VHS規格の様なカラーアンダー方式で記録される色信号は周波数帯域が500KHZ程度しかなく、その再生色信号は左右に広がりボケて見える。対策を施したVTRもあるが飽和度の高い色でしか効果がなく(カラーバは実にキレイ)実際の映像ではあまり効果がない。そこで薄い色もシャープになる方法を考えてみた。
■色差信号のエッジを加工する方法である。エッジ信号は、リミッタを通し相対的に小信号レベルを上げる。そうすることによって薄い色にもエッジが付き易くなる。その後、色差信号にエッジ信号を加算する。だが通常の加算方法ではプリシュート、オーバーシュートが発生する。色差信号にプリシュート、オーバーシュートがあるとエンコードした時色ぶち歪みが発生する。
■そこで、プリシュート、オーバーシュートの発生が少ないエッジ加算方法を考えた(概念図参照)。TR1〜3はAND動作、TR4〜6はOR動作する。ここに遅延前の信号と遅延後の信号を入力する。その信号のエッジ部分においてOR動作部は遅延前の信号ラインをトレースし、AND動作部は遅延後の信号をトレースする。このことは、エッジ部において信号が遅延されている期間、RT7、RT8のエミッタはそのエッジ部の振幅電圧と同等の逆バイアスとなる。 この様な状態のTR7、TR8のエミッタは電圧不定でハイインピーダンス、不安定である。そこにTR9、TR10によってドライブされたエッジ信号電流を流し込むのである。プリシュート成分はTR7が導通することによってリミットされ、オーバシュート成分はTR8が導通することによってリミットされる。
(概念図)
(回路図)
■本装置を製作する場合、成功のカギはY 信号をいかにグレードを落さず遅延(1.5μS)させるかである。色差信号も出力できるのでコンポーネント信号システムに立ち上げるのにも効果を発揮できる。
なお、解像度は基本的に改善されない。
| ◆ 仕 様 |
|
|
入力:YCセパレート |
|
出力:コンポジット、YCセパレート、Y R-Y B-Yコンポーネント |
| VHSからDVデーターを製作する時に大活躍の本機。
|
→ |

|
|
|
|
| 内部の様子。主要回路は5枚の基板に作り分け、それぞれ動作確認しながら全体を組み上げた。 |
→ |
 |