竿の硬さ調整 

竿を構成するロッドピースは板状の 原材料(カーボン繊維等)を丸めて円筒に加工したものであり、円筒の縦方向に継ぎ目が出来ます(右図)。この継ぎ目の部分は剛度が高い(曲がりにくい) 性質を持っています。

 


 

右の図は継ぎ目の位置とロッドピースの剛度の関係をイメージで表したもので、継ぎ目部分を竿の背 (あるいは腹:垂直方向)に持ってくると竿が硬くなり、継ぎ目を竿の 脇(水平方向)に持ってくると竿が柔らかくなります。継ぎ目とガイドの位置関係を調整することにより、ある程度竿の硬さ(調子)を調整 することが可能となります。

 

 

 

継ぎ目の位置を確認するには ロッドピースの中央部分を膝の上に置き、ロッドピースの両端を手のひらで上から押さえながら転がすと判ります。一番硬いところが継ぎ目の位置です。

ガイドを外してロッドピースをバラバラにすると判るのですが、ロッドピースの根本部分(太い方で、継ぎ目の内側なので外観では見えないところ)に継ぎ目の位置を示すマーキングがしてあることがあります。

現在私が使用している外ガイドの竿(エーワン、ダイコー)は各ロッドピーズに継ぎ目のマーキングがあり、ガイドを取り付ける角度を微調整してあることが判りました。 福引きで当たった竿(廉価品?)は3段目のみにマーキングがあったことより、3段目の調整が基本のようです。

インナーロッドの場合はメーカーでは継ぎ目の方向調整は行われていないので、調整の効果は大きいと思われます。

各ロッドピースの継ぎ目を竿の背になるように揃えると剛度が高い竿になるはずです。ただし90°傾けると柔らかい調子になってしまいます。
竿を傾けて竿の剛度を変えることにより魚の急激な引きに対応する・・・こんなやりとりも可能?

*改造は自己責任でお願いします。

情報源 グレックスの社長さん