保健所の犬・猫をもらって下さい
子供たちにせがまれて動物を飼う人、子供代わりに動物を飼う人、話し相手として動物を飼う人・・・、これ
から良き「家族の一員」となる動物の入手先はお決まりですか?知り合いの方からもらわれますか?知
り合いの方が飼ってみえる動物たちに赤ちゃんができたのなら、是非そこからもらってあげて下さい。そして、
その後は避妊手術を勧めて下さい。今度生まれてくる子供たちには、あなたのように優しいもらい手が見つかる
保証はありません。そして、そうやって生まれてくる命の一方で多くの命が保健所で失われている現実を思い出
して下さい。「避妊手術は不自然でかわいそう。」・・・私も以前はそう思いましたが、もともと犬猫をペット
として飼うこと自体が不自然ですから、これは理由にはなりませんよね。
そういうお知り合いはいない?じゃあ、どこから動物を迎え入れますか?日本で一番一般的なのはペットショ
ップだと思います。日本語で「ペットをかおう。」の「かう」は「買う」とも「飼う」とも書け
そうです。でもちょっと待って下さい。命の売買に抵抗はありませんか?そこで別のルートを思い
出して下さい。保健所に引き取られてしまった不運な犬・猫たちです。高額で命を引き取られる動物もい
れば、無駄に殺される動物たちがいます。これらの命にどんな違いがあるのでしょう?人間
が勝手に命に区別をしています。ペットショップの動物でも売れ残った命はどうなるのでし
ょうか?私はそもそも「命」を人間の都合と営利目的で売買することは特別な事情を除き反
対です。首を傾げざるを得ません。商業用に動物を生産して乗せる流通ルートの出口の一つ
として保健所があります。テレビや雑誌がペットブームを煽った結果、何も考えずに動物を
売買し、そのために生み出され、不幸な飼い方をされ、捨てられ、処分される命は増えるば
かりです。
人間の間でも「あの人は好きだけど、この人は嫌い。」という好き嫌いはあります。でも、
決して命まで区別されることはありません。全ての動物を愛せよと神懸かり的なことを言っ
ているのではなく、人間が動物を売買に供することによって付いてしまう動物の命の区別に
反対です。
是非、保健所から入手する方法を思い出して下さい。