8月28日OA



 
カジヒデキ
 
約半年ぶりにカジヒデキが登場。
AUGUST E.P.」の5曲はカジ自身が「きれいにまとめすぎた」と思っていた。1曲目に入っている「45 IS MAGIC NUMBER」 は当初入れる予定はなかったが、堀江(ニール&イライザ)他のツアーメンバーに推されて収録することになっ た。岸本「電話番号の歌ですか?」。5月の誕生日の後ぐらいから曲を書き出したが短期間で作ったわりには よくまとまった。(カジ)

去年の今ごろはスウェーデンで黄昏ていたのに今年はクソ暑い日本で過ごすことに。当然レコーディングも 日本でやった。岸本「やっぱスウェーデン行きたいなぁみたいな?」、カジ「すっごい行きたいです」。 ラブソングが多いカジだが、書きやすいというほどでもないが書いていておもしろい気がするらしい。ただ し実際の恋愛はそんなにドラマチックではない。別れる瞬間や別れ話が持ち上がった時はドラマチックであ るとカジ&岸本の意見が一致。なぜかこういう時は自分がドラマの主人公になる。恋愛に対してコンプレッ クスがあってなんかうまくいかない、というような思いを歌にすることはある(カジ)。女にのめりこんで生 活が狂うということはここ数年ない。岸本、カジはハマると情熱的だと邪推。

カジのライブにはカップルが多い。客席がアットホームならステージ上もアットホーム。しかしカジは「もっ と野郎ファンが増えて欲しい」とカミングアウト!?ともとれる発言。さらに岸本「野郎好きですんもんね」と かぶせる。ちょっと前からは激しい曲もやっているがなかなか野郎が増えないのは人となりのせいか。学生時 代はライブにカップルで行くことはなく、連れて行くと逆に気をつかうので連れて行かなかった。あの頃の ライブはもっと張り詰めた空気があってピリピリしていたが、現在の自分のライブにカップルが多いというこ とは緊張感がないのかと思ってガックリくることがあるらしい。

ジャケットの悶え具合は「なんだかわからない」みたいな感じをイメージしたらしい。見た目にポップであれ ばいいというところにこだわったのでジャケットの中もボーダー・ギンガムチェック・ドットにあえてこだわっ たら歌詞が読みにくくなってしまった。
今後の予定はレコーディング中心になるのでは。まずは曲作りから始まるのではないか。次回リリースは現時 点では未定。ソロになって2年目でようやくペースがつかめてきた。(カジ)




8月21日OA



 
小宮山雄飛&渡辺慎
(ホフ・ディラン)

 
8月5日に3rd Al「ホフディラン」をリリースしたホフ・ディランの2人がゲスト。
欲望」はレコーディングの時に、欲望について歌っている曲だから仮タイトルとして「欲望」とつけた。 それがけっこうなじんでしまいそのままタイトルになった。ホフの2人は抑制の毎日で欲をぶちまけているど ころではない。渡辺は人が持っているものが欲しくなることがある。まさに「隣の芝生は青く見える」状 態。欲のおもむくままに行きましょう的な歌でもある。岸本は欲のおもいむくままに生きるタイプ。このこ とについてホフの2人から手厳しいツッコミを受ける。3rd Alを作るにあたって「ホフ・ディラン」をタイト ルにしようという意図はあった。ホフ・ディランとして(バックメンバーをも含めたグループとして)何かを 作りたかった(小宮山)。渡辺「キャッチーに、とかは考えなかった」。それだけに深い意味を含んでいる。
現実には叶わないけど夢なら、という恋をしたことが小宮山にもあり、そういう時に作った曲はやっぱり欲 望的観測が入った曲になっている。渡辺は周りに気を遣っているつもりだが、周りの人は全然そうは思って おらず、むしろ怒られる(笑)。

アルバムのレコーディングには参加していないがトモフスキーの曲もある(渡辺との共作)。トモフスキーと 渡辺の家は近く、徒歩で10分タクシーで3分ぐらいの距離。チバユウスケ(thee michelle gun elephant)も ご近所さん。トモフスキー宅に遊びに行って楽器を弾いていたら曲でも作ろうかとということになったらし い。小宮山のご近所さんはボニー・ピンクぐらいか。目黒にはアーティストがわりと集合しているらしい。 目黒にある寄生虫博物館にホフの2人は行きたいと思っているがなかなか行けない。

渡辺はなぜかBENTENのTシャツを着てきた。ヌードルズのアルバムの帯にコメントを寄せたこともある。岸 本「(ヌードルズのヨーコは)パンツとかをズラしてみたいタイプの可愛さですよね」。小宮山「どんな例え なんですか(笑)」。渡辺はヨーコと交換日記をしているが最近は停滞気味(笑)。

関西地区でもライブは神戸チキンジョージと大阪厚生年金(大)が予定されている。これまではバナナホール とIMPホールでやったことがあるがともにスタンディング。厚生年金は関西初の客席ありのホールライブに なる。12月29日には日本武道館でもライブの予定。2人とも武道館といえばビートルズという印象が強い。




8月14日OA



 
曽我部恵一(サニーデイ・サービス)
 
7月25日「24時」をリリースしたサニーデイ・サービスの曽我部恵一がゲスト。EZMには3回目の登場となる。
先行Sg「さよなら!街の恋人たち」を聞いた時、岸本はエロティックなものを感じた。実際にはさみしい歌 なのかどうかは曽我部自身「わからないです。」と言っている。「24時」には12cmと7cmのCDが入っていて、 曲数も多いが、これでもけっこう削った方(曽我部)。曲を書くことに産みの苦しみを感じることもあるが、 それは普通のこと。音楽以外にゲームをやったりするから苦しむのでは。曽我部はその点、音楽一筋なタイ プだからあまり苦しまない。曽我部「プロだから」。前作「サニーデイ・サービス」が出た後、1〜2ヶ月 で今作の曲を作ったらしい。日常的に部屋でギターを弾いている中でアルバムに入っている曲が作られていっ た。

レコーディングは4月あたりにやっていた。5枚目のアルバムになるがグループとしては変わったところも あるけど変わらないところもある。丸山とは高校からの付き合いで田中は東京に出てきた時に知り合った。 メンバーで写真写りがいいのは丸山で逆に悪いのは自分だと曽我部みずから分析。
曽我部は最近、女性誌にも登場。ちょっと前、マガジンハウスの某女性誌の「イイ男特集」みたいな企画に 曽我部も呼ばれて出たが、直後にその雑誌は休刊になってしまった。曽我部は音楽雑誌より女性誌の取材の 方が楽しい。理由は音楽誌は音楽のことしか聞いてこないから。それがファッション雑誌とかになると「好 きな食べ物は?」とか普通の女のこと話しているような取材になる。「コンセプトは?って聞かれるんです けどコンセプトなんてないですからね。(笑)」(曽我部)。

曽我部は週に2時間しか寝なくても大丈夫。かといってクスリをやっているわけではない。見かけによらず 体力はあるのかもしれない。「24時」の制作時は20時間ぐらい一気にやることもあった。
曽我部は最近はおいしいものを食べることに凝っていて、朝日新聞ビル地下のインドカレー屋を絶賛。曽我 部「カウンターにおばちゃんが6人ぐらいいるのがいいですね。」 東京でおいしくて安い店はなかなかな い。そういった店を見つけるのが大変。渋谷あたりでは回転寿司に行列ができているが、なんで回転寿司に 並ぶのかがわからない。田舎から出ていったものの感覚では並ぶこと自体が不思議。焼き肉が好きなので、 韓国に焼き肉を食べに行くことも。魚も好きなので北海道はたまらない。普通の居酒屋で出てくる魚が東京 とまったく違う。他のメンバーはそれよど食べる方ではなく、丸山は体も弱い。レコーディング終了直後に 丸山は倒れて入院したらしい。岸本「丸山さんってビジュアル的に点滴が似合いますよね。」




8月7日OA



 
倉持陽一(真心ブラザーズ)
 
放送時間延長記念ゲストとして倉持陽一が登場。
倉持は腕立て伏せ10回腹筋10回背筋10回を毎日やっている。これぐらいで肉体が鍛えられるわけではなく、 気分転換のためにやっている。ストレッチの延長みたいなもの。股割をするとノドが開くという話を聞き、 リハの時やライブ本番直前などにはストレッチをしているらしい。

倉持は現在31歳。なのにバイアグラに興味あり。倉持「歴史は夜作られる、というぐらいだから歴史が変わ りますよ」。
新曲「Everybody singin’love song」は誰もが愛の歌を歌って生きているというニュアンアス。みんなそれ ぞれ愛の歌を抱えている。倉持は愛を語るタイプではなく寡黙な人。ライブは特別によくしゃべっているだ け。何とか客を楽しませたいという愛の表現か? だからやぶれかぶれでしゃべって桜井の髪型にもツッコ ミを入れる。倉持「何にもしゃべることがなくなると桜井イジメになる」。ライブのツッコミに関しては桜 井は怒らない。科学者コントの爆発オチのような髪型はツッコミ甲斐があった。しかし10年前の髪型は蛇女 ゴーゴンのようで、目があったら石になると言われていた(笑)。

エレファントラブもやっているので倉持は忙しそうだが、寝る暇がない忙しさではなく、旅の忙しさ、家にいれない 忙しさがある。疲れているのか目がうつろのように見えるがこれはいつものこと。ライブの時はもっとうつ ろに。女の子に言われて弱くなる言葉の話になり、「倉持さんってあんがい不良!?」にハマる。
「EVERYBODY〜」のC/W「いらだちの日々」92年に作った曲。ソロライブではたまにやっていた。極端な曲だ けにアルバムに入れることができないでいた。作った当時に比べて、最近は高校生の頃を思い出さなくなっ ている。性欲も物欲もじわじわ減ってきた。95〜96年なんかはスニーカーを月に7〜8足買っていたがそれ もなくなった。「もっと売れたい欲」はあるが顔はこれ以上売れたくなくていいからCDは売れて欲しい。

これからの真心は「のんびりと。シングルでも作るんじゃないすかね。」(倉持)とのこと。ノンビリズム& ユッタリズムでいくらしい。




8月7日OA



 
かせきさいだぁ南佳孝
 
マキシSg「ポップアート」は平和な気分になれる曲。かせき「なんで佳孝さん、こんな音だせるのかなと思いまし たよ」。南は茅ヶ崎に住んでいて、海の近くに住んでいるだけで和み系が入る。かせきは多摩川を見るのが好 き。濁流を見ていると吸い込まれそうになり夢を見ているみたいになる。南は海が好きだが、昔茅ヶ崎に住 む前に海の近くに住んでいたことがあった。その時は曲は1曲も書けず夕暮れになるとビールを飲んでウク レレを弾いているだけの捨て石のような生活をしていた。

南の一番最初のアルバムのプロデューサーが松本隆で、かせきも松本隆が好きだった。これが縁で紹介され たというのもある。接点はまったくないわけではなかった。去年から南はかせきに一緒に何かやらないかと オファーを出していた。そこにかせきがCMの音楽を担当することになり南に声をかけたのだがCMの話が なくなってしまい、CMがらみの制約がまったくなくなったのでやりたいようにできた。かせきは音楽に対 してはそれほど興味がなく、歌詞が好きだった。子供の頃に好きだった曲を調べてみると全部松本隆の作詞 だった。今では師匠と弟子の関係(笑)。

南とかせきは「はっぴぃえんど」が媒体になって知り合ったが捉え方が違う。かせきは時代背景関係なしに 「音がいい」という理由で飛びつく感じ(南)。 南とかせきはある意味、音が似ている。かせき「佳孝さん のは僕よりも都会的」。南はアメリカでのレコーディングの時に初めてラップに触れたが、その時はラップ には音楽的なことはないと思っていた。しかしかせきさいだぁのラップは違う。文学的であり情念的。かせ きは「曲で歌詞を書こう」という時でないと詞は書かない。この時に頭で思い描いていたものが全部吐き出 されるのでは。宮沢賢治は言葉がハネていたりして読んでいるとラップみたい。そういうのと変わらない。

今回の「ポップアート」は曲が先で詞が後。CM用に作った2つの曲が1つに合体したもの。最初は雨の歌詞を 書いていた(レコーディング中が雨だったため)。それをレコーディング初日に南に見せたらダメ出しをくら い書き直すことに。スタジオに入って改めて曲を聞くとスカッとした音がしたのでスラスラと書き直すこと ができた。かせき「この水のしぶき…。スプラッシュじゃん!!(笑)という感じで」。

次のアルバム「SKY NUTS」は楽しい感じ。参加アーティストはなじみのメンバー。ホフのベイベー、HICKSVILLEの 木暮、キリンジ、Natural Calamityの森、Tokyo No.1 Soulsetの渡辺など。「かせきさいだぁさんの声は魅 力的」と岸本。これがラップにのると芯が太いというかそういう声になる。(南)
7月の渋谷クラブクアトロのライブで1曲だけ南がゲスト出演。8月20日のIMPホール(対バンにLITTLE CREATURES) でも南が出る予定。




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