「an extra」

公演オフシーズン企画

第2回「高伸さんに聞きました。」

Mar 23,1997

あの「キャンドル・・・」から3ヶ月、
次回の文教会館公演まであと3ヶ月。
110SHOWに関しての情報飢餓におちいっている方に贈る
takashinさんインタビュー第2弾
今回は「キャンドル・・・」の話題を中心にうかがいました。
ここにご紹介します。


市民芸術村初登場!
ショートストーリーズから「キャンドル」へ
110SHOWは兵庫県がお好き!?
ダブルキャストだ
正解教えてっ!
池に落ちたって?
次回文教会館公演は?

前作「キャンドルは燃えているか」は、金沢市民芸術村ドラマ工房といった創作
空間初登場、しかも公演前39℃の発熱といったアクシデントもあったようで、終
わってみて特別の感慨もあったのではありませんか?

    「たくさんのお客様の前で演じることができて幸せな公演だったなぁー」
    というのが正直な感想です。それと初めて表方として登場する面々も多く、
    最初は不安がいっぱいだったんですけれども、劇団員全員、非常に熱意に
    あふれて練習に取り組んでくれました。そのおかげか、お客様が思った以
    上に集中してご覧になられたようです。

    それにより彼らのより一層の成長を促すことができたのだろうと思ってい
    ます。


確かに公演中の工房内の集中はすごかったです。しかも舞台と客席に境目がない
こともあって、劇団と観客の一体感は最高でした。だってあの空間に300人もいた
のですからねぇ。ビックリです。


当初は「ショートストーリーズ」の予定だったと思いますが、最終的にはキャラ
メルボックスの台本になりました。このあたりのいきさつは・・?

    そうなんですよ。
    本当は9月の時点で、劇団110SHOWのオリジナルで「an extra
    〜ショートストーリーズ」を考えていたのは事実です。
    しかし、公演が12月で、9月から取り組んだ場合、共同作業で脚本や
    その状況を創り上げる(基本的に共同の作業で「状況」を造っていく)
    となるとできあがるまでに相当時間を食ってしまうのではないか?とい
    う懸念がでてきました。

    このままでは中途半端だ。

    ということで、今回は脚本の確かさでは定評のあるキャラメルボックス
    さんのお芝居を取り上げることにしました。当然ケンケンガクガク、議
    論を重ねた上での決定です。「バビルV世」以来の発表後の内容変更で
    す。が、「その時々のベストを尽くす」ということが「お客様に対する
    最低限の礼儀」とするならば、この選択は間違っていなかったと考えます。
    いくら「番外公演」とは言え「アトリエ公演」ではないのです。練り込
    まれない(納得のいっていない)状況をそのままお客様にお観せし「実
    験」するのは「犯罪」とは言わないまでも、お客様にとっての「迷惑」
    になる可能性が大きかった。この選択は逆に「いいオリジナル台本」を
    モノにすることが急務なのだということを私たちに突きつけてきた事柄
    でもありました。

継続して納得のいく活動をしていくためには、「活動費」や「設備」の他にも
「時間」も大きな要素ですからねぇ。特にみんさん昼間の仕事や学業を終えてから
ですから、活動にさける時間もかぎられていきますよね。

 「キャラメルボックスって何者だ」って方は、内容充実のホームページが開設されていますので、訪れてみてはいかが。

役名に多くの兵庫県の地名が使われていましたね?

    キャラメルボックスさんの台本通りです。上演許可をいただく段階で
    「役名を変えない」という項目がありましたので。そのほか台詞も時事
    ネタ以外は全部、脚本通りです。

台本を使わせていただくにもいろいろ条件があるのですね。


パンフを見ると、日によって演じる人が変わっていたようですが、劇団のメン
バーの層が厚くなったということでしょうか?

    「ダブルキャスト」は今回初めてやってみました。
    劇団員は若い人にシフトしています。新人が多いでしょ?。ですから決
    して役者層が厚くなっているわけではありません。

各キャストバージョンをすべて見てしまったなんて、筋金入りの「110SHOWらー」
はいたのかな!?


パンフレットに紹介されていた、最近PHSorポケベルを導入した人って、井口
さんのことでしょうか?

    YES。しかも彼が購入したのは携帯電話です。

仕事、学校、公演の練習の他にも、チケット販売やパンフレットへの広告お願い
など稽古場以外を飛び回る劇団員の方々には必須アイテムのようですね。


「だれでしょう」ついでに、高田さんの前説にあった「会場前の池に落ちた」
って言うのはどなたのことでしょうか?またその時のシチュエーションは?

    松木綾美です。
    この池の構造が変わってるものですから慣れないと間違えちゃうんです
    よね。彼女も稽古に「遅れそう!」と焦って走ってきて、橋なんか、か
    かっていないのにかかっているように見えたのでしょう。そのまま足を
    つっこんでしまった。というわけです。

12月の水は、冷たかったことでしょう。夏に公演をした時には、打ち上げに飛び
込むってのは?(芸術村の方に怒られそう。しかも浅いんで痛そう・・・)


お待ちかねの次回作が決定したそうですが。

    前回公演のアンケート回答状況では、オリジナルや小劇場や古典の既成台
    本、新作、旧作問わす、バラバラで「何でもあり」といった状況でした。

    その後今年に入っていろいろと新作も含めて検討を加えた結果、次回作は
        「カレッジ・オブ・ザ・ウィンド」
    の再演に決まりました。

    これは、
    ・前回が好評だった。
    ・アンケート結果もドングリの背比べとはいえ高い得票を集めている。
    ・最近の劇団110SHOWの流れの原点がある。
    ・「家族」がテーマ。
    ・「劇場へおいで、いい話が観られるよ」といった雰囲気にあふれている。
    ・文教会館の会場の雰囲気に合っている。
    などの理由からです。

「カレッジ・・・」ですか!3年ぶりですねぇ。かれんなDJ「あやめ」を今回は
どなたが演じるのか、今から楽しみです。

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isam@roy.hi-ho.ne.jp