ある日、2年間撮り貯めた素材で長篇大作を編集していました。その編集も3日目に入り7割程度まで進んだ頃、急に記録VTR(V社製HR-S7800)のサーボが変調をきたした。
さあ大変、ドラムモーターが原因と分かったがこのまま修理に出すと編集はストップしてしまうし、それよりもモーターの交換となるとトラッキングがずれるのは確実で今まで編集した分は水の泡、最初からやり直しと言う事になる。自分で修理しようとしたがその回路はサービスマニアルに掲載されていなかった。
それで、何かとお世話になっているサービス技術課のOさんに事情を説明し、協力を求めた。だが、その図面は工場にも無いとの事、しかし、そのモーターモジュールに使用されている電解コンデンサーが容量抜けを起しやすいというデーターを教えて頂いた。
早速モジュールに1個しか無いそのコンデンサーを交換したらなんと直ってしまった。トラブル発生から編集再開まで2時間のロスタイムで済みました。
サービス技術課のOさん、ほんとにありがとう。
[参考] バブルのころ生産された、電子機器類に使用されている表面実装型電解コンデンサーは、電解液に問題があったのか実にトラブルが多い。本件のVTRでも他に2回この型のコンデンサーが原因のトラブルを起こしている。その一つは、ハイブリッドICに使用されたそのコンデンサーは液漏れを起こし、レジストマスクで保護された配線基板に浸透し、配線材の銅を腐食させていた。その様子は部品間の配線を毛管現象で染み渡るように腐食して行き、次の部品まで到達(約40mm)し、その部品を腐食させていた。