最近の廉価なデジカメも飛躍的に画素数が増大し、ホームユースには問題ない解像度を確保できた。しかし、ダイナミックレンジの確保には多大なコストが掛かるせいか、高輝度部分で良好な色再現は期待できない。また、微妙な色の掛け合わせも行われていないのでどうしても原色よりの発色で安っぽくなる。
● 高輝度部分での色相の歪みを解決する
標準
1/3絞りオーバー
2/3絞りオーバー
1絞りオーバー
※上の画像は1/3絞りステップで露光オーバーにしたものです。僅か1絞りのオーバーで色相は大きく崩れ、黄ばんだ色調です。原因はダイナミックレンジが狭い故に、Bチャンネルは早く飽和し、見掛け上、Gチャンネルのレベルがアンバランスに上昇したようになり、このような発色になる。そもそも、彩度を上げて色鮮やかに見せ掛けているカメラはこの問題が多い。何故なら、RGB各チャンネルのレベル差を広げる結果により飽和が早くなるからである。さて、この問題をPhotoshopを用いて改善してみた。
■ 補正の実際 (1)
◆ 補正例(画像全体に適用)
→
1)先ずマスターで、葉の色グリーンを含め全体に色調を改善するため、色相を調整。
2)次にシアン系で、空の色調を正常にするため、色相を調整。
■ 補正の実際 (2)
次に正常部と異常部が混在している場合の補正例を示します。
◆ 補正例(原画から空背景部をコピーし、レイヤーに貼る。以下の処理はこのレイヤーに適用)
1)青色系で、上の画像のように空の全域の色相を統一する。
2)シアン系に切替え、色相レバーを青色系の反対位置にセット。
3)次に、処理した空背景部レイヤーの不透明度を調整する。この作例の場合、30%程度で最適な色調に補正できた。
※今回の作例では青色の色調改善を主題にしましたが、他の色を改善する場合も理屈は同じですから応用してみよう。