今回はアガリの対策(4)として「場面が決まって〜終まで」で話を進めさせて頂きます 今回でアガリの講座は最終回になります 今回の内容は今までの資料を読んで頂いていればあらためて説明をしなくてもよいものばかりですが 復習と確認の意味を兼ねて話を進めさせていただきます
前回の公開でアガリに関するご質問やもっと詳しく確認したいといったメールを多くの方から頂きました またお礼の言葉や教室に関する質問も多く頂きました
詳しい説明は省略致しますが、ここで何点か紹介しておきます
Q:私のアガリは病気だと思うのですが 克服できるでしょうか
Q:前に立つと真っ白になり人の顔がぼやけて見えません こんな私でも克服できるのでしょうか
Q:アガリを克服できない人はおられましたか
───────────────────────────────────────
A:20年以上話し方の指導を担当させて頂いておりますが「克服できなかった」と言う人は記憶にありません 「克服」と言う言葉は人により少し解釈に違いがあるかもしれませんが 少なくとも私が考える「克服」で
出来なかった人はいません(ただし、これまでもご説明しましたように、途中で止めてしまった人は除きます また、「克服」に要する期間は人により違いが出ます)
Q:安定剤を飲んでいますが 飲み続けていいのでしょうか
Q:話す時は酒を飲んでいるのですが
───────────────────────────────────────
A:安定剤やお酒は一時的にはアガリを抑えるでしょうが あまりお薦め出来ません 第一、自分自身が納得できないのではないでしょうか ぜひ安定剤やお酒に頼らないで克服して下さい
Q:「トイレで座っている姿を想像しなさい」こんな事がある本に書いていました 効果はありますか
Q:「聞き手をかぼちゃ 石ころと思う」こんな事を聞いたことがあります この方法は有効ですか
───────────────────────────────────────
A:効果はあるかもしれません しかしこんな方法でアガリを克服しないで下さい どなたが書いた本か知りませんが 話し方の指導者がお教えする方法ではありません 「聞き手の身になって話す 話し手の身になって聞く」これが話し方です 少しくらいの効果があったとしてもこのやり方はやめて下さい
Q:近くの話し方教室に3ケ月通っていますが 徐々によくなってきたのに 最近またアガリます やはりだめなのでしょうか
───────────────────────────────────────
A:だめではありません 効果が出ています 慣れてきたのにアガるのは聞き手をしっかり見て 意識出来ているからです 最初は貴方の話しは「一人事(独り言)」
であったと思います しかし今は「話をされているのです」 この関門を越えられたら本物です 確実に成果は上がっています このまま続けて下さい
Q:「堂々と話してる姿をイメ−ジしなさい」と書いていましたが 堂々と話しているイメ−ジが描けません
───────────────────────────────────────
A:最初は無理かもしれませんが 徐々に出来るようになってきます 右脳訓練のつもりで続けてください
「堂々と話してる姿をイメ−ジ出来たとき」克服は射程距離にきています
Q:日によってアガリ方が違います 何とか安定させたいのですが
───────────────────────────────────────
A:まだ経験不足です もっと経験を積んで下さい この確率の差がプロとアマチュアの差であり ベテランと初心者の差です あせらず、経験を積んでいく努力を続けて下さい きっと徐々に確率は上がっていくはずです
Q:話す内容を途中で忘れます 何とか良い方法はありませんか
───────────────────────────────────────
A:お守りとしてメモを持って必要な時に見る様にして下さい 話を忘れるのはアガっている事も原因ですが 話のまとめにも問題があります もっと覚えやすい様にまとめ直して下さい 結局あなたが覚えやすい話は聞いている人も分かりやすいと言う共通点があります
Q:1回しか失敗していないのにどうしていつまでも続くのですか
Q:座って話すとアガルのですが
Q:家内がいるとアガリます
Q:百人の前では話せるのに15人前後がアガリます
Q:練習する場がないのですが
Q:上六話し方教室のFAX通信講座を受けたいのですが効果はありますか
Q:どうして無料で公開されているのですか
・・・その他、いろんなご質問をお寄せいただきました ありがとうございました
これまでのおさらいと最終回としてのまとめ
アガリを最小限におさえる為に(場面が決まって〜終まで)
「場面が決まってから」とは1ケ月後に結婚式のスピ−チをする 1週間後に得意先の会社の竣工式で挨拶をする等 話す事が決まってからの心構えになります 普段
練習を積んでいれば何も問題はありませんが この日の為に普段の心得があるのですから しっかり確認をして下さい
1)まず話す場が決まってから前日までしておくべきこと
練習 準備 下調べを十分にする事です 準備とは「前もっての用意であり 前もっての予習 前もっての段取り 前もっての下調べ 前もっての調査 前もっての練習 予行練習 予行演習 転ばぬ先の杖」です 本番を無事こなす為に本番をうまくこなす為に成功させる為にどうしても準備が必要になってきます このぺ−ジを御覧の方はコンピュ−タに詳しい方だろうと思いますが・・・私の場合の例で申しますと 初めて2台のコンピュ−タをLAN接続した時 うまく接続出来ずメ−カに問い合わせたりして結局1週間もかかってしまいました 何と不器用な男と思われそうですが やはりこの時の経験(苦労)は役に立ちました というのも最近移動用にノ−トパソコンを購入しましたが この時の接続は30分程ですべて完了できました 何事も前もってやっていると次は1回目よりスム−ズに行くものです 1回目の接続が練習に当たり2回目が本番です 話でも練習が十分であれば 不安も少なくゆとりができ 自信にもつながります もしアガッてしまっても練習 準備が十分であれば途中からアガリがおさまってきます 練習 準備が十分でないと最後までアガリを鎮めることはできませ
ん
私たちはややもすると練習 準備なしでスピ−チをしたいと考えたり またそうありたいとあこがれる事があります 気持ちはよく分かります しかしプロ、又は上手な人はそれだけの準備、努力をしてきているを事を知る必要があります
練習 準備にかける時間はその人の経験やスピ−チする場面の重要度によっても違いますが 下手な人ほど練習 準備が必要です
*準備 下調べを十分にして下さい そして練習も十分に できれば10回以上声に出して練習して下さい 練習は本番を想定してイメ−ジを浮かべながらリハ−サルを繰り返します 成功のイメ−ジも繰り返し描きます
*体調も整えて下さい たいそうな事と言われそうですが 体調が悪るければ どうしても頭の働きも悪くなりアガリやすくなります 前日徹夜で考えるのではなく
それまでに準備をし前日はゆっくり休み当日にそなえてください そのほうがいい結果になります 精神面でも心配事があるといい結果は生まれません 心身ともに健全な状態で話す場に臨んで下さい
練習 準備はし過ぎる事はありません『話す内容については少しも不安がない』というほどに準備をすればそれが心の大きな支えになります その支えを持たずに落ちつこうと思っても無理というものです
準備の仕方は別の機会にこのペ−ジで公開させて頂きます
2)前日から当日(会場)まで心構え
前日から当日(会場)までの心構えは ゆとりを持って行動できるようにして下さい 前日までに練習 準備を済ませ 明日持っていく物 着て行く服なども前日に用意しておきます 当日の行動予定も作成しそれに則って動いて下さい 当日会場でコ−ヒ−の一杯も飲めるくらいのゆとりを持って下さい 私の知り合いで結婚式の進行順序と名前等を書いた資料をタクシーに置き忘れた忘れた人がいます 会場に着いてから気がつき家まで取りに帰ったのですが 戻ってきたのは披露宴の15分前で 新郎新婦 両親 媒酌人に挨拶や確認が出来ないまま また会場の方とも打ち合わせが出来ないまま披露宴をスタ−トさせたそうです 確認は前日に取っていたと言うことで10分前でも問題ははないのですが 心の動揺が本来の力を出しきれない状態を作ってしまいます 本人も散々な司会だったと言います それ以後彼は原稿を記憶できるFAXを購入し前日に資料を組み込んでおくそうです
3)会場〜話すまで心構え
当日会場の雰囲気、人 空気等に慣れ(冬 会場が暖房してある場合 温度差でもアガります 急いで会場にはいり 心臓のドキドキからのアガリにも注意)その場に溶け込んでください 出来れば会場を下見し さらに出来れば話す席の前でイメ−ジリハ−サルをしてみます 又スピ−チが済むまで人と話しもせず食事にも手をつけない人がいますが あまりよくありません 気になる人や意識する人がいるなら積極的に挨拶をし話しかける様にして下さい 今更どうすることも出来ません 居直って下さい
@ゆとりある行動
A空気になじむ
B人になじむ
C場所になじむ
D雰囲気になじむ
Eその場に早くとけこむ
F人と話す 味方を探す 意識する相手に話しかける
4)壇上に向かう前
少しドキドキしているかも知れませんが 姿勢を正し 呼吸を整えて下さい 自信のある態度と振りで臨みます「あなたは出来る あなたならやれる」今が一番アガリの強い状態です これ以上のアガリはありません 安心して下さい
@プラス暗示 プラス語 私は出来る、私はやれる
A呼吸をととのえる
B姿勢を正す
C自信のある態度で
5)いざ壇上へ
さぁあなたの出番です 壇上へはゆっくり大またで歩きます 「人は皆あなたの話を聞きたがっている」これくらいの気持ちで開き直って下さい ニヤニヤしたり 照れ笑いなどはやめましょう
@開き直る
A自分から進んで行動する
Bゆっくり大またで歩く
C他人と比べない
D必要以上に背伸びをしない
Eあがりは自分だけではない事実を知り言い聞かす
Fニヤニヤするな
G胸がドキドキするのは生きてる証拠大いに喜べ
6)スタ−ト
けじめある立礼 少し大きめの第一声でスタ−トします 話すことに意識を集中し 余計な事は考えず意欲と情熱を傾けて下さい この話は私がしなければいけない この話は私しかできない あなたの情熱が聞き手の心を動かします
@思いきって一歩、二歩前進
Aけじめある立礼
B大きな大一声
C最初の一言を大切に
D率直な自分を出す
E意欲と情熱をかたむける
Fコックリさんを探せ
G意識する相手に話しかける
*コックリさんを探そう
話をしている時 味方がいてくれると大変助かるものです その為に会場を見回しアイズチを打ってくれる人を探します コックリさんとは相槌を打ってくれる人の事です 必ず1〜2名はおられる筈です その人をたよりに話しを進めるのです(もちろん その人ばかりを見るもではなく他の人も見ていきますが 心が疲れたら 相槌を打つてくれる人を見ます これを繰り返す)もし相槌を打ってくれる人がいなければ話し掛けてでも 打ってもらう
*逆に意識する人イヤなタイプの人がおられると話しにくいものです そういう場合意識的に話しかけてみてください
7)もしアガったとき
準備してその場に臨めば 話すまで緊張がありますが 話し始めると徐々に治ってきます 自信を持って話をスタ−トさせてください もしアガリが治らない場合次の方法を試みて下さい
@アガっていることを公表する![]()
アガっている事を隠そうとすると 心の働きでよけいにアガリが引き起こします 特に経験が不足している人 アガると思っている人はアガリを抑えようとか隠そう等と思うと 意志に反し逆にアガリを引き起こします この様な場合自分がアガッていることを口に出して言ってしまうのです 『今日はアガっています』『アガって声が震えています』等 少し勇気はいりますが 言ってしまうと案外治ってきます
A身体を動かす![]()
![]()
アガッている最中に心をコントロ−ルすることは不可能に近いです 心でコントロ−ルするのではなく 心に関係する姿勢 動作でコントロ−ルしていきます 例えば ハンカチを握る 手、顔を拭く マイクを直す 時計をはずす 資料を揃えなおす 黒板を使うチョ−クを持つ 黒板を拭く 字を書く 話す位置を途中から変える ジェスチャアをする その他(水差しが置いてある場合水を飲むのもよいがコップにつぐ時、音に気をつける 指示棒を使う場合先が揺れ 逆アガリを引き起こす場合がある)
胸がドキドキするのは生きてる証拠 大いに喜ぼう
最初の一言を大切に
ニヤニヤするな
8)話し終り
時間が切れたらいさきよくけじめある立礼をして降りる だらだらと話を続けない そして終わったら今後の為に自分自身を誉めて上げて下さい
@時間が切れたら まとめて いさきよく
A誉める
■アガリの克服は『私はアガリを克服したい』という欲望 『私は出来る 私はやれる』という意欲と自信 そして『やってみる』行動力 さらにあきらめないで頑張り通す この中にアガリ克服のプロセスがあります
時々耳にする言葉に『アガリさせ取れれば アガらなかったら』等とかアガリが全ての様な発言をされる方が結構多くいらっしゃいます 確かにアガリは本来持っている能力を十分出しきれていない大きな原因のひとつですが アガリは話し方と言う分野から考えた場合一つの項目にすぎません アガったから話が下手で アガらなかったから上手でもありません 以前教室でスピ−チコンク−ルをしたことがあります この時の審査方法は会場の方が一番良かったと思う人の名前を記入しその合計数と照らし合わせ 指導員全員と協議し優勝者を決めると言う事でした 上位3名の内訳は5年目の方 3年目の方 そして入会2ケ月の方で全て女性でした スピ−チの後「優勝者を決めるのは迷うだろう」と予測しておりましたが 思った通り会場審査の結果は最高得票者が2ケ月目の女性でした 教室として「月謝を長くもらってる人に優勝してほしい」と ほんの少し考えましたが 冷静に評価した結果 指導員全員一致で入会2ケ月目の女性の優勝になりました 期間が2ケ月と言うことは教室には8回しか来られていません 大変緊張した状態で舞台に立たれていました 最初の第一声は少し声が震え
ぎみでしたが 練習も十分積んで来られたのか 緊張の中に一生懸命話をしている 一生懸命伝えている と言う状態が続き 聞き手に深い感動を与えました アガリだけの審査であれば入賞すら出来なかったと思いますが 話として審査した結果 入会2ケ月目の女性を優勝者としました
あがりが少し克服できゆとりが出てきたら 「話の上手とは」「話しとは」「話し方とは」こんな事も少し考えて下さい
以上でアガリの講習を終わらせていただきます まだ書く尽くしていないところもあり 説明不足のところもありましたが 全六回の資料を参考に1日も早くアガリを克服し話しをする楽しさを味わって下さい 分からない点や どうしてもうまくいかない時メールで連絡下さい 分かる範囲内でお答えします
有り難うございました(おわり)
| トップページ | 前に戻る | 上に |
無断での複写及び転載は禁止させていただきます