タイトルで小噺 (仮)
Update 2003.08.13


【タイトルで小噺(仮)BBS】に寄せられたタイトル小噺の過去ログおよび選評です。わざわざ投稿してもらった作品様に対して選評とは何事か!と思われるかも知れませんが、まあ、その通りですね。なるだけ率直に、でも失礼のないように選評させて頂きますので何卒ご容赦ください。それから、管理人が特に優れていると思った作品にはを付けます。先のことはまだ考えていませんが、作品数がある程度出揃ったところで最優秀作品を選び、表彰させて頂こうかなと思っています。迷惑ならやめますが。

■ 【タイトルで小噺(仮)】の基本ルール ■
 以下の2点を踏まえた上で、簡単な小噺を作って下さい。
 (1) 会話形式とすること。
 (2) 一方の台詞は小説のタイトルだけを使用すること。

■ 作品番号 0001 〜 0010 ■ Update 2003.07.24
■ 作品番号 0011 〜 0020 ■ Update 2003.07.28
■ 作品番号 0021 〜 0030 ■ Update 2003.08.04


■ 作品番号 0031 〜 0040 ■ Update 2003.08.11

【38】 映画の宣伝風   2003/8/4(月)21:00 - ヒロキ さん

 ナレーションA: ある暑い夏の山奥で起こった
 ナレーションB: 『白い館の惨劇』 (倉阪鬼一郎・著)
 ナレーションA: そこに響き渡る
 ナレーションB: 『ジュリエットの悲鳴』 (有栖川有栖・著)
 ナレーションA: 謎が謎を呼び、迷宮入りかと思われたその時、現れたのは!
 ナレーションB: 『完全無欠の名探偵』 (西澤保彦・著)
 ナレーションA: 名探偵から語られる衝撃の真実!
 ナレーションB: 『私が彼を殺した』 (東野圭吾・著)
 ナレーションA: おめーがやったのかよ。

 選評: わかりやすいようにちょっといじりました。まあ倒叙モノってことであれば問題ないでしょう、でも観客を動員できるかどうかは疑問だー。

【37】 『大改造劇的!ビフォーアフター』より   2003/8/4(月)20:33 - 夏鳥至 さん

 加藤みどり: 「さて、今回、問題を抱えるお宅は…」
 匠: 『ねじれた家』 (アガサ・クリスティー 著)
 加藤みどり: 「敷地に合わせて増築を繰り返した結果、ねじれた家になってしまいました。しかも…」
 匠: 『曲った蝶番』 (ジョン・ディクスン・カー 著)
 加藤みどり: 「子供部屋の窓の蝶番が壊れているのです。そのせいで…」
 匠: 『暗闇の中で子供』 (舞城王太郎・著)
 加藤みどり: 「子供部屋に光が入らなくなってしまっているのです。匠はいかにしてこの問題に立ち向かうのでしょう?」
 匠: 『頼子のために』 (法月綸太郎・著)
 加藤みどり: 「依頼者の期待に応えようと、匠の意気も上がります。まず匠が取り掛かったのは…」
 匠: 『三角形の第四辺』 (エラリイ・クイーン 著)
 加藤みどり: 「何という事でしょう!匠は不自然な三角形の床を広げ、綺麗な長方形にしたのです。これを例えるならば…」
 匠: 『奇想、天を動かす』 (島田荘司・著)
 加藤みどり: 「さて、次に匠が行ったのは…」
 匠: 『ユダの窓』 (ジョン・ディクスン・カー 著)
 加藤みどり「何という事でしょう!匠は普段は収納としても使える窓を作り出したのです。これぞまさしく…」
 匠: 『はなれわざ』 (クリスチアナ・ブランド 著)
 加藤みどり「こうして出来上がった新しい家は…」
 匠: 『硝子の家』 (島久平・著)
 加藤みどり: 「これで子供達も光の中でのびのびと育つ事でしょう。」

 選評: 番組の方は観たことがないんですが、これはアイデアの勝利ですな。作りも丁寧で良いです。ちなみに『大改造!! 劇的ビフォーアフター』

【36】 逆襲、そして…   2003/7/31(木)03:53 - ryo-ta さん

 助手: 「先生、仕事ですよ。迷い猫探しだそうです。」
 探偵: 『気の進まぬ仕事』 (ジェフリー・ハウスホールド 著)
 助手: 「何言ってるんですか。ほら、行きますよ。」
 探偵: 『日曜の夜は出たくない』 (倉知淳・著)
 助手: 「毎日そんなこと言ってるじゃないですか。それに、自分が言ったこと忘れたんですか?」
 探偵: 『よろずひきうけます』 (アート・バックウォルド 著)
 助手: 「そうですよ。覚えてるじゃないですか。」
 探偵: 『言わなきゃよかった』 (ジョージ・バクスト 著)
 助手: 「もう遅いですよ。こうなったら引っ張ってでも連れて行きますからね。」
 探偵: 『だれか助けて』 (ヘレン・ニールスン 著)
 助手: 「はいはい、いい子だから仕事しましょうねー。」
 探偵: 『わたしは怒ったぞ』 (コーリイ・フォード 著)
 助手: 「うわっ!どうしたんですか、いきなり!?」
 探偵: 『最後の手段』 (デイヴィッド・A・ドレイク 著)
 助手: 「な、何をする気ですか?」
 探偵: 『窓から外へ』 (ローレンス・ブロック 著)
 助手: 「あ!まてこら、逃がすかー!!」

      ・
      ・
      ・

 探偵・助手: 『遭難』 (アン・ブリッジ 著)

 選評: 遭難してしまうような土地に探偵事務所を開くなと言いたい。どうでもいいですがこの企画に登場する探偵ってヘタレばっかりです(涙)

【35】 今夜も張り込み   2003/7/29(火)00:20 - よしだ まさし さん

 A: 「ああ、もう仕事が忙しくって大変だよ。日曜の夜まで仕事だぜ」
 B: 『日曜の夜は出たくない』 (倉知淳・著/創元推理文庫)
 A: 「そりゃそうさ。昨日の夜だって」
 B: 『深夜の張り込み』 (トマス・ウォルシュ 著/創元推理文庫)
 A: 「そうなんだよ。本当に俺の上司と来たら悪魔だよな。」
 B: 『血に飢えた悪鬼』 (ディクスン・カー 著/創元推理文庫)
 A: 「そうそう、その通り。おかげで寝る時間もないんだからなあ。いま切実に欲しいのは、」
 B: 『心とろかすような』 (宮部みゆき・著/創元推理文庫) 『このささやかな眠り』 (マイケル・ナーヴァ 著/創元推理文庫)
 A: 「まさに、まさに。」
 B: 『大いなる眠り』 (レイモンド・チャンドラー 著/創元推理文庫)
 A: 「そうそう。もうおれ、死にそうだよ。これで死んだらうちの嫁さんは」
 B: 『未亡人』 (ミッシェル・ルブラン 著/創元推理文庫)
 A: 「ああ、それってシャレになんねえよ。もう、おれ、泣いちゃうよ。」
 B: 『泣き声は聞こえない』 (シーリア・フレムリン 著/創元推理文庫)
 A: 「もっとよく耳をすましてみろよ。俺のハートは盛大に泣き声をあげてるんだぜ」
 B: 『夜がまた来る』 (エド・ゴーマン 著/創元推理文庫)
 A: 「ああ! また今夜も」
 B: 『深夜の張り込み』 (トマス・ウォルシュ 著/創元推理文庫)
 A: 「ああっ(涙)」

 選評: 不眠不休の創元推理文庫しばり。このまま無限ループに突入できそうです。うちの職場にも似たような人、というか鬼がいますゴニョゴニョ。

【34】 はじめまして〜お粗末さまです。   2003/7/28(月)23:34 - 葉花蓮 さん

 父:   「Well,John,I'm back(帰ったぞー)。うわっ、誰か倒れてるじゃないか?!」
 息子: 『居合わせた女』 (クレイグ・ライス 著)
 父:   「家の中で居合わせるも何もないだろう。お嬢さん、大丈夫ですか?げっ!!」
 息子: 『日本で別れた女』 (リチャード・ニーリィ 著)
 父:   「なぜおまえがそれを…。おいサワコ、ややっ死んでる!!一体どうしたんだ!」
 息子: 『運命』 (シェリイ・スミス 著)
 父:   「そうじゃなくて!どうして死んだんだ?」
 息子: 『自宅にて急逝』 (クリスチアナ・ブランド 著)
 父:   「急逝って…。どんな風だったんだ?」
 息子: 『芝居がかった死』 (ロバート・バーナード 著)
 父:   「し、芝居?!」
 息子: 『ただひと突きの……』 (シリル・ヘアー 著)
 父:   「おまえ突いたのかっ?!」
 息子: 『死にぎわの台詞』 (レジナルド・ヒル 著)
 父:   「彼女が言ったのか?しかし本当に死んでいるのかな?」
 息子: 『もう生きてはいまい』 (ハーバート・ブリン 著)
 父:   「そうだよなぁ」
 息子: 『まだ死んでいる』 (ロナルド・ノックス 著)
 父:   「……そうだよなぁ。彼女、何故此処に来たんだろう?」
 息子: 『密室への招待』 (エドワード・D・ホック 著)
 父:   「呼んだのか?!まさか本当におまえが殺したんじゃ…。」
 息子: 『子供の悪戯』 (レジナルド・ヒル 著)
 父:   「げっ、殺ったのか?!」
 息子: 『不肖の息子』 (ロバート・バーナード 著)
 父:   「変な反省するなっ!!まずい、ママが帰ってきて浮気がバレたら…。」
 息子: 『ママは何でも知っている』 (ジェイムズ・ヤッフェ 著)
 父:   「知ってるのか!そのうえこんな処で死なれてたら…。逆上して、俺が殺される!」
 息子: 『恐怖は同じ』 (ディクスン・カー 著)
 父:   「おまえをかばってやりたいのはやまやまだが…しかし、どうしたらいいのだろう?」
 息子: 『死人を起こす』 (ディクスン・カー 著)
 父:   「そんなこと出来るわけないだろう」
 息子: 『まだ死んでいる』 (ロナルド・ノックス 著)
 父:   「だから、生き返るわけないんだよ。」
 息子: 『女の顔を覆え』 (P・D・ジェイムス 著)
 父:   「めくったらバレるだろう!」
 息子: 『殺人のすすめ』 (レジナルド・ヒル 著)
 父:   「ま、ママを殺すのか?!そんなことなら俺は逃げるぞ」
 息子: 『逃げる男のバラード』 (シェリイ・スミス 著)
 父:   「そんなBGM は要らん!」
 息子: 『怒りの追跡』 (リチャード・スターク 著)
 父:   「ああ、逃げ切れるだろうか。いや、海外にでも逃げてしまえばいくらママでも…」
 息子: 『イモジェーヌに不可能なし』 (シャルル・エクスブライヤ 著)
 父:   「何を言うっ!よし、逃げ切ってみせるぞ。じゃあなっ!」
 
 **************************

 母:   「帰ったよー。ぎゃっ!!死んでる!誰がやったんだい?!」
 息子: 『リアルでクールな殺し屋』 (チェスター・ハイムズ 著)
 母:   「殺し屋?あ、この女!まだ浮気してたのか!ぎぃぃ〜!!放蕩亭主め、殺してやる!!」
 息子: 『ナイルに死す』 (アガサ・クリスティー 著)

 選評: うお、最長記録更新! できればもうちょっと“小噺”を。しかし作品としての完成度はなかなかです、実際に手を汚した息子はどうでもいいのか。

【33】 頑張れ助手〜精一杯やりました。   2003/7/28(月)05:50 - ryo-ta さん

 助手: 「先生、犯人はどこに逃げたんでしょうね」
 探偵: 『空と大地の間で』 (パトリシア・グレイス 著)
 助手: 「そりゃそうだ。とにかく、まだこの辺りにいるはずですから注意して探してくださいよ」
 探偵: 『発見』 (アントン・アルファト 著)
 助手: 「早!ど、どこにいるんですか!?」
 探偵: 『公園』 (ペーテル・アルテンベルク 著)
 助手: 「本当だ!先生、追いかけますよ!」
 探偵: 『このつぎ会ったら』 (ラムジー・キャンベル 著)
 助手: 「今すぐ!ほら、早くしないと逃げられますよ」
 探偵: 『逃げるなら──逃げてみろ』 (シャーロット・アームストロング 著)
 助手: 「何言ってんだあんたは。あー、逃げられちゃったじゃないですかー。どうするんですか」
 探偵: 『ごめんねアレン』 (ジョーン・ガーバー 著)
 助手: 「いや謝られても。もう追いつかないし、これからどうするんですか?」
 探偵: 『冒険に出かけよう』 (ヘレン・ケラー 著)
 助手: 「逃げるのかよ!」

 選評: あーあ、逃がしちゃった。そのうえ現実逃避しちゃった。それでも精一杯頑張ってくれた助手君には座布団3枚をプレゼントです。

【32】 密室物に挑んでみました。   2003/7/28(月)02:01 - かすり さん

 A: 「太古の時代より受け継がれた密室。これは開けるのは容易ではない」
 B: 『3000年の密室』 (柄刀一・著)
 A: 「そう・・正にその通りですよ。先生、何かいい知恵はありませんか?」
 B: 『密室の鍵貸します』 (東川篤哉・著)
 A: 「持ってるのかよ!」

 選評: いいんですいいんです、皆の頭がどうかしているんです(オイ) 先生、案外と密室の鍵コレクターとかだったりして。

【31】 若竹縛り〜私の小咄に手加減はない A   2003/7/28(月)00:15 - ないとー さん   

 助手: 「もう犯人は見当付いてるんでしょうね?」
 探偵: 『この町の誰かが』 (ヒラリー・ウォー作、若竹七海解説)
 助手: 「分かってないんかいっ」
 探偵: 『サンタクロースのせいにしよう』 (若竹七海・著/短編)
 助手: 「……真面目に調査したんですか?」
 探偵: 『私の調査に手加減はない』 (若竹七海・著/短編)
 助手: 「ふん。ほんとは分かってるんでしょ。じゃあ、依頼人に報告書を」
 探偵: 『手紙嫌い』 (若竹七海・著/短編)
 助手: 「だめですよ、そんなんじゃ」
 探偵: 『依頼人は死んだ』 (若竹七海・著/短編)
 助手: 「死んでませんっ。とにかく書いて下さいよ〜」
 探偵: 『死んでもごめん』 (若竹七海・著/短編)
 助手: 「って、今それ何書いてんですか」
 探偵: 『遺書』 (若竹七海・著/長編)
 助手: 「だーっ。そんなんで死なない。とにかく報告書書いて下さい」
 探偵: 『虚構通信』 (若竹七海・著/短編)
 助手: 「嘘書いちゃダメでしょ。もう冗談はいいから、書け書け書けぇーっ」
 探偵: 『鬼』 (若竹七海・著/短編)
 助手: 「……なんか言いました?」
 探偵: 『あっという間に』 (若竹七海・著/短編)
 助手: 「ふむふむ。やればできるじゃないですか。でも、なぜ犯人が京極夏彦の本で殴ったか書いてありませんよ」
 探偵: 『たぶん、あつかったから』 (若竹七海・著/短編)

 選評: 我儘なのか素直なのか、どっちかわかりませんな。>探偵<ダジャレオチも綺麗に決まって完成度高いです。☆です。


▲ TOP