10月30日OA




八十嶋ジュンジ&舎川マサル&井田ケイチロウ(ペンギンノイズ)

ペンギンノイズの3人がゲスト。深夜ということもあり「お腹が空く時間」(舎川)。
Sg「Thank You」は吉田仁プロデュース。サングラスをかけている時とかけていない時の差が激しい人。もともと話があったわけでもなく、ディレクターが連れて来て飲みに行って話をしているうちにプロデュース話がでてきた。曲の取り組み方といった精神的なものから、ペンギンノイズが持っていなかったモノを持っている人だったので勉強になった。(舎川)
同じくプロデュースやリミックスを手がけたThe Flaming Lipsは「BATMAN」のサントラに参加したり「ビバリーヒルズ高校白書」にバンドマン役で出演したりする人。アルバムのタイトル「ジェットラグ」は「時差ボケ」という意味。LAレコーディングなので文字どおりの意味もあるし、ペンギンノイズのセルフプロデュースするもの・フレイミングがするもの・吉田仁がするものの3つの世界をつなぎあわせているという意味もある。アメリカでレコーディングしたが音自体は日本で入れたので、向こうでやったのはトラックダウンとリミックス、それと酒飲み。(井田)

メンバーの好き酒は八十嶋が黒生ビール。冷たいビールがいい。八十嶋「冷ビ(つめび)ね」。こんな言葉初めて聞いた。井田が梅酒。カルアミルクとかカシスソーダとか甘ったるいのが好き。舎川がウォッカ。自分でシェーカーを振るぐらいのカクテル好き。自宅にはカクテルバーのように酒が揃っている。八十嶋「(飲んでも)変わらないですよ」に舎川&井田「ウソ!ウソ!」と反発。浮き沈みの激しい二重人格か。八十嶋「舎川は信用できないヤツで、井田ちゃんは優柔不断。」とメンバーを誉めない。

八十嶋と舎川はS.45生まれで同い年だが井田はS.47(早生まれ)。しかし舎川と井田は同じ学年。舎川は高校を4年行っていたため。バンド結成は高校を卒業した後で今から4年前ぐらい。舎川と八十嶋が同じバンドでやっていて、それとは別に井田と別バンドで活動していた。ある日、舎川がバンドを辞めると言い出し両方のバンドを解散に追い込む。普通に練習が終わった途端に「俺、今日で辞めるから」といった具合にあっさりしたものだった。舎川と井田はちまちまと曲作りをしていて、舎川と八十嶋は単なるゲーム仲間になっていた。そのころ八十嶋は靴屋の正社員として働いていた。そんな中ムリヤリ八十嶋をバンドに引き込みペンギンノイズ結成。八十嶋は転勤も決まっていたのを舎川と井田が課長を説得して八十嶋を退社させた。

初めは下北沢でライブ活動。下積みという下積みがないまま拾ってもらった。しかしライブに来る客は少なかった。井田「スイマセン、音源の方がスバラシイので音源聞いてください。」と客に対して謝っていた。
八十嶋「インディーズの頃の方が調子良かったですよ」と爆弾発言。これはインディーズの方が無責任にできるという意味。
岸本「将来的にはどういうバンドになりたいですか?」→舎川「ビッグなバンド。」で一同爆笑。ワガママでビッグ、まさに嫌なバンド。

ライブは11月15日(Sun)渋谷ON AIR WESTで。11月後半にイベントで来阪するかも。
ペンギンノイズからエアー枕のプレゼント。宛先は〒530-8285 FM大阪 EZM「安眠枕希望」係 まで。




10月23日OA




加藤ひさし&古市コータロー(THE COLLECTORS)

加藤&古市、一杯飲んでゲストに登場。いつも以上のテンションの高さでカラミまくる。
小学生の頃、加藤はテディベアを抱いて寝るような少年、古市はピンクレディーが好きな少年だったのに対し、岸本はプリンス好き。岸本「プリンスを見て生理が始まった」とテポドン発射。どんな小学生だ。「PURPLE RAIN」などプリンスが一番イッちゃっているときが好きだったらしい。

古市はクリーンな印象があるが政治家と一緒で腹黒い? 「CASH&MODELGUN」はいかにもコレクターズという曲。加藤「まさに俺たちしかできない、て感じでしょう」。ジャケットもイッちゃっている。どこかポーランド映画のチラシっぽくもあり怪しげな感じがある。ジャケットもそうだが曲もコレクターズにしかできないものを作ったと加藤が言うほどの自信作。
「CASH & MODEL GUN」だがモデルガンは和製英語。しかし「現金とモデルガン」ならそれだけで儚い感じがする。加藤は履く人で古市は履かない人。古市「オーディコロンと寝てますよ」。「はかない」からなぜこっちの方向に話が展開するのか?
古市が区民プールで泳ぐ姿は新手のセイウチ(加藤)。肌のつやがいい。ストレッチ関係は詳しそうな肌のつや。古市はちょっと長めの半ズボンにTシャツにルーズソックスというスタイルでエアロビをしている。青竹ビクスは体に効く。青竹を前においてエアロビの途中で踏む。
古市は加藤にジム通いを進めている。しかし今の体型のまま体を鍛えるとチャック・ウィルソンみたいになってしまうので、まずは体を絞らなければいけない。

今作ではコレクターズにしかできないことをより濃くやった。これからの予定は11月の終わりから次のアルバムのレコーディング。来年の3月か4月にはアルバム(BEAT SYMPHONIC)とシングルをリリースする予定。10月27日(Tue)に神戸チキンジョージでイベント。(GRAPE VINEとLIFE RECORDERSも出演)
若手バンドとやることが多いが、見ていると若い頃の自分たちを見ているようで、打ち上げの席では悩み事の相談に乗ることもある。11月2日(Mon)は京産大、3日(Tue)は大経大で学祭ライブ。




10月23日OA




田中知之(FANTASTIC PLASTIC MACHINE)

関西最重量DJの田中知之が登場。ジャケ写が香港マフィアっぽいので第一印象で怖がられることが多いらしい。
「Electric Lady Land」(Al「LUXURY」の4曲目)でボーカルをとっているのYUKARI FRESHは実は主婦。マイクの前に立つとギャルになってしまう愉快な人。FANTASTIC PLASTIC MACHINEE(以下FPM)は田中のソロユニット。アメリカのサーフィン映画で同名タイトルの映画があり、そこから名づけた。
FPMは去年メジャーからリリースしたがその前はピチカートファイブやKOJI1200でリミックスをしていた。田中の肩書きはたくさんあるが元々は「サビィ」という雑誌の編集記者。雑誌のレイアウトを考えるのと同じように音楽でも形付けていく。リミックスにも編集者の気質が出ている。(田中)

田中は京都の西陣出身。家の周りを着物を着た人がいつも通っているような、いかにも京都というところで育った。今から15〜16年前に京都ニューウェーブシーンがあり、おもしろいバンドが数多く出ていった。田中はギリギリそのシーンに触れることができ、京都のような地方都市から何かを伝えていきたいと思うようになった。

音楽の根底にあるのはボサノヴァや映画サントラなどのイージーリスニング系。これらとダンスミュージックを融合させていこうという試みがFPM。ダンスをするための音楽でもなく、FPMのアルバムは都会で生活する人のサウンドトラック的なものにしたいと考えている。

今作のアルバムのジャケットはバーナー・パントンというモダン家具やインテリアの世界的デザイナーの作品。田中は彼のファンでダメモトで頼んでみたらOKが出た。今後プレミアム価値が出るかもしれないほどのものらしい。

FPMの強みはひとりだと誰とでもコラボレートできること。DJ活動も計算すると去年は2日に1回はDJをしていたことになる。DJの楽しいところは自分の精神的なものをレコードの針に込めて音を鳴らし、客を踊らせるところ。気持ちが通じて盛り上がったときは最高。FPMにつながるようなDJ活動はここ5年ぐらい。今年の8月には小西康陽(ピチカートファイブ)やまりん(電気グルーヴ)とともにヨーロッパ10日間で8ヶ所でプレイ。ケルン→ロンドン→ブライトン→ベルリン→コペンハーゲン→マルメ→ハンブルグ→ケムニッツと旅した。それこそ茶の湯の一期一会状態。

これからの予定としては、今月アメリカにプロモーションを兼ねてアメリカへ初のDJツアー。それ以外では最近はリミックス仕事が多い。クレモンティーヌ、スカパラなど。加藤紀子には曲の提供も。

田中知之からプレゼント。FPMのロゴ入り特製透明DJバッグ(4名)、ロゴ入りTシャツ(4名)。宛先は〒530-8285 FM大阪 EZM 「星田アキラって誰やねん」係まで。10月31日到着分まで有効。




10月16日OA




KEN & SHIN (SPANOVA)

噂の兄弟ユニットSPANOVAがゲスト。
SPANOVAのふたりは姫路の隣りの大塩出身。音楽をするために東京に行った。姫路は関西でもはずれの方にあるから大阪にプロモーションで帰ってきても戻ってきたという感じはない。SPANOVAと姫路のイメージが合わないと岸本。姫路にはライブハウスがほとんどなかったのでライブは東京に行ってからやりだした。
弟のSHINは最近太りだした。注文するときはいつも大盛り。その大盛りの分だけ太ったのか。一日一食ぐらいでバカ食いするから太るのでは。

SPANOVAの曲は綿密に計算されているように聞こえるが、実際には曲のイメージが降りてきたときの勢いで作っている。マキシSg「アポロ」は宇宙への憧れという意味合いも含まれている。ここでベースを弾いているのはポール・ジャクソン(千葉在住)。いうなれば憧れの人との共演。KEN「この時代のベーシストはカッコいい。」

レコーディングはプライベートスタジオの「DAILY PLANET STUDIO」で。相模湖近くにある自宅兼スタジオ。観光地だが住んでいる二人にすれば相模湖もただの池。最初は東京に住んでいたが近所から音がうるさいと苦情が出たので、音が出せるところを探していたらここにたどり着いた。

「APOLLO」のPVは大阪でもロケを敢行。ジェットコースターと飛行機のシーンは大阪で。飛行機は伊丹空港で撮影。ジェットコースターはどこのものか言えないが見たらバレバレ(SHIN)。

曲作りは共同作業。小学生の頃からやっていた。バンド名は「レイク」。KEN「最初に覚えた英単語だったんですよ」。SHINはHR/HMに見事にはまったことがある。コード進行や強引な転調にその名残が。
音楽的な転機は何回かあり、KENの場合は歌謡曲→ビートルズやビリー・ジョエル→ハードロック→ピーター・ガブリエル→ジャズやブラック→スティービー・ワンダーや70'Sソウル。

兄弟で基本的に音楽感は同じ。ちょっとしたメロディがあればそのメロディの最終形のイメージがお互いにパッと浮かぶぐらい同じビジョンを持っている。(KEN)




10月9日OA



 
山下太郎&有馬野絵(ROCKY CHACK)

現在メジャーデビューして4ヶ月。有名人目指して一歩ずつ進んでいるがまだ「調査隊」レベル(山下)らしい。ライブではストリングス&ホーン隊の森のオーケストラ(7人)が加わるため、ステージ上には12人いることになる。2nd マキシSg「DAY AND NIGHT」はFM大阪10月度POWER PLAY。マキシSgは3連発でリリースするがこの一連のリリースでは街を表現したかったとのこと。

ROCKY CHACKは遊び半分でやっていたのだがだんだんと本気になっていた。ストリングスは最初から入っていたのではなく途中から入れた。森のオーケストラは鼻歌でもちゃんと演奏してくれる。結成は3年ほど前でバイトで知り合ったり学校が同じだったりした人が集まった。

山下はアニメ映画が好き。宮崎駿の作品が好きでスタジオジブリに自分たちの曲をアポなしで持ち込みに行ったほど。山下が全曲を作っているが、山下はまともに弾ける楽器がないのでほとんど鼻歌で作っている。

12月の3rd マキシSgは「SNOW〜スノウ〜」というタイトル。山下「完全に季節モノですね」。来年2月には1st Al(「Smash Water People」)をリリースする予定。今後の展開はどうなるのか予測不可能。メンバーは図に乗りやすい方なので、1発当たったらその路線で行くかも。(山下)




10月9日OA



 
長田剛(After me)

長田は29歳だが見た目に若く見えるので事務所からは年齢をごまかせと言われているらしい。岸本「31〜32になったらうちの事務所からはごまかせと指令がくるんです」。そうなのか!? MC企画。30歳目前にしてメジャーデビューに長田「30にして起つですかね」。

「君に触れたかった」(1stミニAl「Songs for beginners」の1曲目)は長田の中ではちょっと恥ずかしい曲。昔と違って女の子に触れ放題というわけではないが、今でも初めて手をつなぐときにはドキドキすると長田。
長田はAfter me以前はボーカルではなくベースを弾いていた。大学を卒業した後も就職するわけでもなくバンドを続けていた。他のメンバーはキャラが濃い。見た目も会話の内容も濃い。After meの結成は94年。自分たちが楽しめる曲を演奏しようというだけで、誰かに似せようとは考えていなかった。After meという名前は長田の命名。競馬好きの友達が「アフターミー」という馬の話をしていて、それが印象に残っていてバンド名にした。
結成後は下北沢で地道ライブ活動。下北沢の印象は「何もやっていない人の街」(長田)。ライブハウスや演劇スペースのどがあるアングラ系のニオイがする。いわゆるシモキタ系(サニーデイ・サービスなど)とはちょっと違うバンドと長田みずから分析。

全曲、長田が作っているが、曲作りをしだしたのはAfter meの結成後。溜めていたものが流れ出るかのように曲が書けるようになった。曲は頭の中でいろんな音を一緒に鳴らすとイメージが広がる。最近はレコーディングでお疲れモードだが、それでも「こないだ久しぶりにトイレに座っていたら曲が流れ出してきました。(笑)」というように突然ひらめくらしい。

After meに関しては何も狙わずに自然に音を出している感じ。売れている・期待されている自覚はない。今はいい曲を作っていいパフォーマンスをするしかない。(長田)
来年リリース予定のアルバム(「After me」)にはちょっと化粧をして背伸びをした曲も入れる予定で、ホーンやストリングスを入れるなど今までできなかったことにトライした。

長田は自分自身を「つかみどころのない人間」と自己分析。自分で自分に対してどういう人間かを決めつけることはしない。だから他人の判断が自分を知るきっかけになることもある。長田「もっと悪党な部分を出したいですね。」
ライブは10月21日(Wed)心斎橋MUSE HALL。After meのほかに2バンド出演予定。




10月2日OA



 
日暮 愛葉
(Seagul Screaming Kiss Her Kiss Her)


ロック番長ことSeagul Screaming Kiss Her Kiss Herの日暮 愛葉がゲスト。シャネルの新色の口紅(濃い赤)を塗って登場。日焼けして黒い肌に赤が映える。

日暮は子供が好き。生みたいという欲求はあるが生んだら生んだでかってに育つでしょうという感覚。子供を作るのも曲を作るのも似たような物か。
New Al「セブンティーン」のイメージはやはり「青春」とか「思春期」などのフレッシュなパブリックイメージを考えて作った。自分たちでも2nd Alを作る感覚ではなくむしろ1stを作るような感じで。日暮の17歳はすねていた。といっても暗くはないけど本ばっかり読む日の当たらない生活をしていた。
今回の曲作りは鼻歌をギターに起こしてバンドの音にする形。他のバンドメンバーは曲の肉付け作業とそれを削ぎ落とす作業を担当。アイデアを持ち寄る作業をしてくれる。仲のいいメンバーなのでアホ話をしながら制作。そんなレコーディングだが「物語的な曲が多いな」(岸本)と思わせるほど作り込んでいる。

今年の3月には4回目のアメリカツアーを敢行。テキサスで開催されたS×SW(サウス・バイ・サウスウエスト)に参加するために渡米して、その前後に西部地方をサーキット。「私たちショッパーですから」(日暮)というだけあって移動とライブで忙しかったがそれでも買い物に繰り出した。レコードとかは無視して主に服を買い漁る。買い物をしていると時差ボケとかの眠気も吹っ飛ぶ。カバンが1つ増えるぐらいに服は買ってしまう。
S×SWでは他の日本人アーティストともライブをしたが、日暮「あまり好きでやったんじゃない。」と詳しくは語らず。S×SWはグランドロイヤルナイトのおまけみたいにして出演したので仲良しのBuffalo Daughterと一緒にやれて嬉しかった。(日暮)

このところ日暮は休みがない。今はリハーサルとプロモーションの毎日。日暮「忙しいのは楽しいですよ。」と仕事を楽しむ姿勢に、「忙しかったら失踪してやる」と思ってしまう岸本はちょっと反省。
日暮は現在26歳。SEAGULLは30や40になってもやりたい。SONIC YOUTHのように年をとってもコンスタントに活動できるような「ロッキンババァ」になることが目標。

日暮のボーカルはいろいろな声色になるのでそれを楽しんでいるフシもある。今作にはメンバー以外にもバイオリンを入れてみたりした。ギタリストなのにギターに触るのはリハーサルのときとライブのときだけ。だからたいしてテクニック的には向上していないはず。

現在興味があるのはやはり子作り(笑)。動物的欲求と純粋に育ててみたいのと両方。昔は子供嫌いだった。日暮「親の見ていないところでケリ入れたり」。今も他人の子供には興味がないが、外人の子供だけは別。アジア人の子供はブサイクだからダメ。どんなにブサイクでも自分の子供だったら見られるのだろう。この心境の変化を楽しみたいと思っている。
「子供を産むときは生理の10倍と言うが痛みに対する恐怖はない」と日暮。理想の教育法は子供とイーブンな関係で育てたい。でも次にEZMに来るときは「子供は嫌い」と言っているかもしれない。(日暮)

ライブは10月22日(Thu)に心斎橋クラブクアトロ。今後はRAVOLTA(ツッチー/シャカゾンビとのユニット)の2ndのレコーディング。トラットリアは来年にリリースの予定。来年は全米ツアーが控えているのでそれに向けて動くことになるだろう。もはや日米親善大使状態。




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