脳外傷の障害特性を知る


DAI(びまん性軸索損傷)
 


 


脳の情報処理過程に何らかの異常
 サブシステム間のネットワークの寸断
     ↓
 @統合する力、コントロールする力の低下
感情のコントロール、記憶系のコントロール
 A関係づける力の低下
「時間経過」や「部分と全体の関係」が見通せない
  ↓
 知的水準は高くても、知的行動(実用的知能)に障害がある。
 アンバランスな能力低下は、誤解を招きやすく、
 課題解決、適応行動の阻害因子となる。
 












 

認知機能障害、行動障害
  1. 記憶障害(エピソード記憶が著名に障害)
  2. 注意障害(同時に複数のポイントに注意が払えない)
  3. 思考過程の障害(抽象的比喩的理解が難しく、字義的・表面的理解に止まる。部分的短絡的な思考で、全体的構造的理解が困難。問題解決過程の制御ができない。)
  4. 現実認識が乏しく、楽観的/軽薄
  5. 精神症状・行動障害(欲求、衝動、感情のコントロール低下)
職場では、
(1)作業能力の低下 → 仕事ができない
(2)対人技能の低下 → 職場内の人間関係の破綻

 

★記憶障害の3分類            

  1. 注意障害型
  2. 純粋記憶障害型
  3. 高次記憶活動障害型

 ※脳外傷者の記憶障害は、3.が多い。