JAPANESE
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古井戸
酔醒
CBS/SONY CLCS 1252
伝説のフォークデュオ、古井戸の75年の作品。もともとアコースティックでハードな作風であったが、ここではJAZZの山本剛トリオを全面的にバックに従え、全てが生楽器で演奏されている。今で言う“アンプラグド”を既にこの時点において意識的に完成していたわけで、実力派のバックサウンドに全く引けを取っていない点も、彼らの底力と凄みを感じる事の出来る一枚と言える。
初期のアルバム数枚も捨てがたいが、個人的には彼らのこの後を顧みるとこのアルバムがサウンド面でもグループとしてもピークではなかったかと思っている。後にRCサクセションに参加した仲井戸麗一のアコースティックギターのテクニックも全開である。
90年代にERIC CLAPTONで火がついたアンプラグドブームだが、それを聴いて真っ先に思い浮かんだのはこのアルバムだった。確かこのLP盤を買ったのは461が出た翌年だったように思う。
高中正義
TAKANAKA
MKF 1010
高校生の時分はよくAMラジオを聴いていた。俗に言う深夜放送というやつで、やたら合間のCMが多かったのだが、そんな中の一つがこいつからシングルカットされたMAMBO bT。
DOOBIE BROTHERSの初来日のチケット販売のCMがこれに続いてLISTEN TO THE MUSICをバックに繰り返し流れていた。そういうのを聴きながらまどろんで行く感覚と目覚めたときの耳から外れたイヤホンから聞こえるシャカシャカ音はこの頃のセットの記憶として今も残る。
ところでこのアルバム、ジャケットに写る弾き込んだギターのフレットに染みついた指の脂が何とも渋い味を出しており、奇をてらったようにも見えるデザインの中で強烈なギタリストとしての自己主張が感じられる。個人的にはREADY TO FLYのリズムギターのノリが密かに好みである。
大瀧詠一
ALONG VACATION
35DH1
新入社員の時のたった2日の夏休み、職場の同期で伊豆の海に行った。その時帰りの車でひたすらこのテープが回り続けていた。別に嫌気がさした記憶もないし、誰も文句を言わなかったから、繰り返し聞くに耐え得る質を備えたアルバムなのだろう。
音造りはこの時代にしてはかなりマニアックだ。このレベルのアルバムを作ってしまうとあとが苦しいのだが、はっぴいえんど時代に比べてメッセージ性の無さが幸いしているのか、この路線が続いている。
それにしてもこのアルバム、自分も飽きずに聞き続けているが、もう20年である。ソフトによっては収録曲の過半数が収められているカラオケの曲目索引もあるが、そんなアルバムは20年前の作品ではこれ以外にないんじゃないかと思う。
竹内まりや
LOVE SONGS
RHCD-4
カレッジポップスというのが60年代、シティポップスというのが80年代とすれば、70年代も終わりの頃のこのアルバムは何と表現していたのだろうか、忘れてしまった。
ジャケット通りのモノトーンの音造りで、ジャンルは違えどこの時期に台頭したパンク、ニューウエーブのサウンドに通ずるものがある。この直後だったように思うが、LINDA RONSTADTが同じようなトーンの「MAD LOVE」というアルバムを出したし、EAGLESも「THE LONG RUN」でモノトーンの世界に消えていってしまった。
華やかな、いわゆるウエストコーストサウンドが終わりを告げつつあった時代を象徴する作品であると思う。
PETER ALLENの「FRY AWAY」がオープニング。リズムセクションはさりげなくRUSS KUNKELとLELAND SKLARが務めている。この人、80年代から90年代にかけてブレイクしたが、思うにそれはこの頃とは全く別の人で、自分が聴くのはデビューからこれまでの3枚である。