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平安風メイク

 
 

 

CGを描く時は、化粧も当時を参考にして描く場合が多いです。 現在載せているもので化粧をさせていないのは、1枚きりですね。
「どうして?」って聞かれると……「こういう風だったらしいから」としか言えないんですが(^^;;
じゃ、「実際、どんなお化粧をしてたの?」「もしその化粧をさせないと、どんなCGになる?」って事を書いてみたいと思います。

       

当時のお化粧といえば、まず白塗り
暗い室内で綺麗に見せるため、当時流行していた疱瘡(天然痘)のあとを隠すために白粉を使っていたというのが定説になっているようです。 しかも、当時の白粉、「はふに」「はらや」は、鉛や水銀から出来ていたそうで……今となってはコワイ話です(- -;
どの程度塗っていたかは確かめようもありません。 でも、清少納言が出仕したばかりのエピソード(『枕草子』一七七段)で、定子中宮の元に雪見舞いに訪れた伊周大納言が出仕したばかりの清少納言をからかって、清少納言は身の置き所もなく唐衣につっぷし「唐衣にしろいものうつりて、まだらならむかし」とか嘆いているので、日常的なものだったのでしょうね。
でも、CGであんまり真っ白にするとやっぱり違和感あるので、やっぱり薄めの肌色程度にしてます(^^;

次に眉作り。 抜いて描くんですね。 どこら辺に描いたのか、いまひとつよく分からないんですが、上から描くなら抜かなくていい気がするので、額際にしてます。
色は最初は黒で描いてたんですが、canonの色の談話室の「おしろいと紅」という読み物で、「眉はわざと外して薄青や赤っぽい茶色で描いていた」というのを読み、試しに茶系にしてみたら案外ハマったので、それ以来、たまに茶色っぽい色にしています。
ちなみにCGの下絵には眉があって、CGに起こす段階で消してます。 やっぱり、手で書くときは眉がないと顔のバランスがとれなくて(^^;;
眉を消すと途端に表情が典雅になる(気がする)のも、面白いです(^^

そして、現代の感覚ではかなり受け入れがたい、お歯黒
まあ、口開けてないと見えないから、CGではごまかしつつ(^^;;

そして、。 頬紅もしていた、もしくは頬紅だけだった、という話も聞くんですが、どう頬紅をしてたのかが分かりません。 CGでは口紅だけつけてますが、だからもしかしたら違うのかも……。 こういう話は、本当に分からない事だらけです(^^;

『源氏物語』の「若紫」の巻で源氏の中将が垣間見た紫の君は、「眉のわたりうちけぶ」っていて、これは抜いてない状態です。 その紫の君を引き取り、「末摘花」の巻では「古代の祖母君の御なごりにて、歯ぐろめもまだしかりけるを、ひきつくろはせたまへれば、眉のけざやかになりたるもうつくしうきよらなり」と言っています。この時、紫の君は10歳ばかり。
10歳でも、お歯黒、眉作りが当たり前だったようで、ここら辺、現代のお化粧の感覚とは違うようです。

       

ということで、平安風メイクと現代風の顔を比較してみましょう。 モデルは朧月夜さんです(^^(全体の画像はこちら


白粉、眉作り、お歯黒、紅(口紅)の平安風メイク


現代風(目に光なんか入れてみたりして(笑))

……現代風の方がいいとか、身も蓋もないことを言ってはいけません(笑)。 顔の輪郭や目の位置なんかは変えてないんですけど、全然違いますね。 やってみて、自分でもビックリしました(・ ・;;


 
宵居の物語, 斎木恵佳, last updated: 2000.05.13