ROCK/POPS
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JAMES TAYLOR
MUD SLIDE SLIM
WPCR-2514
71年の作品。GFRが大雨の後楽園でライブをやったりCHICAGOやCHASEなどのブラスロックバンドがチャートを賑わしていたが、自分はアコースティックなサウンド(どちらかと言えばカントリー系)が好みだった。今とは違って“洋楽”“邦楽”という区分がかなり明確な時代だったが、このJAMES TAYLORやNIEL YOUNGなどは日本のフォーク誌などにも多く取り上げられ、結構メジャーな存在だった。
このアルバム、大抵は“YOU'VE GOT A FRIEND”がお決まりの如くだが、自分はB面が好みである。後にLINDA
RONSTADTが取り上げた2曲は、それと聴き比べると原石の中の輝きを感じる。このアルバムを聴くと中学生時代の真夏の強烈な日差しを思い出す。
Crosby,Stills,Nash&Young
Deja vu
P-10123A
このアルバムとくれば、TEACH YOUR CHILDREN。
中学に入った頃、『小さな恋のメロディ』という映画が大ヒットした。初めて自分の意志で見た“洋画”ということもあり、この曲は特別印象深い。
映画のタイトル曲はBEE GEESのMERODY FAIRと解っていたが、エンディングのこの曲がCSNYと知ったのは少し後になってからだ。
当時LP盤は高価なものだったので“厳選”して買っていたから、このアルバムを買ったのは更に少し後のことになる。ジャケットの内側の写真には今やさすがに時代を感じてしまうが、作品としては30年を経た今も全く色褪せていない。
最近CSNYとして新作を出したようだが、これを聴いてしまうと手を出す気になれない。2000円強と引換にこのアルバムの凄さを再認識する結果に終わりそうだからである。
THE VENTURES
VENTURES IN JAPAN
LP 7270
親父の女ばかりの兄妹の中に一人だけ少しばかり年の離れた弟(つまり自分の叔父)がいたが、若くして事故で死んでしまった。その叔父から回ってきたうちの一枚だと思う。 ギターを初めて手にした頃、これを聴きながらコピーに夢中になったことを思い出す。
この間TVで今の彼らがWALK DON'T RUNをやっているのを見たが、このアルバムを聴き返した後ではほとんど“急がば回れ音頭”とでも言いたくなってしまうほどここでのドライヴ感は素晴らしく、ライブアルバムというものは全盛期のテイクでやるものだと痛感する。最近CDも再発されたので、ここ20年位の彼らしか知らない人は是非とも聴いてみるべきだろう。そういえばこれに熱中していたであろう叔父も、生きていればもう還暦ではないかと思う。
BOB SEGER
LIVE BULLET
CP32-5101
その昔、ある自動車雑誌でオフロード車を“BOB
SEGERのような走り”と評した記事があり、妙に納得した記憶がある。
メジャーへの階段を上り始めた頃のまだ荒々しさが目立つ時期のライブ。このアーティストはスタジオ盤でもそれなりの迫力を感じるが、このステージのパワーは特筆ものだ。後年はメロディアスな作品も多くなったが、ここでは御当地、デトロイト節で押しまくっている。自分としては、全体のバランスという面からは80年のAGAINST
THE WINDあたりを推すが、この荒削りのステージも捨てがたい。冒頭の曲の合間のセリフが何とも格好良く、この一言でアリーナ(と言ったかどうか、この時代は)を完全に自分のペースに引きずり込んでしまっているのはさすがである。
PETER ALLEN
LIVE AT CARNEGIE HALL
20RS-67-68
オーストラリア出身のコンチネンタルアメリカン、PETER ALLENの2作目のライブパフォーマンス。ロックンロールではないが、アメリカンポピュラーミュージックの王道を行く人である。コンポーザーとしてもエンターティナーとしても超一流で、一度CATVでステージを見たことがあるが、圧巻の一言に尽きた。スタジオ録音盤もそれぞれが秀逸で甲乙付け難いが、強いて挙げるとすればTAUGHT BY EXPERTSと79年のBI−COASTAL。後者はTOTOのメンバーが全面的にバックを勤めており、ほぼ同じような時期に制作されたBOZ SCAGGSのMIDDLE MANに近い仕上がりになっている。BI−SEXUALでもあるということで半分冗談で病気を心配していたが、残りの半分が的中したか92年にエイズでこの世を去ってしまった。CDとしては今はA&M時代のベスト盤があるのみだが、比較的新しい企画物だけにこれにとどまらず全オリジナル盤のCD再発を切に望む次第である。
CHICAGO
CHICAGO X
28DP1008
80年代に入ってすっかりAORバンドになってしまったが、これはブラスロックバンドとしてよくバランスの取れていた時代の一枚。
この当時の深夜放送ではよくベストテンをやっていて、このアルバムからは「愛ある別れ」とか「雨の日のニューヨーク」がチャートインしてよくかかっていた。特に後者は今もよく聴くMY FAVORITEである。この頃他にはウイングスの「心のラブソング」やビーチボーイズのリメイク「ロックンロールミュージック」なんかがヒットしていて、どれを(ドーナツ盤で)買おうか悩んだのも遙か昔の思い出になってしまった。
ベストテンの前後かにスポーツニュースもやっていて、モントリオール五輪のコマネチの満点連発や前年最下位の長嶋ジャイアンツで末次の逆転満塁サヨナラホームランが出たのも確かこの頃だったような...。
DAN FOGELBERG
THE INNOCENT AGE
50.8P-48-9
60年代の手法で70年代の幕開けを告げたのがGEORGE HARRISONの「ALL THINGS MUST PASS」であるとすれば、同様、70年代のそれを80年代に現したものではなかろうか。
「ALL THINGS〜」同様、ゲストが素晴らしく、それも主役を喰うか喰わぬかのギリギリのところで、最大限のアピールをしている。ほとんどのゲストはボーカルで参加しているが、とりわけエミルー・ハリスやグレン・フライの声の艶は素晴らしい。 参加ミュージシャン全体を見れば、本当に脂の乗りきった人ばかりである。
DAN FOGELBERGによる70年代の総決算とも言えるかもしれず、またテキーラサーキットの最後の輝きを見るような作品であり、自分にとっては「HOTEL CALIFORNIA」とともに、片手間ではなく、じっくり聞き込む1枚(2枚?)である。
GEORGE HARRISON
GEORGE HARRISON
前の作品の冒頭で「ALL THINGS...」に触れたら本人の訃報が飛び込んできた。
BEATLES時代も含め自分なりにこの人この1枚を挙げるとすればこれ。邦題は「慈愛の輝き」とかいったと思う。この人ソロ時代は個々の曲は良いのだがアルバムを通して聴くと何となく沈んだ印象を受けたものだが、これはかなりハートウオームな仕上がりだ。発表当時の雑誌のインタビューか何かで本人の“私生活が充実している...”というコメントを読んだ記憶があり、当時は何となく“そんなもんかなあ”なんて解ったような解らないような印象だったが、この年になると何となく実感として理解できる。
オープニングの「LOVE COMES TO EVERYONE」でクラプトンのパートが聞こえてくるとあとは一気に聴き通してしまう強さをこのアルバムは持っている。
この人は大体10年周期なのか、この後は再びパッとしない路線に戻ってしまいこの10年後くらいに「クラウド・ナイン」がヒットして注目を集めた。そのパターンでそろそろ・・・と思っていたところに件の訃報である。
ともあれ(月並みだが)惜しい人を亡くしたものだ。
EAGLES
Live at Civic Center 1975
INP 049
「呪われた夜」リリース直前のライブ。いわゆるブートレッグというやつで、ジャケットにはこの翌年に加入するジョー・ウオルシュが写っているのがご愛敬。
前期イーグルスの末期、スーパーグループとなる直前の貴重な音源で、バーニー・リードンのカントリータッチのギターの比重が高く、合間のグレン・フライのコメントも初々しさが残っている。このほぼ1年後のシアトルのビデオもあるが、やっている曲がほとんど同じの割にはシアトルの方がサウンドもタイトで、何よりバンドに風格が感じられる。そういう意味でこのライブはのんびり聴くことの出来る“カントリーロックバンドのイーグルス”である。この時期にビデオが普及していて、このステージを見たとしたら、多分自分の趣味も大きく変わっていたかもしれないと思う一枚。
当時の大ヒット、「Best Of My Love」ではダン・フォーゲルバーグがピアノで客演している。
ERIC CLAPTON
SLOWHAND
POCD-9056
’77年の作品。最近は枯れた味をも醸し出しているが、まだまだ、アルバムタイトル自体が生きた伝説であった頃。プロデューサーはグリン・ジョーンズ。
オープニングの「Cocaine」のブルージーなノリに圧倒されるうち、名曲「Wonderful Tonight」で一息、そしてマーシー・レヴィと共作、共演の「Ray
Down Sally」へと続く3曲が圧巻。アルバムとしては、個人的には461で復活してから、この次のアルバムである「Backless」辺りまでが好みである。
70年代のカリスマは、80年代に入り次第にPOPで渋いオジサンと化し、90年代の「アンプラグド」以降はすっかり老成してしまったようにも感じてしまう。
「アンプラグド」と言えば、「いとしのレイラ」のアレンジが話題を集めたが、オープニングには「Cocaine」を演って欲しかったと思うのは自分だけだろうか。もっともこの人なら、大半のレパートリーをアコースティックバージョンで聴いてみたいとは思うが。