CD-Rライティングの知識1


■ はじめに

CD-Rを焼くのに高速なCPU、SCSIボード,大量のメモリは不要である

これを見たとき、ほとんどの方がそんな事はうそだと思うことでしょう。しかし、このサイトの内容を一通り読み終えたときには、私と同じ意見を持っていただけるはずです。
CD-Rに関していくつかの書籍を読みましたが、多くがOSに対してCD-Rをライティングする際に必要な適切な設定を行わずに(スクリーンセーバーをオフにする,ライティングソフト以外のソフトを終了させる、という事は適切な設定とは言いません)、「CPUは○○MHz以上、メモリ○○MB以上、PCIバスのSCSIボードが必要だ」と書かれています。また、中には通常のパフォーマンスを低下させるものもありました。Windows95/98でバッファアンダーランが頻発するのは、ハードウェアではなくOSの設定が問題であり、CD-R All Writeを使用することで、知識なく簡単に最適な状態にすることが出来ます。ここでは、「誤って広まっていると考えられる情報」に対して中心にまとめています。もちろん、ここに書かれている内容が必ずしも正しいとは限りません。もし、間違いがありましたら masao777@tky.3web.ne.jp にご連絡下さい。
ライティング最中に他の作業を行う場合、確実に焼くにはそれなりの環境を必要とします。どうしても、ライティング最中に何かしたいのであれば、ライティング専用のコンピュータを用意することをお勧めします。4万円もだせばライティングに十分な性能のコンピュータを購入できるでしょう。

 

■ バッファアンダーランが起こる理由

CD-Rは従来のハードディスクや、フロッピーディスクとは違い一定の速度でデータを書き込む必要がある。そのため、何らかの原因で転送速度が低下した場合に備え、バッファ(キャッシュ)と呼ばれる方法で、エラーが出ることを避けている。このバッファは、CD-Rレコーダの機種によって異なり、1MByte前後確保されている。また、ライティングソフトにもハードディスクの転送速度の低下によるエラーを避けるため、メモリをバッファに使用するソフト(CDRWIN,DiscJuggler)やハードディスクをバッファに使用するソフト(Nero)がある。もし、何らかの原因で一定の転送速度が保たれなくなった場合にバッファを使用し、このバッファをも使い果たした場合にバッファアンダーランが発生するのだ。
これらのバッファは予期されない速度低下に十分対処できる量であり、現在のコンピュータにおいて性能的に考えてもバッファアンダーランが発生することはまずありえない。ところが、Windows95/98ではずさんなキャッシュ管理により、CD-Rに書きこみを行っているを最中にディスクキャッシュが増加するため、頻繁にスワップが起こり転送速度が落ち、最終的にバッファを使い果たしてしまうのだ。デフォルトのWindows95/98のキャッシュの管理では、どんなにメモリを大量に搭載しているコンピュータでもスワップが発生してしまう。

他に転送速度が落ちる原因としてライティングソフト以外のソフト、特に一定時間ごとに何らかの処理を行うソフトを起動しておくことは危険であることは有名だが、勘違いしやすいもので危険な物が「メモリを倍増するソフト」だ。メモリを多く搭載すればCD-Rを焼く際にエラーが出ないと聞き、このようなソフトを常駐させたままCD-Rを焼いている方はいないだろうか?メモリを倍増させるソフトは、コンピュータの空き時間にメモリ中にある使われていないデータをスワップに圧縮、もしくは事前にスワップを発生させ、空きメモリを確保する。しかし、CD-Rを焼いている最中は常に作業中であり、スワップを発生させることは厳禁であるため、決してこのタイプのソフトをCD-Rを焼く際に使用してはいけない。そもそも、後で説明するようにCD-Rを焼くには大量のメモリは必要ないのだ。



 

■ 高速なSCSIボードが不要な理由
CD-Rレコーダの書き込み速度とSCSIインターフェイスの速度を一覧にまとめた。
CD-Rレコーダの書き込み速度
等速 150KB/sec
2倍速 300KB/sec
4倍速 600KB/sec
SCSIインターフェイスの速度
SCSI-1 5MB/sec
Fast SCSI 10MB/sec
Wide SCSI 20MB/sec
Ultra SCSI 20MB/sec
Ultra Wide SCSI
40MB/sec

中古市場からもまったく見かけなくなったSCSI-1でさえ、5MB/secの速度を持っている。これは理論値の最大値であって、常に5MB/secを保証しているわけではないが、実質速度は数MB/secあり、CD-Rレコーダと比べて数倍から数十倍の速度である。万が一、瞬間的にCD-Rレコーダの転送速度を下回ることがあっても、バッファがあるためバッファアンダーランが発生することは考えられない。さらに、それぞれの規格は最大転送速度を定義しているが、最低転送速度を定義しているわけではなく、高速なSCSIインターフェイスを選んでも意味はない。

次にCバス,ISAバスとPCIバスの速度の関係だが、Cバス 10MB/secに対してPCIバスは132MB/secと非常に高速であるが、ライティングを行うには上記の速度があれば十分であるため、Cバス,ISAバスであっても問題なくライティングを行う事は可能だ。

1MBや2MBものバッファを使い切るほど頻繁に転送速度が下がるSCSIボードがあれば、それは欠陥商品である。バッファアンダーランが起こるのは他に原因があり、バッファアンダーランを防ぐためには高速なPCIバスのSCSIは不要なのだ。

 

CD-Rライティングの知識2へ続く



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