jazz/fusion
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THE MANHATTAN TRANSFER
LIVE
32XD 560

 ’86年リリースの「ヴォーカリーズ」ツアーのライブ。この「ヴォーカリーズ」、スタジオ録音盤の中でも完成度1,2を争うが、このライブもまた凄い。
 この頃「BEST HIT U.S.A」に来日中の彼(彼女)らが出演し余興にしては質の高い一節を演じていたが、本番になると一味も二味も違うのがこれを聴くとよく解る。デビューは70年代だが、その真骨頂は80年代にあるグループだ。
 振り返ると日本はこれから正にバブル景気に突入していったわけだが、音楽的な余録としてはこれら大物アーチストの来日が飛躍的に増えていったことが挙げられる。「外タレ」なんて言って有り難がっていたのが70年代で、ビデオの普及もあり“ライブ”がとても身近なものになったのが80年代の良いところであろう。
 ちなみにこのライブ、日本ツアーの最中、自分の誕生日の中野サンプラザでのステージを収録したものである。


STUFF
STUFF

 まだJAZZからROCKへのアプローチがクロスオーバーと言われていた76年のリリース、東海岸凄腕スタジオミュージシャン集合体のファーストアルバム。中心をなすのはソウルフルなリチャード・ティーのピアノとエリック・ゲイルのギターだが、このグループのサウンドを引き締めているのは、歯切れの良いスティーヴ・ガッドのドラムスである。普通の黒人ジャズドラマーを起用していたなら、このグループも単なるファンキーなソウルグループで終わっていたかもしれない。 
 2枚目の「MORE STUFF」ではリチャード・ティーのヴォーカルをフィーチャーしたり何となく音に厚みが出でいて、好みは分かれると思われるが、あとはライブの1枚でも探して聴いておけば、このグループの魅力は十分堪能できる。音としてはこの1枚が最もシンプルである。
 同じような時期に西海岸ではSTUFFと逆方向のアプローチをしていたスタジオミュージシャングループ、THE SECTIONがいたが、それと聴き比べてみるのも面白いかもしれない。


MANHATTAN JAZZ QUINTET
LIVE AT PIT INN
K32Y6101

 かつてのモダン・ジャズ・カルテットのイニシャルをモチーフにした80年代ジャズシーンの新星。’86年六本木ピットインでのライブステージ。
 このいわば新MJQ、ドラムスのスティーヴ・ガッドとベースのエディ・ゴメスによるリズムセクションはジャズだ、フュージョンだ、はたまたロックだ、というようなジャンルを越えた遙かな普遍性を持つようにも聞こえる。デヴィッド・マシューズのピアノがそのリズムセクションに全く引けを取っていないし、その上でのジョージ・ヤングとルー・ソロフのホーンセクションが秀逸である。この頃と前後して、このMJQより軽めのサウンドを聴かせるSTEPSというグループがいて、同じく六本木ピットインでの2枚組ライブをリリースしている。
そのSTEPS共々、たまに聴くとライブに出掛けたくなる一枚だが、この六本木ピットイン、遂に閉鎖だそうな。


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