3月19日OA



 
YO-KING(真心ブラザーズ)

真心ブラザーズになってもYO-KINGを名乗るようになったのだが、ファンの女の子に「ヨーチ」といわれることに関しては何とも思っていない。倉持陽一という名前はプライベートのものというよりも「飽きた」(YO-KING)から刺激を求めての改名。エレファントラブの2人も実はYO-KINGが名前を変えたからマネをしただけ。しかし星野晶は大失敗。読み方は「ヨーキング」でも「ヨーキン」でもどっちでもいいとのこと。

Sg「いつかのうみ」は自身が納得するぐらいにいい曲なのだが、海といえば桜井秀俊。最近、サーフィンをやっていて溺れそうになった。その時にサーフボードが当たって怪我をした。というわけで今回は欠席。

なんでまたこの時期にソロ活動をしたのかとよく聞かれるが、ここ2〜3年は真心の活動をみっちりやってきたから気分転換の意味も込めて。元々YO-KINGはいつでもソロを出す用意ができていた。これがまた驚くほど良い気分転換になった。いい意味で桜井と会わなかったことで新鮮さを取り戻した。YO-KING「出前のタイミングでさえ僕でしたから」というようにYO-KINGの独裁政権状態だった。

4月に出すアルバムもすでにレコーディング終了。4〜5年の間の曲を録音。タイトルは「DEFROSTER ROCK」。いい曲をそのまま録音しようと心がけていた。アレンジも自分ができることしかやらなかった。聞いてみると等身大のYO-KINGが見えてくる。

桜井の方はAl「INTERIOR」をリリースする。普段やらないことをやったのかプロデューサーを何人か立てている。

(ここで桜井秀俊からのメッセージコメントが入る)
「EZMをお聞きのみなさん、どうも。真心ブラザーズの桜井秀俊です。えー、こんな小声で失礼いたします。僕は今、富士山がとてもよくきれいに見える病院で横たわっています。左には尿瓶、隣りのベッドからは老夫婦の会話がお聞きいただけると思いますが、なぜこんなところにいるかと申しますと、えー、サーフィンで事故っちゃいました。30すぎてなんとなくやったるでぇと思って始めたサーフィンなんですが、自然の脅威の前にブクブクブクと沈み、気付けば右肩は外れ左足に裂傷を負い、30にして"痛い"という理由で泣いちゃいました。そういうわけで、みなさまのところへ伺うことは、伺うことができなくなってしまって申し訳ございません。えー、これがオトナのすることかとみなさんお思いでしょうが、まったくもってその通りでございます。こんな僕ですがものすごく甘い曲を作ってしまい発売することにあいなりました。何の説得力もありませんが聞いてください。桜井秀俊、ソロでビューしました。"魔法の日々"」。

桜井の曲は質の高いポップス(YO-KING)。YO-KINGからみてアーティスト的にはいいブラックボックス。素材を桜井に通すとすごくいい料理が出てくる。2人で似ているところはせっかちなところなど、逆に似ていないのは酒があまり飲めないYO-KINGと酒が好きな桜井か。

YO-KINGが最近凝っているのは読書。去年の秋ぐらいからマイルス・デイビスの自伝を読んだり京極夏彦や五木寛之を読んでいる。




3月19日OA



 
リクオ

オープニングゲストにリクオが登場。Al「HEAVEN’ BLUE」は全編ピアノの弾き語り。
今から4年ほど前に前身番組にゲストできて以来の対面となる。その間にオリジナルラブのツアーにサポートメンバーとして帯同したことも。

「ケサラ」(Al「HEAVEN'S BLUE」の1曲目)はかつて越路吹雪が歌っていた曲のカバーだが元々はカンツィオーネの曲だった。ライブではここ何年かのレパートリーでありおなじみの曲。今回が初音源化。意外な感じもするがピアノの弾き語りのアルバムは今回が初めてになる。
選曲は自分がライブでやる曲を中心に。リクオ自身あまりこだわりがない方なのだが、今回はピアノの弾き語りライブに忠実になるようにコンセプトを定めた。何回も味わえるアルバムになった。レコーディングは大阪でやったがスタジオではなく箕面のメイプルホールとアメ村のサンホールにマイクを立てて録音した。だからレコーディングは2日で終了。ライブ録りの雰囲気を出すためにほとんど一発録り。

リクオは弾き語り以前は単なるバンドのキーボーディスト。バンドを組む時にピアノを習っていたという理由でキーボードに。好きでやっていたから努力して練習したことはあまりない。岸本「ピアノの魅力は?」→リクオ「楽器としての可能性がある」。弾き語りを始めたのは大学生の頃。それから10年たってアルバムとして残せるのは感無量。





3月12日OA



 
中川敬&伊丹英子(SOUL FLOWER UNION)

年末にSOUL FLOWER UNIONからは奥野がEZMにやってきたが、今回は主要人物でもある中川と伊丹がゲストで登場。

すでに2月20日にAl「WINDS FAIRGROUND」をリリースしている。レコーディング自体は東京が主だったがアイルランドから来ていたバンド連中のOFF日を狙ってスタジオを押さえ一緒にやった(中川)。流れとしてはやはりドーナル・ラニーと出会ってからになるか。中川「いいプロデューサーをやっと見つけた」と言うように音楽面以外でもいい付き合いができた。ノリはどこか関西風で「もういいっちゅねん」とツッコミを入れたくなる感じ。(伊丹)
コテコテギャグを飛ばすもののアイルランドでは超有名人。ドーナル・ラニーにおまかせでプロデュースしてもらったのは3曲。60年代まではアイルランドでもアイリッシュトラッド(民謡)はダサイとされていたが、それをドーナル・ラニーやチーフタンズが新しい音との融合に成功し一気に広まった。

アイルランドの印象は「何もない街」(伊丹)でダブリンでさえちょっと離れると羊が歩いていたりする。土地と人間があったかい感じがするという。日本のように、生活に不必要なモノが溢れていないというかまったくないせいか。

中川&伊丹は酒豪で有名。昨年の暮れから伊丹は毎日飲みっぱなし。アイルランドではギネスはビールではなくて水扱い。おそるべしアイルランド人、さすがに体も丈夫。レコーディング中でも酒を飲まないと失礼に当たるのではないかとカンチガイしてしまう。当然、伊丹は一杯やりながらレコーディングを行った。伊丹も休肝日を気にすることがあるが、毎日が楽しい酒だから深くは考えない。中川は飲むとよくしゃべるタイプ。やや軽い人になってしまうとか。
岸本「今年の目標は?」→中川「酒を飲みたいですね」。酒を飲んで楽しく面白く音楽をやる。それが理想。




3月12日OA



 
西寺豪太&奥田健介&小松茂(NONA REEVES)

オープニングゲストとしてメンバーが揃い踏み。3月24日には心斎橋MUSE HALLでライブを行うNONA REEVESが登場。

西寺は京都市南区出身だが大学合格を機に「こんな街捨ててやる」とばかりに上京を決意。東京に行きたかったことと関西の大学に落ちたことが重なって東京へ。奥田は大津市出身でやはり大学合格を機に東京へ。小松はビジュアル的には雪国育ちのような感じなのに名古屋市出身。その後に奥田が加入。奥田「シャ乱Qみたいなもんですか」と言うように他でバンドをやっていた人を引っ張ってきた。

2月5日にリリースされたAl「ANIMATION」は16曲入り。いろいろなアプローチを試してみた。「J-POP界の二宮金次郎」(西寺)として日々勉強してきた。西寺は音楽オタクというよりかは宅録オタクで、自室は器材で埋もれている。

アルバムのタイトルは先に決めていた。ライブに行く時はチケットを取る時から始まっているのと同じ。1年以上前からアルバムタイトルを告知しているのはノーナかマイケル・ジャクソンぐらい。子供の頃はレコードを買える枚数も限られていたので、タイトルからどんな曲かを想像していた。西寺にとってこの曲のイメージを勝手に考える作業が曲作りへとつながっていった。

3月24日のライブは大阪で初めてのワンマン。MCはおもしろく曲はかっこよく。ライブでのMCが長いので有名な西寺だが、みずから「渋谷系のやしきたかじん」と名乗るだけあって爆笑トークは間違いなし(?)。




3月5日OA



 
直枝政太郎&棚谷祐一(CARNATION)

CARNATIONからボーカルの直枝とキーボードの棚谷がゲストで登場。

「ナポレオンライス」(Al「Parakeet&Ghost」の6曲目)はラフな感じの曲。直枝が自宅で作ったデモテープをそのまま収録。デモよりもいいテイクが取れないだろうという判断からそうなった。ナポレオンライスとはカレーライスとナポリタンが半々に盛られている千葉県柏市のレストランにあるメニュー。なぜナポレオンライスという名前なのかはわからない。

「なにか君の大切なものをくれるかい」(Al「Parakeet&Ghost」の5曲目)では曽我部恵一(サニーデイ・サービス)がギターソロを弾いている。今回のゲストミュージシャンは他にも桜井秀俊やスティーブ江藤、白井良明ら。今回は上田ケンジを共同プロデューサーに迎えたが、喜怒哀楽の激しい楽しい人であった。「SM仲間の加藤いずみちゃん」(直枝)のアルバムで直枝と上田ケンジとで別々の曲をプロデュースことがあったのだが、その時の仕事ぶりに興味を持った。その後、ライブを見たが音響的にも興味のあることをやっていたのでオファーを出した。
やはり毎回進化していきたいというメンバーの思いから、外部からプロデューサーを迎えた。上田ケンジを迎えることにより曲の発想の始点がちょっと変わったりもした。直枝「新人バンドみたい」。

「BIRTHDAY」(Al「Parakeet&Ghost」の13曲目)は棚谷の楽曲。たまたま借りていたキーボードで勝手に音を出して遊んでいたら、それをこっそりと録音されていて後で「今、録音したんでこれを曲にしてください」と言われて作ったもの。このアルバム自体がドキュメンタリーみたいなもの(直枝)。
昨年にはベスト盤もリリースされていたが、あれは「夏のカーネーション」に区切りをつける意味も会った。今作では前作「booby」の流れを汲んでいる。

ライブも決定。関西では3月27日(Sat)に心斎橋クラブクアトロで。




EZM 4 LIFE

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