3月24日OA



 
木村ひさし&小林浩士&鈴木大輔&丸尾和正(Clingon)

2月9日にマキシSg「恋は,あいにく」でメジャーデビューしたクリンゴンがゲストで登場。クリンゴンは大阪出身。去年の6月に東京へ拠点を移している。2月23日にはAl「bobsleigh」もリリース。

「恋はあいにく」のPVはすごいスタント。「GTO」とか「アブない刑事」とかのスタントをやっていたスタント事務所に依頼した。基本的には自分たちが見て楽しいPVを作りたいといろんなアイデアを出していたらああいう形になった。

5年前にクリンゴンは高槻で結成。木村が鈴木を誘ったのがクリンゴンの始まり。鈴木は当時スタジオでバイトしていて、そこのスタジオにたむろっていたメンバーが集まった。この頃小林は大学生。大学生といえば合コン。岸本は学生時代に関西のほとんどの大学と合コンした経験を持つ猛者だが、小林もそうとうやっていたらしい。小林はルックスもいいから合コンではオイシイ汁を吸っていそうな感じ、と岸本キメウチ。

「クリンゴン」は「cling + on」をつなげた造語。clingとは「しがみつく」という意味らしい。小さい辞書には載っていないようなマニアックな英単語。木村「豆単には載ってません」。結成当時は小林は別のバンドで活動中。1995年の春から秋にかけて木村と丸尾は大失恋を経験。失恋状態のままスティービー・ワンダーのライブに行ったら感動のあまり号泣。そして何かに突き動かされたかのようにピアノを始める。22歳にしてピアノを始めたが、最初はギターで弾いていたものをピアノで弾くという練習から始めた。

Al「bobsleigh」では曲の統一性を重視。音楽的に他のバンドに負けないところは「演奏しながら歌えるところ」(木村)。小林「証券取引所状態ですから」。インディーズで出した「cliff and wagon」と変わったところといえば、プロデューサーがついたことか。深沼元昭(PLAGUES)とはこの仕事で初対面。クリンゴンとプレイグスの音が違うことは知っていたのでどうなるかとワクワクしていた。だが、実際に会ってみると深沼の音楽に対するキャパの広さに驚いた。(木村)

関西エリア以外でのラジオ出演も増えてきている。九州のラジオ局の人と飲みに行ったら音楽的に熱く語り合ったり。
ライブは6月9日(Fri)大阪バナナホール。6月15日(Sat)は京都磔磔。
クリンゴンからフリースでできたマフラーを3名にプレゼント。〒530-8285 FM大阪 EZM 「♪春なのに〜」係まで。E-mailはezm@fmosaka.co.jpまで。




3月17日OA



 
直枝政広(CARNATION)

去年の8月に「政太郎」から本名の「政広」へ。クレジットに「政太郎」ではなく「政広」となっているとまだ慣れないか。本人にしてみれば、本名に改名しただけで何の違和感もなし。
Al「LOVE SCULPTURE」を2月19日にリリースしているが、かなしいかな「スカルプチャー」と聞くとアートネーチャーなどの増毛系を連想してしまう。

「人より感覚が10年遅い」という直枝。先行マキシ「恋するために僕は生まれてきたんだ」というタイトル通り、今でもそういう気持ちは心の中にある。若いときにはそんな気持ちにならなかったが、なぜか40歳になってから思うようになった。

「愛」を歌にしているということを改めて気づいたときに、愛を彫刻のように形づけてみたいと思ったことからアルバムのタイトルが出てきた。たまたま愛についての曲が多くなっただけなのだが、レコーディングでは苦労した。
なんだかわからないけどスタジオに入って作ってみたので、やりながら曲を作っていった。スタジオも2ヶ所分かれて同時にやったりするなど、かなり異例のスケジュールだったらしい。前作はスタジオ練習曲も含めてスタジオ実験作的アルバムだったが、今作はそれを繰り返さないように楽曲重視の作業になった。

21世紀を目前に控えているているが、直枝的には特に何かをやろうという気はない。それとは別にソロアルバムを作ってみたいらしい。現在のカーネーションはメンバーのプロデューサー業が忙しくなっている。好きでやっているメンバーが集まっているが、これだけの猛者達がひとつのバンドに在籍しているのはある意味すごいこと。

ライブ会場では「LOVE SCULPTURE」のアナログ盤を売る予定。アナログ盤となっているが、収録曲はCDに入らなかった曲とかも入っており若干違った構成になっている。





3月10日OA



 
大槻ケンヂ(特撮)

2月23日に1st Al「爆誕」をリリースしたパンクチーム"特撮"から大槻ケンヂが登場。
約2年前にUnder Ground Searclieとしてゲストで来て以来。この間に大槻は筋肉少女帯を辞めた。筋少自体の存在も「(あるのかどうか)よくわからない」(大槻)状態だという。大槻といえば長い髪のイメージが強いが2年前ぐらいから短髪に。大槻「短髪がこんなに楽だとは思わなかった」。

特撮のメンバーは奈良崎(コールタールオブディーパーズ)、三柴理(endsのサポートメンバー)、内田雄一郎(筋肉少女帯)などの錚々たる顔ぶれ。三柴は初期の筋少に参加した後、戸川純のバンドに参加したりends(ex.ソフトバレエの遠藤遼一)と一緒にやったり。特撮を「パンクチーム」と呼ぶのは、メンバーそれぞれがいろんな掛け持ちをしているから。
2年前のUGSの時のインタビューで印象的だったのは「USGはやり逃げだ」と言ったこと。今回の特撮の場合はヤリ逃げしようという気持ちはない。それよりもライブをしたい衝動に駆られている。ライブをやりたいがためにパンクチームを作ったようなもの。実はゆくゆくはフォークギター弾き語りライブをするためにギターの練習もしている。筋少のときはバンドブームに乗せられて、あれよあれよという間に売れてしまった。だから一度は自分の力でちょっとづつ大きい会場でできるように頑張ってみたい。(大槻)

筋少でハードロック的な部分はやり尽くした感じはしていた。そこで今度はパンクよりのアプローチをしたかったのだが、ピアノが入っているのでどういうものになるのか当初は想像できなかった。「ゆくゆくはハワイにコンドミニアムを買ってセミリタイヤしたい」と夢を語る大槻。マリアンとか大橋巨泉とかを見ると羨ましい。大橋巨泉のように悠悠自適の生活に憧れる。
ロックスターがおじいさんになったらどうなるのだろうと、かねがね思っていた大槻だが、今のローリングストーンズやデヴィッド・ボウイを見ていると、年を重ねるごとに清いものになっているような気がする。

岸本の事務所は去年から動物部門を起ち上げた。事務所の所属タレントパンフでは岸本のようなMC部門は白黒写真で紹介されているのに、犬猫はカラーで紹介されていた。どこか不条理。犬や猫ならまだしも亀までカラーに。岸本は亀以下の扱いなのか?

「爆誕」リリースに伴いライブも展開中の特撮だが、チケットはソールドアウトが続いている。
「爆誕」では死に関する詞が多く出ている。中世ヨーロッパでは死を思いながら生きる思想があったらしいが、それを念頭において書いた結果がこれらしい。ミュージシャンはけっこう若くしてなくなってしまう人がいる。最近ではどんと(ex.ボ・ガンボス)、池田貴族などなど。

最近、大槻はこうしたインタビューを受けるときにはヒソヒソ声で話すようになっている。芸歴も12年を数え、そろそろ重みを考えるようになってきたということか。それよりも「腹から声が出なくなってきた」(大槻)のが原因かも。芸歴12年を生かすために胸のポケットには怪獣ブースカを忍ばしている。男34歳独身、職業ロッカー・作家。寂しさを紛らわすために怪獣ブースカ集めに走っている。
ぬいぐるみをイジくるよりも女の子をイジくる方がいいかと思いきや、悟りを開いたのか「ぬいぐるみをいじっている方がいい」という始末。大槻「ぬいぐるみはウソをつかないもん」と性欲も萎れてしまったか。

ライブは3月21日(Tue)にバナナホールで。特撮のほうは、ライブを中心に。大槻「目指せ、大阪厚生年金中ホール」。
最後に一言、大槻「道はどんなに険しくとも、笑いながら歩こうぜ!ということをボクは伝えたいですね」とPRIDE GPにおける藤田和之の言葉でシメた。



3月10日OA



 
鈴木けいすけ&グレートマエカワ(フラワーカンパニーズ)

前回は鈴木&竹安コンビで来ていたが、今回マエカワが初登場。マエカワは野人顔で不潔そうなイメージだが、本人曰く一日2回はシャワーを浴びるというきれい好き。
東京に住み始めて5年目になる2人だが、いまだに東京ディズニーランドに行った事がない。どうしても遠いところにあるイメージがある。住んでいるところから2時間ぐらいかかるらしいが、30分以上かかるところがダメ。

鈴木は犬を飼い始めて1年ぐらい経つが、犬を飼うことで女性の人の反応がよくわかるようになった。犬を連れて歩いていて、「あらー、かわいい」とか触りはしないけども目で訴えかける人と、待ったく無視する人の二つに分かれるらしい。鈴木はマルチーズを飼っている。座敷犬の定番中の定番。ミニチュアダックスフンドなどの流行犬は流行の下り坂になるとハズカシイから、定番を買った。もちろん血統書付き。
犬を飼ってからは言葉がいかにいいかげんなものかがわかった。犬には言葉が通じないから身振りや目で話す。ロック界のトップブリーダー。自分のことを誉められたいとここまで頑張ってきたが、今では愛犬を誉められるほうがずっと嬉しい。

ホテルでは全裸で寝ているマエカワ。ホテルのシーツとかは清潔だろうからという理由で全裸でいる。叶姉妹の姉のほうも部屋では全裸らしい。マエカワ「叶姉妹の姉のほう、なんかいいっすよね」と好みは姉らしい。

4月5日にはAl「怒りのBONGO」をリリースする。怒っているというよりも闘志を燃やしている感じ。
ストイックな状況でレコーディングしたかと思いきや、作業に入ってからは早かった。今回は「新しい風を入れたい」(鈴木)という理由でプロデューサーに下村純を入れた。技術的なことに関してはほとんどいわれず、基本的なことを中心にアドバイスを受けた。

去年は6月のツアーが終わってから1月半ぐらいのオフがあった。マエカワはアメリカに竹安はヨーロッパに旅行へ行った。マエカワは一人でアメリカへ行ったが、ライブ見てメジャーリーグを見てという普通の旅行をしてきた。鈴木は毎晩の犬の散歩を中心に質素な生活。オフの間は鈴木は作曲することもなく趣味程度に音楽を聴くぐらいだった。

鈴木は最近ギターを始めた。30歳にしてギターの手習い。鈴木「プロで俺より下手な奴はいない」と豪語するほどの腕前。ゆくゆくは竹安のギターに鈴木が絡んでいくというステージアクションも見られるようになるのか。

「休みは10年ぐらいいらないですから」(マエカワ)というように、攻撃的なフラカンに戻り、今年はライブを中心に活動する予定。





3月3日OA



 
田中和将&西川弘剛&西原誠&亀井亨(GRAPEVINE)

これまでは田中&亀井のヤングチームで来ていたが、今回はメンバー全員がゲストで登場。3月15日には3rd Al「Here」を発売する。大阪は地元のバイン。セロファンあたりが同期組となるのか。結成のいきさつは西原が新しくバンドを始めるにあたって西川を誘った。その他に2人メンバーがいたがその2人が脱退して、西川の後輩だった亀井を引っ張り込み、田中は楽器屋に貼っていたメンバー募集を見て参加することに。西原はとても人当たりのよさそうな人。布団圧縮器のセールスマンが似合いそうな感じ。西原は18歳で広島から大阪に出てきたが、他のメンバーも似たような感じ。西川と亀井は桃山学院大、西原は大阪スクールオブミュージックという専門学校。同期生には西川貴教(T.M.R-e)もいた。

レコーディングでニューヨークにも行っていた。寒いと思っていたが異常気象でNYは気温が15度もあった。亀井以外は海外自体が初体験だったので、他の3人はレコーディングのためにパスポートを取った。トラックダウンはメンバーが口を出すだけの作業なので観光も買い物もたっぷりできたらしい。「年明けからNY」というとかっこよく聞こえる。
亀井は子供の頃に親の仕事の関係でタイに住んでいた。西原「帰国子女。バイリンガルや」→亀井「イエス」。2歳から6歳の4年間住んでいたが、今ではタイの言葉も全部忘れた。ここで亀井のボンボン疑惑が浮上。実家は大きな家が集まっている箕面。子供の頃は海外。亀井「Yes. I am BONBON.」

今回のレコーディングをする前にミーティングをして、濃いものを作ろうということになった。決めたのはそこまで。いつものように曲ごとに作曲者が違う。「濃い」を念頭において作った結果、やっぱり濃いアルバムに。曲が出揃った時は通しで聞くと重たいかと感じたが、録り終わってみるといい感じに軽くなっていて濃いところは残しつつも重くない仕上がった。

西川は「おもしろい空気」が漂っている。仙人のようなふわふわした雰囲気。ここから西川に質問タイム。趣味はビリヤード(ルール勉強中)。好きな芸能人は特になし。好きな食べ物はアボガド。
4人で遊びに行くことは今ではほとんどない。仕事で毎日のように顔を合わしているので、オフのときはそれぞれバラバラに。

だいぶ世間の認知度も上がってきたかと思いきや、札幌でタクシーに乗ったら受験生に間違われて「どこの大学受けんの?」と言われた悲しい経験も。他の仕事で会社に行ったら警備員に「バイトの人?」と言われて止められた。しかも4人全員がいる時に。オーラ全開のときでこれからなのか。

アルバム発売に伴いツアーも決定している。4月16日から始まり6月23日まで。ラストは沖縄松下ダンスクラブ。関西エリアは4月22日(Sat)が神戸チキンジョージ、4月24日(Mon)が京都磔磔、6月12日(Mon)13日(Tue)が大阪IMPホール。磔磔もIMPも初めての会場。インディーズ時代はほとんどがバナナホールだった。

グレイプバインから携帯ストラップのプレゼント(3名)。〒530-8285 FM大阪 EZM 「やっぱりオトナチームは素敵だった」係まで。E-mailはezm@fmosaka.co.jpまで。




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