<バルブタイミングベルト+ウォーターポンプ 交換>
車:THEMA(ワゴン)
実施時期:2010年5月2日〜5日
やっと、タイミングベルトとウォーターポンプを交換することができた。
1:アッパーマウントのカバーを外す
ボルト2本
2:アッパーマウントを外す
この”塊”で外すと楽である
●ボルト面幅:17mm 4本(内1本はナットとセット)
3:LLCを抜く
・正面から向かってラジエータ左下にドレンプラグがある
4:ラジエータアッパーホース,リザーバタンクヘのバイパスホースを外す。
アッパーホースは外して取り去る
5:左前タイヤ,インナーフェンダー前側を外す
(インナーフェンダー固定ネジ類:面幅13mmナット,プラスのビス)
6:サーモスタットユニットの下側のホースを外す
外した時に溜まっていたLLCが少々もれるので,何かで受ける。
(2Lペットボトルの下側1/4をカットして利用した)
サーモスタット側のみ外す。
7:ウォーターポンププーリーのボルトを外す
●ボルト面幅:10mm 3本
8:ウォーターポンププーリーを外す
・ドライブベルトテンショナーにsq9.5mmのレンチを入れてベルトをを緩める
・レンチはエンジンルーム側から右手で押す
・左手でウォーターポンププーリーを外す
・ドラオブベルトテンショナーをゆっくり元に戻す
9:ドライブベルトを外す
・作業性向上のため,取り去った方が良い
10:下側のタイミングベルトカバーを外す
●ボルト面幅:10mm 5本
・2分割される
外された下側タイミングベルトカバー
11:パワステポンププーリーを外す
●ボルト面幅:10mm 3本
パワステベルトのテンションが強い場合には上手のようにして,無理な力がかからない状態にする。
12:エンジンをジャッキアップ
作業性向上のためにエンジンのタイベルが有る側を少し(エンジンマウントに無用な負荷がかからない程度)持ち上げる
13:バッテリー”−”端子を外す
14:オルタネータのカバー,端子を外す
●カバー固定ナット上側 面幅:14mm,下側 面幅8mm 各1個
●端子ナット面幅:13mm,8mm 各1個
15:オルタネータ固定ボルト
上側は抜き取る,下側は緩めるだけ
●ボルト面幅:13mm 2本
(写真にはアッパーホースが写っているが,作業性が悪いので先に取り去るべき)
16:ドライブベルトテンショナーのナットを外す
エクステンションロッドを用いて,EXHマニホールドオ裏側を通す
先端の様子
目的のナット。
●ナット面幅:17mm 1個
※ナットとワッシャを落としても拾い易い様に下側に軍手などを詰めておく。
17:ドライブベルトテンショナーを外す
フェンダー側からドライブベルトテンショナーを外す。(赤枠の部分に取り付いていた。)
ドライブベルトテンショナーの裏側
18:オルタネータブラケットを外す
写真はフェンダー側から撮ったもの。下側のボルト(ドライブベルトテンショナーの裏側に配置)はフェンダー側から,上側の2個のボルトはエンジンルーム側からの作業に適す。
●ボルト面幅:13mm 3本
外されたボルトと板金物のブラケット
オルタネータはアルミ製のオルタネータブラケットと写真赤丸のボルトで一体化させたまま,前方(ラジエータ側)に転がしておく。
※狭くて上手に取り出せない。
※オルタネータブラケットをオルタネータから取り外す必要は無い。
(手間がかかるだけで作業上のメリットは全く無かった。)
19:水温センサーなどのケーブルコネクタを外す
2ヶ所
20:上側タイベルカバーを外す
●ボルト面幅:10mm 3本
向かって左側(車両後方側)は狭いのでカバーを壊さないように引く抜く。赤丸の部分が特に厳しい。
※向かって右側(車両前方側)は比較的空間があるのでベルトを交わしながら楽に取り出せる。
21:クランクプーリーを外す
クランクプーリーを固定
●ナット面幅:41mm
回らない場合には・・・
フューエルポンプのフューズを抜いて
このようにレンチを掛けてセルモータを回した。今回の作業ではこの方法を用いた。潤滑剤を吹いた後,10回近くセルモータをまわしやっと緩んだ。(一度緩めば,次回は”ベルトで固定”の方式で行ける。)
※ナットを締める方向になるが,クランクシャフトを工具で回して回転負荷が少ない(落ち着いている)所でとまる。
(一度緩んだナットは,レンチに勢いを付けて緩めれば容易に緩む。)
22:マーキング
タイミングベルトを緩める前に,2個のカムプーリー,クランクシャフトプーリーと,タイミングベルトの側面に合わせマークを付けておく。
22:タイベルテンショナー緩める 外す。タイミングベルトを外す
上側のナットを少し緩める。後に,下側のナットをゆっくり緩める。
●ナット面幅:13mm 2個
※タイミングベルトのテンションが一気に低下するが,コックが外れることは無いと思われる。慎重な作業を行うのであれば,下側ナットの左脇のsq9.5mmにレンチを差込み,下側のナットの緩み加減に同調してゆっくりテンションを下げるようにする。
カムシャフトがどちら側に”回りたがる”か判らないが,私の場合には前側のカムシャフトは左回転(反時計回り),後側のカムシャフトは右回転(時計回り)して落ち着こうとしていた。よって,プーリーがタイミングベルトのコックを飛び越える(スリップ)ことを避けるために下記の手順を踏んだ。
@タイミングベルトテンショナーを取り外す時に,後側のカムシャフトが勝手に回らないように左回転(反時計回り)方行にレンチ(面幅22mmメガネ)を掛けた状態で,タイミングベルトテンショナーを取り外した。(左手はエンジンルーム側のレンチを押さえ,右手でフェンダー側からタイミングベルトテンショナーを取り外す。)
A左手は@の状態を継続しながら,前側のカムシャフトプーリーとタイミングベルトがスリップしないように右手でプーリーの外周からベルトを押さえつけ,右手の準備が出来た時点で,左手のレンチをカムシャフトの回転に任せて落ち着くところまで回す。
Bレンチ(面幅22mmメガネ)を前側のカムシャフトに掛け直して,勝手に回転しないように力を入れて安定させた状態で,静かにタイミングベルトのテンションが低減する方向に回して行き,状態を見ながらタイミングベルトをカムプーリーから外しす。
C前側のカムシャフトの回転に任せるようにレンチをゆっくり回す。
Dクランクプーリからタイミングベルトを外す。
※タイミングベルトを再利用する場合には取り扱いに注意する。
◆◆ タイミングベルトの交換であれば,ここでタイミングベルトを交換し,組立作業に入る ◆◆
23:オイルポンププーリーを外す
●ボルト面幅:13mm
(写真は実際の作業風景とは異なる。実際には,オイルポンププーリーの回転方向において,取り外したタイミングベルトを写真と反転方向にかけて,ボルトを緩める。)
※タイミングベルトにテンションがある状態でボルトを緩めておくのも良い方法化と思う。
24:サーモスタットユニットを外す
●ボルト面幅:11mm 3本
●ウォームバンド 面幅:8mm? 又はマイナスドライバー
※四角で囲んだゴムホースは,サーモスタットユニットに取り付けたまま一緒に取り外しても,エンジン側に残しても作業性に大差なかった。今回は,エンジン側に残した。
点線部分で分割される。
サーモスタットユニットが取り外されて後の様子。
上から見た様子。
25:ウォーターポンプ取り外す
●ボルト面幅:10mm 12本(※長さが数種類あるので位置が判るように取り外す)
点線部分で分割される。
※ウォーターポンプの接合面が剥がれると同時にエンジンブロック内の冷却水が少なからず垂れ出してくるので,下にバケツなどを用意しておく。
接合面を掃除し、順次組み立てる。
※ウォーターポンプ接合面からの漏れを確認するために、サーモスタットを取り付けた時点で、一度冷却水を入れて確認した方が良い。(全部組んでから漏れると、大変・・・・)