VTRのクランプノイズ (HR-X5編) (C 8) |
このノイズは、S-VHS規格でダビングした時に発生する。ダビングを繰り返すと最悪だ(HR-X5を受け側に使用時)。原因は単独の要因ではなく、複合要因だった。
■「テスト画面1」のような信号を録画再生すると、「B」のように白ウインドウ部の始まりを境としてレベルシフトが発生します(V社製3機種で確認)。「テスト画面2」では発生しない。また、白ウインドウが右側にあっても、フロントポーチと一体にならないよう僅かに離れていればレベルシフトは発生しない。
■何故か、ノーマルVHSでは問題ない。S-VHSのFM信号に変換する前のエンファシス処理の時定数とか、クランプとかが影響しているのではないかと推測している。
■しかし、このような信号でも鑑賞用として使用する分には、モニターが直流再生してくれるので全く問題ない。
原因、そのもう一つの原因はHR-X5のデジタル画像処理の前処理にある
■一般に画像信号をデジタル処理する時、ダイナミックレンジを一定内にするためバックポーチをクランプして直流再生処理をする。それと同時に水平・垂直ブランキング内の信号はデジタルデーターには無用なのでキャンセルされ、再びアナログ信号に戻す時、水平・垂直グランキング信号(同期信号)が付加される。
■水平・垂直ブランキング内の信号のキャンセルとはバックポーチの電位を基準として、それ以下の信号をスライスすることで、つまり削り取ってしまうのだ。もし、直流再生で復元が不完全な場合、映像信号の一部を削り取ってしまう可能性がある訳だ(C参照)。
■HR-X5の直流再生はかなり不完全な物であった。時定数が大き過ぎ、早い動きのサグには追従できていなかった。テレビ放送の信号でもバックポーチのレベルは一定に押さえ込まれず、でこぼこしているのが観測できた。
改善方法は簡単! コンデンサー一つを交換するだけ
■HR-X5のカバーを開けると、左側にシールドケースに覆われたモジュール(VSP/TBC基板組立)がある。このモジュールをメイン基板から取り外し、両側面のシールドカバー外す。
■部品面にあるIC1の裏側のC28を0.0047μF(セラミック)に交換する。改善効果は100点満点の内、80点というところでしょうか。あまり容量を小さくすると、バックポーチに含まれるノイズで誤動作する可能性がある。
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