第14回
「あなたの結婚式・大正解はコレだ!」


前回では、キャンドルサービスに代わるものについてお話しいたしました。キャンドルサービスやクッキープレゼント等が行われるころは、いよいよ宴もたけなわです。お酒もほどよくまわっています。新郎新婦もリラックスしてとびきりの笑顔で出席の方々を見ています。余興をたのまれている方のうでの見せどころが近づいて来ました。新郎新婦はあらかじめ芸達者のお友達やおじさまおばさま、いとこの方などに歌やギター演奏などをたのんでいます。どんな余興がとびだすかによってその日のご披露宴のもりあがりが左右されるといっても過言ではありません。
このごろの若い人はほんとうに歌がうまくプロ顔負けの人もいて大いにもりあげてくれます。選曲もこっていてそのセンスに感心させられたことが数多くありました。
ずいぶん前ですが、その時の新郎さまは「ヒロシ」というお名前でした。新婦のお友達、3,4人がはなやかに登場し、歌ってくれたのですが「そんなヒロシにだまされて」。テンポよく、手拍子がはじまり大ウケでした。新郎はこの歌が歌われることを知らず、新婦とお友達で決めてあったようなのですが、こんな、”だしもの”があると宴は大いにもりあがり、正直いって司会者はラクです。
新郎が年下だと「年下の男の子」を歌ってくれたり、又、新婦の席へ大きな”あみだくじ”の紙を持っていって新郎にひかせ、ゆきについた所に書いてあることをやってもらう、というゲームがありました。新郎が立ちあがってくじを指定します。会場の人たちはいっせいにそのくじのゆく先を見ています。到着したところの白い紙をはがすと「「花嫁に熱いキス」と書いてありました。ゲームを行った新郎のお友達にせかされて新婦もたちあがり、新郎は大いに照れながらキスしました。アンコールつきで大にぎわい。
新郎のお友達が「それでは、ほかにどんな項目があったのかここで調べてみましょう」とまじめな顔で言い、白い紙をはがしてゆくと−−−−なんとどれにもこれにも「花嫁に熱いキス」と書いてあったのです。どれをひいても同じだったのでした。どれにしょうかと迷っていた新郎の姿を思い出し、しばし笑い声がやみませんでした。
もしかりに項目の中に「新婦と握手」なんていうのがあったとして、新郎がそれをひきあてていたとしたら誰もよろこばなかったでしょう。こんなゲームを考え出したお友達に私はまたしても感謝しました。
披露宴がもりあがると、司会まで上手だったように思ってくださるのです。「あなたのおかげでほんとうにすばらしい披露宴でした」などとお礼を言われると、とんでもない、盛り上げて下さったのはあの方々ですよ、とこちらこそお礼を言いたい気持ちです。
余興としては、謡曲、詩吟、お琴の演奏、詩の朗読、ギター演奏、クラシック、ピアノ演奏などさまざまのものがありますが、どの演目に対しても共通して言えることが一つあります。それは「もう少し聞きたいな」「もう少し見たいな」と人が思うあたりでやめられると拍手も大きいということです。
余興についてはもう一度お話することにいたしましょう。


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