OTHERS
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DOC WATSON
SOUTHBOUND
GFX6035

 自分の場合は音楽に関しては体系立った理論や指向があるわけではないが、好みの根底にはカントリーミュージックやデキシーランドジャズがある。親の好みでもあり子供の時分から耳にしているため、アーティストがどうこうと言うよりはそれらのリズムにまず体が反応してしまう。それでも下手ながらギターを手にして手本というか目標になるアーティストを求めるうちにこの人に行き着いてしまったわけであるが、こういうのはみんな似たような経験があるだろうと思う。
 我流でギターを始めたときのお手本は叔父のお下がりのベンチャーズとPPMのレコードだったが、後にこのドック・ワトソンのアコースティック(当時はウエスタンギターとも言ったか)のテクニックと澄んだ音色を聴いて一発で参ってしまった記憶がある。この人といえば名曲「ブラックマウンテンラグ」だが、それが入っている奴よりアルバムとしてはこっちの方が個人的にはいいと思う。
 車にカメラを積んで出掛けて一日が終わろうとする時、丁度日が傾きかけた頃、帰り道で聴くのが好み。ろくな写真が撮れなかったときはJACKSON BROWNの「LATE FOR THE SKY」から「THE PRETENDER」などを聴いてしまうのだが。


VARIOUS ARTISTS
COMMONTHREAD
THE SONG OF EAGLES

BVCG-620

 第一線のカントリーミュージシャン達によるイーグルスのカヴァー集。オープニングはお約束の「Take It Easy」。トラヴィス・トリットのヴィデオクリップに解散時のメンバー5人が集合したことで、この翌年からのリユニオンツアーにつながったらしい。
 全曲ともオリジナルナンバーのアレンジに忠実で、それほど大胆な解釈もカントリー臭さも感じられないが、それがかえって原曲の完成度の高さをよく表している。トリーシャ・イヤウッドが歌い上げる「New Kid In Town」とタニヤ・タッカーが「Already Gone」で聴かせるドライブ感がお勧め。
 このバンドといえば「Hotel Califolnia」だが、さすがに誰も演らない。演った瞬間に洒落にならなくなるのが判りきっているし、付け入るスキの無い曲だから誰も手を出せない。大胆な解釈を試みようにもアコースティックバージョンもリユニオンのMTVライブで本人達が演ってしまった。いつかは誰かが演るんだろうけれど、それはこの曲を冷静な目と耳で感じ取れる、自分達よりもっと後の世代だろうと思う。


ROBERT JOHNSON
THE COMPLETE RECORDINGS
C2K46222

 ブルースを、また、エリック・クラプトン、キース・リチャーズらの音楽的ルーツを語る際に避けて通れないビッグ・ネーム、ロバート・ジョンソン。いち早く輸入盤が入って来た時に、ヴァージンで買った2枚組ボックスセット。
 クロスロードで、最高の演奏技術と引換に悪魔に魂を売り渡し、他人の女房を寝取った挙げ句に26歳で毒殺されるという“駆け足の人生”は、添付のブックレットに生々しく記されている。タイトル通り、ロバート・ジョンソンの残した(現存する)録音のほぼ全て。
 クラプトンが最近この人のトリビュート版をリリースしたが、このアルバムを通して聴くと、良くも悪しくもソフィスティケイトされた部分だけが残ってしまっているようにも聞こえる。ただ、それを差し引きしても現代のビッグネームに歌い継がれる本質的なものも同時に感じ取ることが出来、「Cross Road Blues」などは各アーティストのものと聴き比べると、このオリジナルの凄みがよく解る。


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