交通“がらくた”博物館
Ticket To Ride
育ちのせいか物を捨てることに抵抗感があり、それ故か妙な収集癖がある。大抵の物は引越の度に泣く泣く処分してきたのだが、切符やパンフレット等の余りかさばらない物は難を逃れて今日まで生き延びている。
写真を撮る、列車に乗る、といったことを主にやってきたわけだが、気が付いてみるとこれら“がらくた”の類は地味ながらも旅の間カメラよりも長い間自分の肌身に触れていた物が多い。
タイムカプセルさながらの黄ばんだ箱を開けてみると、それらは確かにある時期の自分あるいはその当時の家族の足跡である。ある面では写真よりも静かに、しかし鋭く“時代”や“自分”というものを語り、また問いかけても来るようだ。これらの問いかけや語りかけにここらで一旦まともに向き合ってみるのも、これら“がらくた”達に世話になった自分なりの筋の通し方かもしれない。