Believing a sign of Z
010113


 

知っているだろうか。岡山にはZガンダムがいることを。
その話を聞いてから見たくて見たくてしょうがなかった俺は、
21世紀、ついにその御姿を拝観させていただいた。

山陽新聞(2000/06/02)によると、

一九八〇年代にテレビアニメで大人気だった「機動戦士ガンダム」(サンライズ制作)を、
岡山県久米町の中元さん(36)が七年がかりで自宅横に再現。
高さ七メートルの精巧な巨体が、全国のファンの間で話題になっている。

 「Z(ゼータ)ガンダム」のオリジナルデザインに心ひかれた。
七年前に会社を辞め、製作に没頭。模型雑誌の写真四枚から設計図を描き、
強化プラスチックのボディーを成型する型も鉄板で製作。
三百以上の部品を昨年末、独力で組み立てた。総材料費は約三百万円という。

 足が動くよう油圧シリンダーも装備したが
「気力と資金がなくなり動くには至っていない」(中元さん)。
しかし、電動開閉の胸部コクピットには大人一人の″搭乗″が可能。

高さ7メートル。19.85メートルには遠く及ばないが、それでも中学生の頃に憧れた
巨大な人型兵器を目の前にして、俺はいたく感動したのである。

元々は、製作者である中元さんの自宅横に配備されていたゼータだが、
今は 道の駅・久米の里 に寄贈されて町の金、すなわち税金で維持されている。
税金で作られた格納庫とともに、ファンならばぜひ見にいっていただきたい。

 道の駅:
http://www.vc-net.ne.jp/~shirane/road-stn/

 道の駅・久米の里 地図:
http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E133.55.55.0N35.03.07.0&ZM=7

そしてこの帰り、テンパった俺は「GUNDAM SINGLES HISTORY」というCDを
岡山で購入し、帰り道で聞き続け唄い続けたおかげであの名曲「シャアが来る」まで
覚えてしまった。

されば見よ、岡山にそびえるゼータの勇姿を。

 

正面。

道を走っていると、家々の屋根のむこうに
徐々にゼータが見えてくることが
どれほど新鮮な驚きであることか。

   
煽り。

残念ながら格納庫には入れない。
FRP製ゼータにも触れない。

   
作品としての「Zガンダム」の解説も。
少々ピントはずれな解説なのも味。

周りは近所のガキの遊び場。
ムダに広いのでな。

   
「ガンダムのファンだったわけではなく、
 二足歩行のロボットということでこのデザインを取り上げた」
と製作者が言うように、ディティールまでこだわった
作りがされているわけではない。
ヤクルトの容器のような腰はその好例。
   
ちゃんと動くように作られている腕が好き。
   
ちゃんと動くように作られている脚が好き。
   
何の意味も持たない通風孔も好き。
   
腰。
白いドア状のところから、コクピットに搭乗が可能。

立入禁止なのでもちろん乗れない。

   
「道の駅」や人と比べることで
その巨大さがよくわかる。

残念ながら「Z きびだんご」とか気の利いた
お土産は売っていなかった。

   
一人で行ってしまったので自分を入れて
写真を撮れなかったことを大後悔。
しかたなく、愛車と。

12日に修理から帰ってきたので
ドライブに連れていってやろうと思ったのが
今回のそもそもの発端。


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