しく、ほとんどが「PCIバス」のサウンドカードになってしまいました。
それに伴い、DOS用のゲームは逆に不具合が出るようになりました。
サウンドカード自体の設定はうまくいってても「サウンドブラスターエミュレーション」がうまく設定できていないために問題が発生していることがあります。
DOS用ゲームでの設定可能な値( 「CHASM」、「QUAKE」は設定画面無し)
ゲーム名 |
I/O |
IRQ |
DMA (8bit) |
DMA (16bit) |
DOOM DOOM 2 Ultimate DOOM Heretic Hexen |
270を除く 210 〜 280 |
2 , 5 , 7 |
0 , 1 , 3 , 5 , 6 , 7 (DMAは1つだけ) |
DUKE NUKEM 3D BLOOD REDNECK RAMPAGE Shadow Warrior |
270を除く 210 〜 280 |
2 , 3 , 5 , 7 , 10 , 11 , 12 , 15 |
0 , 1 , 3 |
5 , 6 , 7 |
理想的な設定値 |
220 |
5 |
1 |
5 |
基本的に IRQ が 5 、 DMA が 1 と 5 、 I/Oポートアドレスが 220 に設定できればDOS用のゲームが動作しやすい。
よって、サウンドカード自体の設定とは別に、サウンドブラスターエミュレーションがその値をとれるように設定する。
通常、サウンドブラスターエミュレーションは、そのサウンドカードのドライバーインストール時に一緒に検出されるはずです。
「Sound Blaster Live!」と「SANYO TB-3DS1」の例が以下にあります。
その他のサウンドカードではサウンドブラスターのエミュレーション機能がない場合もあります。
また、機能があっても使用不可に設定されている場合もあるのでサウンドカードのマニュアルをよく読むこと。
以下の方法でサウンドカードをインストールするとうまくいく場合がある。
(絶対ではないので各自の責任において行う事。)
BIOSの設定を変更すると場合によってはマシンが起動しなくなったり、他のデバイスが動かなくなったり、元に戻せなくなる場合があるので、下を読んで意味の分からない方は絶対変更しないで下さい。
特にメーカー製のパソコンは問題が発生しやすいので変更しないで下さい。
BIOSにより名称が違ったり設定がない場合もあります。
- 「BIOS」の「PNP/PCI」等の設定画面で「IRQ」の割り振りを「AUTO」でなく「MANUAL」にする。
(別のデバイスが「IRQ」を変更してしまう場合があるので注意。)
- 「IRQ 5」を「PCI/ISA PnP」から「Legacy ISA」に設定し、強制的に「IRQ 5」をあけておく。
(別のデバイスが「IRQ」を変更して動かなくなる場合、他の「IRQ」も「Legacy ISA」にしなければならないときも。特にPCIバスのカード類は注意)
- 「DMA」の設定も可能であれば、「1」と「5」も「Legacy ISA」で強制的にあけておく。
ドライバーはなるべく最新を使い、中途半端に認識されているドライバーはアンインストールなり削除なりして更新する。
確認は、「マイ コンピュータ」の「コントロール パネル」の「システム」にある「デバイスマネージャ」で行う。
そこに「!」や「×」がついていたら正常に動作しない。
「Sound Blaster Live!」自体は「IRQ 9」(マシンによって異なる)に設定された。
「サウンドブラスターエミュレーション」も右の図のように追加されている。
ゲームによっては「AWE32」の設定があるので「Sound Blaster」より「AWE32」の方が仕様が近いと思ってしまうのだがうまく動作しないことが多い。
「Sound Blaster Live!」の仕様は残念ながら、「AWE32」シリーズの延長線上にはない。
このように設定できればいいのだが、「DUKE NUKEM 3D」「Shadow Warrior」などでは、クラッシュしてしまう場合がある。
一応解決方法は、このサイトの
DUKE NUKEM 3D
や
Shadow Warrior
にある。
問題はサウンドブラスターエミュレーションにあるようだ。
これは、付属していたドライバーではなくダウンロードしてきた最新版(1999年12月2日)のドライバーである。
最新版では「設定」のページが追加されていた。
アップデートする前の状態は正しく設定できていたので、アップデートしても設定が引き継がれると思っていたがそんなことはなかった。
下の方に「プリンタポートと IRQ を共用する」が新規追加され、そこにチェックが入ってたため最初は IRQ が別の値になっていた。
チェックをはずして IRQが「5」に戻ってくれた。
IRQ が不足しているのなら便利だが、それを初期設定にしないでほしかった気もする。
ドライバーをインストール後は設定を再チェックすべきである。
エミュレーションの問題は解決されていなかった。
SANYO TB-3DS1 にも「SANYO TB-3DS1 Audio」自体の他にサウンドブラスターエミュレーションが用意されている。
右の図の様に追加された。
一件全てがうまくいっているようにみえる
だが、残念ながら「DMA」が1つしか設定できない。
よって「DMA」を2つ設定しなければならないゲーム(DOOMシリーズ以外)では効果音をOFFにしないとならない。
ただし、BGMはOKである。
また、サウンドブラスターエミュレーションが使用可能になっているのを確認すること。
その設定は、「SANYO TB-3DS1 Sound Blaster Emulation」にではなく、「SANYO TB-3DS1 Audio」にある。
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