(みかん山ネット・職リハ研究室 94-7)
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00017 94-07-24 16:16:50 MKN00022
□個の自立と価値観の多様化
(中堅者ワークショップに参加して考えた)
☆日本人には、個人主義(実は民主主義)を通過する事は必要。
・「個人主義」を徹底する事で、血縁・地縁・コミュニティを、完膚なきまでに崩
壊せしめる事には、反対である。
・しかし、「個の自立」に至る前に、「共同性」をアピールしすぎるのは、如何な
ものか、と思う。
・以前、本で読んだ事があるのだが、「前−超の虚偽」という事を思いだした。
前自我段階と超自我段階は似て非なるものである、ということ。
・これを社会に当てはめると、
一定程度の個の自立を経て
↓
高次の共存(自他ともに立ち得るバランス感覚の習得)へと至る
のが正当な道ではないだろうか。
・日本の場合、今「共同性」に回帰する事は、前自我段階での共存であり、
まかり間違えば、全体主義に走りかねないとも危惧される。
・実は、日本には、本当の民主主義を経験していない民族だと思うので。
・日本人は、もっと個人の生活を大事にしていいと思う。
そして、もっと、自分の価値観を主張していいと思う。
・そして、その際、アメリカのような「個人主義」を目標とするのではなく、
「価値観の多様化」こそ、テーマとすべきではないか。
・価値観の多様化を達成しつつ、
「個人主義=コミィニティの崩壊」ではない方法、
新たなコミュニティの形成が可能であると思うし、
また、そうしなければ、日本の未来はない。
☆下町の復活を
・実は私は、新たなコミュニティの形成に、コンピュータコミュニケーションの発
達が貢献するのではないかと期待を寄せている一人である。2つの意味で。
1)コンピュータネットワーク上に、同好の士の集まりが形成される。
この人的つながりは、そのまま新たなコミュニティと考えてよいと思う。
2)コンピュータネットワークの発達で多くの分野で在宅就労が可能になる
→職住が接近する
→新たな下町:コミュニティが形成される。
※「産業革命で、「生産手段」と「労働力」が分離し、職住が分離した。
朝早く通勤し、夜遅く帰ってくるので、向こう三軒両隣の顔も知らな
くなった。こうして、下町が崩壊した。」の逆の現象で、
下町が復活するとは言えないだろうか?
94-07-24 MKN,VR 加藤あ@職能(MKN00022)