29歳の獣医師はなぜ自殺しなければならなかったのでしょう?
平成14年、国内で4頭目のBSE感染牛が発見されました。この牛が屠畜場に運ばれてきた際に生体検査に当たった29歳の若き獣医師は、BSEと確定診断されたわずか1日後に責任を感じてその短い生涯を自ら閉じました。本人の名誉のために言っておきますが、生体検査時の対応について責められるべき点はなんらなかったというのが現場を知る同じ獣医師の共通の意見です。同じ職域で働く者にとって、その対応方法は誰しもそうしたであろうと思われるものでありました。しかし、本人はBSEという病気の牛を生体検査で見抜けなかったと自分を責めてしまった。現場でのプレッシャーは一般の人間が想像を絶するものです。誰しも「落ち度はなかったのに・・・。」と認める行動にさえ、若い獣医師の中には自分を壊してしまうほどの責任を感じる者がいると言うのに、一方では利権に群がり私利私欲にまみれたタヌキ親父たちが私服を肥やし、そのことに何の責任さえ感じず、咎められず、のうのうとして更に甘い汁を吸おうとする。なぜですか?若き獣医師を追い込んだのはあなたたちではありませんか?