花束贈呈、それにつづく両家代表謝辞が終了すると、いよいよご披露宴もおひらきとなります。
「・・・ここにめでたくおひらきでございます。」と司会者も笑顔で一段と声をはりあげて申し上げ、拍手がわき、金びょうぶの前に立っておられた主役の方がロビーへと進まれます。
ご列席の方々は、お引き出物やバッグなどお手回り品をたしかめられて退席のご準備です。2時間半の心あたたまる宴でした。
おひらき口のそばの金びょうぶの前には、あらためて新郎新婦、ご両親、ご媒酌人が立たれお見送りです。お二人からお花やキャンディーのプレゼントがある場合もございます。
上気した面持ちのお客様が次々と出てこられ、興奮気味の新郎新婦やご両親とお話をかわされるのもいつもの風景です。
ホテル側のスタッフや私ども司会者は、すべてのお客様が進まれたのち、ご挨拶のためあとに続きます。
ホテル側の方はキャンドルサービスで点火されたメーンキャンドルや、芳名帳、色紙、ご披露宴の中でお友達から贈られた花束など沢山持っておられます。司会者は祝電の束を手にしていることもあります。
新郎新婦に「おめでとうございました」と申し上げ、ふとおとなりを見ますと、お母様がおられません。え?どちらへ?と思いみまわしますと、なんと花束を手にされたまま、少しはなれたところで、親戚の方々に熱心にお話中。
「おねえさん、えらい今日はすみませんでした。遠い所から来ていただいて・・・」
「おにいさんの具合、その後いかがですの」
「そうそう○○ちゃん、お話、きまりはったそうでおめでとうございます」
久しぶりに会われたのでしょう。
おっしゃりたいことが山のよう。次から次へとお話はつきません。
スタッフの方が、「お母様、すみませんがちょっともとの所へ・・・」と遠慮しいしいおっしゃいました。上司の方や、お友だち、ご親戚もみなお顔を見てご挨拶されたので、安心なさったのでしょう。でもうしろの方からまだまだ出てくる者がいます。しばらくその位置でどうぞいらして下さいませ。
思いがけない場面にいろいろ出会いました。
おひらきののち、とびらの外へ出られるとき、お母様が、ご自分の席へ小走りに戻られ手になさっていた花束をテーブルの上におかれました。何も持っていない方が良いと思われたのでしょうか。スタッフの人が急ぎ花束を取りに行き、お母様にわたされました。
さて、ロビーでは新郎新婦をかこんで―というよりも新郎新婦に人気が集中―写真撮影のラッシュです。
お友だちから次々と声がかかりはなやかな様子がくりひろげられます。このときがほんとうに楽しそうです。
新郎の胴上げがはじまったり、新婦が手にしていた小さなブーケをうしろ向きに放りなげ、お友だちがあらそって手をのばす、うまくうけとった人が次に花嫁になれる、というので大騒ぎ。そばにいる私たちまで楽しいうれしい気持ちにさせてくれます。
2次会も大はやり、これから気のおけないお友だちばかりのパーティーです。
ご両家、ご媒酌人、新郎新婦にあらためてご挨拶し、ロビーのざわめきを背にホテルをあとにしました。ご披露宴の名場面の数々が頭に次々にうかびました
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