5月26日OA



加藤ひさし&古市コータロー


これまでに何回か登場しているコレクターズだが、「毎年毎年しぶとく残ってるね」(加藤)と番組がしぶとく残っていることに驚嘆。来るたびに岸本がラメ入りの服を着たり派手になっていくことにさらに驚嘆。アーティストを意識して服を選ぶというがラメ入りがコレクターズのイメージなのか。

今年も長者番付発表の季節。加藤と古市はかれこれ14年ぐらいのつきあいになるが、今でもいろんなことを加藤は古市から教わる。いみじくも古市が言った「金持ちにならずして、お金だけじゃないよという人生」という言葉に感動。お金を持っていないのに「お金だけではない」と言ってもなんの説得力もない。

4月29日には裏ベスト盤「RETOROSPECTIVE」をリリース。ウラのアルバムだから肩肘張らずに作ることができたらしい。

「RETOROSPECTIVE」には昔の写真もふんだんに使われている。91年の曲を収録しているから91年の写真を載せないといけない。91年の加藤はなぜかマッシュルームカット。94年はオンザマユゲ。写真としてはレアなものだが、5万枚にも及ぶ写真の中から選ばれた、厳選された5枚が収められている。
Sgのカップリング曲は気楽な感じで作れるので自由にやれる。このアルバムを作るキッカケとなったのは、アルバムも11枚リリースし芸歴も14年を数え、コレクターズのイメージがついてしまった。今年の初めにTHE MAJESTIC FOURという変名バンドでアルバム「MAGIC FUN FAIR」をリリースしたらCDショップとかでも面白がってディスプレイしてもらえた。そういうこともあり、次のステップに移る前に今までを整理する必要性を感じ裏ベスト盤を作ることに。加藤の責任編集ではあるが、シングルのカップリングのほかにライブ音源、リミックスも入っているが、ちゃんと歌モノアルバムになるように曲を選んだ。
「RETOROSPECTIVE」の意味は「懐古的」という意味。ジャケットは戦時中のイギリスの徴兵制度のポスター。一つ一つ見ていくとそれぞれ意味がある。

ポール・マッカトニーが17歳で曲を書き出したと本に書いてあったので加藤も17歳で曲を書き出した。ちなみ古市が「人妻」という曲を書いたのは14歳のとき。「入れ歯の手入れ」も14歳のときの曲。14歳からみた人妻のイメージは単にご飯を作ってくれる人というだけ。名曲「パンティストッキング」は11歳か12歳の時の曲。歌詞は「♪パンティストッキング〜 パンティストッキング〜 伸びて縮んでまた伸びて」という「サマータイムブルース」よりもキャッチーな歌詞。これが古市の処女作。

最後に一言、加藤「歯磨いて寝てください」→古市「蕎麦でも食って寝てください」。




5月19日OA



山中さわお(the pillows)

先のライブツアーでは大阪や東京では大きいハコでやっていたが秋田とかでは120人ぐらいのハコでやったりと開催地によってかなり収容人員にバラツキがあった。このツアーが終わったのが3月頃。その後、レコーディングに入り、マキシSg「Ride on shooting star」をリリースしたばかり。

「Ride on shooting star」はこれまでのピロウズの楽曲にあったようなメロディを聞いて歌詞をじっくりと読むタイプの曲ではない。勢い任せに行ってしまえ的な歌詞に意味のない楽曲。もともとは英語の歌詞を乗せようとおもって作っていたが、ほかのメンバーがシングルにしようと言い出したために日本語歌詞を乗せることにした。この曲に関しては歌詞よりも山中さわお自身が気に入った"声"を大事にした。
「Ride on shooting star」のジャケットはまたしても気持ち悪いジャケット。ジャケットに出ている人全員の目が異様にデカイ。アイデアを出したのはもちろん山中。以前に見た映画で分厚い目を強調したものがあり、このネタをどこかで使おうとして、ようやく今回お披露目となった。老眼鏡の一番キツイやつを2枚重ねにして作った特注メガネ。

GAINAXが新たに作ったビデオアニメ「フリクリ」の主題歌になっているが、鶴巻和哉監督がピロウズのファンだったことからこの話がきた。当初は監督のイメージと違ったらしく困っていたらしい。そのせいかアニメのオープニング曲では「ONE LIFE」が使われている。アニメで話が展開されているのに次々とピロウズの曲が流れる。
音楽がすべてピロウズで固められているせいか、アニメを見てもストーリーそっちのけで音のほうが気になってしまうらしい。

山中はアニメ関係は全然詳しくない。週刊マンガ誌は毎週読んでいるがアニメに関しては知識なし。テレビも見ないし本も読まないのでマンガを読まないと文字に触れる機会がない。文字に触れる機会がないと歌詞を書くときにボキャブラリーが貧相なものになってしまう。山中さわおはマンガから社会情勢を知る。
そんな山中がおすすめするのは「ビッグコミックスペリオール」や「ビッグコミックオリジナル」などのちょいと購読年齢層が高めの雑誌。

新曲ができるとすぐに録音したがる山中だけに、またこれからレコーディング生活が始まる。デモテープ段階なのでどういう形で世に放つかはまだ未定。

山中はあまり外に出ない。家に引き篭もって曲をシコシコ作るタイプ。何も考えずに作るのでピロウズ向きのものとそうでもない曲と玉石混合。真鍋シンイチロウなどはちゃんとしたレコーディング器材をもっているのだが、山中は普通のカセットデッキなので想像を絶するクオリティの低さで保存されている。だからギターは生音、たまに外の雷の音も入ったりする。

24時間のうちほとんどの時間はアルコールが入っている山中。アルコールが抜ける暇のない酒好き。健康診断に行けば肝臓が悪いと指摘されること間違いなしなぐらいに飲みつづけている。

ライブでも盛りあがるのは大阪のほう。最近になってようやく東京が追いついてきた感じ(山中)。大阪のファンは、いてまえ的なピロウズの楽曲に酔いしれるからか? それもと東京の方は政治的しがらみがあるから単にやりづらいだけなのか。

ライブは6月4日に大阪BIG CATにて。他にはサロン・ミュージック、チューインガム・ウィークエンドらも出演。
ピロウズからTシャツのプレゼント(1名)。FAXは06-6229-7671。E-mailはezm@fmosaka.co.jp。ハガキは〒530-8285 FM大阪 EZM「」係まで。




5月12日OA



浅井健一&照井利幸&中村達也(BLANKY JET CITY)

久々の登場となったB.J.Cの面々。ソロワークスのときに中村達也はゲストで登場していたが、中村自身はそのことはすっかり忘れていた模様。2年ぶりのアルバム「HARLEM JETS」が5月10日にリリース。沖縄とロンドンでリリースされた赤裸々な純度の高いアルバムができた。ジャケットは浅井が書いた。浅井画伯状態。バンド名は浅井がつけたものだが、語感がよく無意味のな単語を繋いだだけだったが、売れるにつれてバンド名の由来を聞かれるようになったので、空虚な街の中で奏でる音楽だ、と後付けで説明し始めた。
中村は旧姓は秋元。小さい頃に両親が離婚したので名前が変わった。中村性になったときはどこかなじめず、小学校高学年になるまでは自分の名前のようで自分の名前じゃないような感じがしていたらしい。ついでに言うと照井のお母さんの名前は早川。

先行マキシは「SEA SIDE JET CITY」。そろそろ海にでも行きたい気分になる季節。海に行ってダラっとしようとしても、海辺で本を読んでいても汗がだらだら流れてきて疲れるだけ。沖縄でレコーディングした後にロンドンへ。理由は「ロンドンならいい音が録音できそうな気がした」から(浅井)。海外アーティストの作品を聞いていると作業が違うのか音が違うので、一度はロンドンでやってみたいと思っていた。今回は日本で言えば秋葉原のような街でレコーディング。ロンドンへは1ヶ月弱滞在。音楽に向かうしかない状況でレコーディングに励んだ。中村は環境に慣れるまで3日はかかるので、ロンドンについてから3日間は部屋に引き篭もっていた。
ロンドンでは3人別々の部屋だったが、照井の部屋だけはなぜかオバケ屋敷みたいになっていたらしい。

照井は服のブランドオーナーでもある。照井「(洋服は)少し好き」。"少し"という度合いがどうにも微妙。BJCと言えばレザーのイメージがあるが、浅井は否定。浅井「いまはニットです」。ニットがよく似合うロックバンド。以前にイギリスに行ったときには浅井がいろんなレザー服を買い漁ったが、センス的にはよく考えれば首を傾げたくなるようなものばかりだった。浅井「ウィリアム・テルみたいになっちゃった」。
照井は服の感じが昔から変わらない。浅井「派手なものが似合わないから」とツッコミ。

ツアーファイナルは7月8日と9日横浜アリーナ2Days。浅井「今回のツアーはいつも以上に考えてないので最高だと思います」。


このインタビューは4月の中旬に収録したものだが、BJCは「HARLEM JETS」のリリース日だった5月10日に新聞等で解散を発表している。

BJCからマウスパッドのプレゼント(5名)。FAXは06-6229-7671。E-mailはezm@fmosaka.co.jp。ハガキは〒530-8285 FM大阪 EZM「先に言っててくれれば…」係まで。




5月5日OA



小西陽晴&コモエスタ八重樫&池田政典

今宵はベテランを3人をゲストに呼んでのインタビュー。コモエスタ八重樫はコモエスタス、池田政典はマンスフィールドでともにレディメイドからCDをリリースしている。小西のイベントにはちょくちょく顔を出している八重樫だが、小西がDJを始めたぐらいからの付き合いと言うからかなり古い。最近の若い人には元東京パノラママンボボーイズの肩書きも通用しなくなってきている。現在は新人のコモエスタスとして1人で活動中。

池田はイギリスでDJ修行をしていて3年前に日本に帰ってきた。緊張すると喋れないタイプなので、小西は初対面のときにどっかの国の二世で日本語が喋れないのかと思ったらしい。

DJの仕事はレコードがないとはじまらない。池田は月に20枚程度のレコードを買う。全部経費で落ちるからいいようなものの、個人で買うとなるとそれなりの出費になる。DJをyっていれば楽しい夜もあればそうでない夜もあるが、小西は八重樫と一緒にやっている時は楽しい。八重樫は実は日本で初めてDJをやった人と嘯く。ディスコやクラブで流行りの音をかけないことで逆に注目を浴びた。八重樫にとっては自分の楽しい事をやっているだけに過ぎない。

最近、ピチカートのリミックスアルバムが出た。小西の性格からして、DJをしてもかけるレコードはどんどん変わっていくので、自分の曲もどんどん変化させていく。その結果、既発曲でもリミックスしてアルバムにしてしまう。リミックスは3人とも好きな作業。

3人でもレギュラー的にイベントをやっている。3人が集結するのは毎月最終日曜日。東京は楽しいDJイベントがたくさんあるが関西ではまだまだ数が少ない。
2000年のピチカートは休憩を入れつつ個人活動がメインになる予定。小西はリミックス活動をする予定で野宮真貴もソロで活動する。小西もプロデュース業が忙しくなるが、小西「ここらで一発当てれば」と金鉱を掘って一発当てる勢いを見せる。




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