デジカメの最適絞りを検証する (C13) (サンプルカメラ FP S602)

 デジカメを使って気になるのが、深い絞りによる画像劣化である。これは撮像素子の小さいカメラが問題になる。画角と明るさ(F値)を一定にした場合、撮像素子が小さいと、焦点距離は短く、レンズ口径は小さくなる。この小さくなったレンズ口径を露光調整のためさらに絞って、その小さい絞り穴を光が通過すると、回折現象を起こし、ピンボケ、フレアーなどの画像劣化を引き起こす。

 下の画像は印刷物をやや斜め(左を奥、右を手前)にして、各絞りで撮影し、その中心部をトリミング拡大したものである。
 結果を見ると、F2.8(開放)からF4までが、劣化のない解像感を示している。F5.6から上は、絞りを増すごとに劣化しているのが見てとれる。焦点位置も絞るほど、左側(奥の方向)に移動している。

 このレンズはF2.8(開放)で素晴らしい解像度を示しているが、画面全体に均一な画質を要求するとき、周辺部の光量落ち、解像度劣化が問題になる。その問題を解決するには絞りを絞ることになるが、これが全体の解像度を劣化させ、両立できないジレンマになる。

 このレンズの使いこなしとして、周辺部の光量落ちを考慮し、画像の中心部にテーマがあるときはF4の絞りが、画像の全体にテーマがあるときは、若干解像度を犠牲にしてもF5.6の絞りがベストポジションとなり、それ以上の絞り値は使わないのがベストのようだ。

 みなさんも自分のデジカメのベストポジション絞りを見つけてみませんか。意外な結果がでるかも知れません。テスト撮影はストロボを使用して、手ぶれの影響を排除しよう。


サンプル画像  (上からF2.8、F4、F5.6、F8、F11の各絞り)


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