4月28日OA




木村世治&赤羽根謙二(ZEPPET STORE)


2度目の登場となる木村&赤羽根のコンビ。柳田英輝&中村雄一のコンビは他地区に転戦中。前回が初めての本格的プロモーションだった赤羽根だが、2回目も各地を転々としているということは、すっかり味を占めたということか。みんなにいじられるキャラを身を持って体験したことで「オレ、イケるかも」と思ったか。
こないだ放送された遠藤久美子&藤井尚之司会のCS番組にゲストでこの木村&赤羽根コンビが出ているのを岸本はたまたま見ていたが、いつ赤羽根が喋るのかと気が気でなかった。編集の都合上、他の3人はよく喋っているのに赤羽根だけは一言も喋れず。赤羽根はそんなキャラ。

こないだのFM大阪開局30周年イベントではオセロケッツとフラワーカンパニーズと対バン。ゼペットストアは2組目に登場したが、こうした対バンも久方ぶり。赤羽根「セッティングが楽でしたね」と実務的な感想。

4月12日に「EMOTION」4月26日に「DISTANCE」と2枚連続してマキシシングルをリリースしたが、ただ単に2発連続でやりたかっただけ。「EMOTION」も「DISTANCE」も作っているときはどっちかがどっちかのカップリング曲になるんだろうなぁ、と考えていたらいつのまにか2曲ともマキシで切ることになった。両A面でのリリースも可能だったが、ゼペットストアのメンバー以外の客観的な意見を取り入れた結果こうなった。
昔からライブは激しいことで有名なゼペットストアだが、先の開局30周年記念ライブは近年稀に見る激しさ。選曲がたまたま攻めの曲ばかりになったためか。

「EMOTION」での木村の歌詞はある程度経験を積み重ねてきた人にしか書けない歌詞。木村としては自分の理想を書いているだけ。ファンレターでも恋愛相談がかなりある。木村自身の恋の悩みは誰にも相談しない。自分で解決する。
「DIATANCE」はすべてをさらけだして距離を縮めたいという曲。たぶん一生かかっても距離は縮まらないかも(木村)。赤羽根のギターにしても体の一部になっているにも関わらず、いまだに自分の思うように弾けない。木村も自分の歌はうまくないと思っているが、人に何かを伝えたいと思いながら歌うことで涙を流してくれる人もいる。人の感情に訴えかけるのがギターであったり歌であったり、人によってはペンであったり。どんな職業でもこれは言えること。

現在ゼペットストアはアルバムのレコーディング中。いつ完成するかはまだハッキリしないが、すでに録音している曲もある。岸本「自信ありなアルバム?」→赤羽根「自信ないとやれないっすから」。邪念が入らずに素直に音にすることができれば一番いい。




4月21日OA




佐藤タイジ(THEATRE BROOK)

最近はボヤキミュージシャンと化している佐藤タイジだが、顔は濃く南方系。しかし四国は徳島出身なんで生粋の関西人ではない。

佐藤の出ているCMはカッコイイ。2年前のNYで撮影したものらしい。私生活でもモテまくるかと思いきや、見た目が恐いためか握手を求めてくる人は圧倒的に男の方が多い。「ありったけの愛」とかを歌っているから愛を振りまいていそうなものだが実際は違うらしい。
岸本、以前EZMにゲストできたDJもやるミュージシャンの話をしだす。その人はいつも10人ぐらいの女の子を囲っていたらしい。どの彼女にも分け隔てなく愛を与えていて、自分がどれだけ眠たくても彼女たちに会いに行くらしい。稼いだ金は全部彼女たちに使うから車も服もバンバン買ってやる!と豪語していたらしい。佐藤、なんとなくその人が見えてくる。佐藤「S・Oだったりしますよね?」。大当たり。佐藤とはけっこう親しい人物。佐藤「あいつの下半身関係は確かにだらしないですなぁ」。

3月23日にSg「心臓の目覚めるとき」をリリース。30歳になったことだしおちゃらけた歌ばかりは歌っていられない。悲しみを歌うこともしなければいけない。
佐藤は言いたいことは言う方。女の子に対してはバイオレンスになれない佐藤。人間としてそれはやってはいけないこと。だからトイレの壁を殴ってみたり荒れ狂う。

佐藤タイジのLOVE論。愛は受け取るよりも与える方が気分的に楽。与えるのは一人でもできる。愛を与えて変なものが帰ってくるときもあるのが難点。

シングルを2枚リリースする間にベストアルバム「SPECIAL」をリリースした。選曲は佐藤がやったのではない。通り一遍のベスト盤と違って、ひとつの作品としてコンセプチュアルに作った。佐藤「これを聞かないと日本経済も浮かばない」。
むかし、勝新太郎が生きていたときに、勝新にPVを撮ってもらおうという企画もあったらしい。あるいは勝新監督で音楽監督がシアターブルックという企画も。勝新は存在自体が"ロック"な人。まさに"愛される反体制"。佐藤も反体制は反体制だが、いかんせん愛されていない。

佐藤の今年の目標は「打倒!自自公」。そして「ダライ・ラマを生で見る」。インディアンが政治をするときは7世代先の子供が住みやすいように考えている。そう考えると今の日本の政治家は1世代2世代先のことも考えずに政治をしている。こういったラジオとかで言いたいことをガーンと言える時に佐藤は政治に対する不満をぶちまける。飲んだ席ではこんな話はしない。いつも飲んだらヘタレ酒、脱ぎ酒。

Al「I AM THE SPACE,YOU ARE THE SUN」は「ヘタレミュージシャン」と呼ばれないためにすごいアルバムを作ろう、と3人の力を合わせた結果できたアルバム。メンバーの付き合いは長いのにぬるま湯に浸かることなく叱咤激励し合いながら作り上げた。あえて自分たちを厳しいところにおいてヘタレミュージシャンという烙印を押されないようにがんばった。今回のレコーディングでは金をかけずに時間をかけた。完成した後もボロボロと反省点が出てきたので、次のアルバム制作に向けて動き出す自分がいた。佐藤「打倒、沖野修也。打倒、COSMIC VILLAGE!」

ライブは4月24日に広島からスタート。関西圏では5月18日(Thu)に神戸チキンジョージ。6月9日(Fri)に心斎橋BIG CAT。ツアー千秋楽は大阪で迎える。




4月14日OA




永積崇&池田貴史(SUPER BUTTER DOG)

岸本、池田のアフロヘアを見てやってみたいと言い出すも、池田に「勇気、根気、やる気がないとダメ」と言われる。池田はかれこれ6年ぐらいアフロを続けているが、6年前はアフロ代で30,000円ぐらい取られていた。いまではいろんな店を探して15,000円ぐらいでやってくれるところに行っているらしい。5ヶ月ごとに当てなおしに行くが、そのために毎月3,000円づつ貯金している。(笑)
アフロは誰にでも似合う髪型。というか「似合うね」としか言いようがない髪型。

別にアフロ話をするためにゲストで呼ばれたわけでもなく、ライブが近づいているからその宣伝にために出てきたのが実情。
曲をかけている間に池田は岸本をナンパ。池田「ナンパというかスカウト」。スカウトして送り込まれる先はAVかはたまたスナックか。マキシSg「コミュニケーション・ブレイクダンス」がスマッシュヒット。永積「オレら誰もブレイクダンスできないのにね」→池田「ブレイクするのは得意なんだけど」。

ジャケットもインパクトがあるが、これをデザインしたデザイナーとは今回が初仕事。ジャケットの絵を言葉で表現するのは不可能。
岸本「ふだん午前4時ごろ何をしてます?」→池田「時計と睨めっこ」。話を広げようと打ちやすい球を投げても、キャッチするのに難しい打球を売ってくるのが池田のトーク術か。永積は4時には起きている。早起きして太極拳。

PVに出てくる双子は本当の双子。SBDは曲だけでなくビジュアル面でも独自のこだわりがあるが、このあたりは永積が主に担当。美術関係に進む気はなかったのかと思いきや、強いて言えば美大の近くに住んでいただけ。

結成は地球を救うために集まったのが最初。曲を聞いているとおしゃまな人たちというイメージがあるという岸本だが、デビュー当時は若いのにこんな音を出すことでいい意味での若年寄ぶりを発揮して注目されていた。

池田はスターウォーズフィギュアを集めるのが趣味。高い値段がついたフィギュアを安く売っているところを探して買うのがいいらしい。エピソード1の劇場公開初日の盛りあがりも池田はわからないこともない。やっぱりその場にいたら一緒になってカウントダウンとかしてしまうかも。(池田)
永積の趣味はサイクリング(笑)。冗談で言っているのではなく、これはどうやら本当の趣味らしい。家の周りをぐるぐるとサイクリング。駅に行って家に戻って、また駅に行って家に戻る。ペダルを漕いで漕いで漕ぎまくる。

ライブは4月22日(Wed)心斎橋クラブクアトロ。ライブツアータイトルは「COMMUNICATION JAPAN TOUR 2000」。池田「この"2000"の意味はまだチケットが2000枚残っているということですから」。
岸本「何か最後にメッセージはないですか?」→池田「ガタメキラ☆!」。無意味なシャウト。さらにはツアーが終わった後の予定を聞かれて、「テクマクマヤコンしてストイコッビッチして蛾次郎って感じですかね」と暴走。挙句の果てに「魂は俺がもらった!」と叫ぶ始末。あぁ、懐かしきかな宜保愛子リバイバル。




4月7日OA



 
増子真二(DMBQ)

フライヤーの連載はかなりおもしろい。その中でも岸本が笑ったのが若人あきらとの遭遇話。すごいスーツを着て人を寄せ付けないただならぬオーラを放ちながらミカンの皮を剥いていたらしい。実物の若人あきらはスゴイ。増子「生き物のレベルとして気持ち悪いですね」。だいたい、サービスエリアで何をしているんだ。

ライブではすごい増子だが、話し出すと物静かなイメージが。3月18日にはAl「JINNI」をリリース。メチャメチャ魂の入った一枚。8曲いりながら55分ぐらいある。8曲目の「Rain Language」は27分の大作。長い曲をやる時はゲームを進めているような感じになる。素人考えで単純に長い曲は覚えにくいかと思ったら、実はそうでもない。マラソンでもずっと走っているとハイになってくるのと同様、延々演奏していると楽しくなってくる。

10年ほど前に増子が中心となって札幌でDMBQを結成。増子にとって初めてのバンドだが、それが現在も続いていることになる。当時のメンバーはみんな辞めてしまい、オリジナルメンバーは増子のみ。札幌時代の80年代後半に一緒にライブをしていたのはイースタンユースやbloodthirsty butchers。これらのバンドに共通することは、寡黙というかゆっくりの話す人が多いということか。
札幌も地方都市なので、やることがなくなり東京へ。東京では刺激を受けたバンドもそれほどなかったが、自分のバンドが一番という変なおごりもなかった。当時はただなんとなくやっていたにすぎなかった。

普段の増子はボケーっとしている。給料をもらってもいくら貯金に回すとかそういうことはあまり考えない。電車で爺さん婆さんが立っていたら座席を譲るタイプ。音から想像するイメージとだんだんと離れてくる。増子「社会派ですね」。

東京に出てきた後の話。1995年ぐらいにインディー盤を出すまでは、メンバーの脱退加入があったりしながらも細々と活動を続けていた。現在のメンバーになったのは4〜5年ほど前。
1年に1枚ぐらいしかCDを出さないだけにDMBQ的にこだわっていることがあるのかと思いきや、やっぱりそういうこともない。「CDを出す」という話が出てきてからノロノロと進行していき現時点で録れる曲を録しているだけ。そうするとこのようなリリース間隔になる。

増子はナンダカンダと連載を数本抱えているが、執筆活動は嫌いな方ではない。なるべくわかりやすい文章を書くように心がけているだけというが、かなり笑える文章になっている。

「DMBQのこれからは?」という質問に増子「他の人はこういう時ってなんて答えているんですか?」と逆質問。とりあえず「がんばります」(増子)と笑いながら答える。
DMBQには厳しい基準がある。増子「ライブのとき白い靴下を履いちゃダメ」。白い靴下は学生の象徴。広がったズボンのすそから学生気分の白い靴下が見えているのは言語道断。上げ底ブーツは履いてもいいが、増子が履くとライブ中に転倒する可能性大なのであえて履かない。
ライブは4月9日(Sun)心斎橋クラブクアトロで。落ち着いた語りの中にも変態が垣間見れる増子もライブでは豹変する。




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