2000年7月の修行日記
2000/7/31
毎週月曜定例のプロジェクトミーティング。各チームが前週の進捗を報告する。今週はわれらがデータ項目チームのスケジュールの遅延が目立つ。 ^^; ちょっとのんびりしすぎたか。
今日もまた姫路に発つ。新幹線の中で倉木麻衣のアルバムやサイレントメビウスの「禁断のパンセ」などを聞く。今週MDの電池もつか?
禁断のパンセ愛する意味を探してだれも傷つくの……
2000/7/30
大蔵にある世田谷区総合運動場へ。ここの温水プールは千歳船橋にまして金をかけた造りになっている。なにしろ25mプールとは別に50mプールがあり、天井は開閉式なのだから。燦燦たる陽光のもと、思い切りのびのびと泳ぐことができる……が、さすがに50mは長い。クロールでは途中で息が切れる。名残惜しいが健康に配慮し、いつもより早めに切り上げて帰途につく。
その途上でふと世田谷区立中央図書館の案内板を目にする。時間に余裕もあることだし、ちょっと寄ってみるかと世田谷通りから脇に入る。3分ほどペダルを踏んだところで建物につく。ここも総合運動場に劣らない設備だ。蔵書も充実している。言語学、哲学、経済学……こうした領域で読みたいと思いつつそのまま大学を後にした本をたくさん見つける。就職が人生における大きなスイッチングポイントであったことにいまさらながら気づく。私は確実に多くの領域を捨ててきてしまったのだ。
帰ってから自転車を返して会社へ。金曜のテレビ会議の議事録を作る途中でひどい頭痛に襲われ、やむなく家に帰って寝る。
そうそう、アクセスカウンターがなぜかリセットされてしまっている。少なくとも1150までいったはずなのに。
2000/7/29
今日は自宅でゆっくり休養を取る。洗濯をして、音楽を聴きながら本を読んで一日過ごす。私にとってこのような時間はとても居心地がいい。私はビジネスマンよりも学者に向いているのかな、思ったりする。
2000/7/28
お客様との仕事は午前中で切り上げ、午後は東京にいるメンバーたちとテレビ会議。お客様の会社にある個々の本部、部、課、室、店舗、支店といった膨大な組織に割り振るコード体系をどうするかというのが議題。これは一見トリヴィアルな問題に見えて実は非常に難しい。普通、組織の切り分け方というのはその会社の経営方針と密接に関わっているものであって、したがってコード体系を決定するためには、単に各組織の現在の役割と関係を理解するだけではなく、経営層が抱いている将来のビジョンをおさえておく必要があるのだ。その労を怠っていては、組織改変の時、各組織にコードを割り振り直すために膨大なコストがかかることになる。あらかじめ経営層が導きたいとする会社の方向性を了解した上でコード体系を作れば、組織改変にも柔軟に対応可能な、メンテナンスの容易な基幹システムを構築することができる。
もう1つの議題は現行システムのビジネスルール解析。COBOLが分かる人と業務が分かる人が別々なので、作業の進め方に関していろいろ議論がなされる。確かに業務について何のレクチャーもしないまま、プログラムをどさっとわたしてここのところがどうなっているか調べて、なんて言ってもうまくゆくはずがない。
帰りは新大阪から「のぞみ」号に乗る。さすがに速い。
帰宅してから友人の女性にお土産のそうめんを渡す。彼女はこの一ヶ月なかなかいい男とつきあっていたらしく、海外に旅立った彼と別れた後で悲しくなったとのこと。聞いてみると確かになかなかのナイスガイで、私ができないことをいろいろやってのけるそうだ。
2000/7/27
こちらにきてからというもの、仕事を終える時間は意外と早く、7時半から8時くらいには客先を後にする。そういうわけで本を読む時間ができたが、なにぶん旅先なので量がない。今読んでいるのはAndrew Groveの"Only the Paranoid Survive"「偏執狂だけが生き残る」だけ。『マスタリングTCP/IP』や『改訂 入門C言語 シニア編』も読みたいのだが。
2000/7/26
仕事はなかなかはかどらない。やはりお客さんに直に尋ねてみて初めて分かることは多いものだ。
夜は居酒屋で地酒を飲む。ひさびさの純米吟醸はうまいなあ。酒はこころの憂いを祓う玉箒(たまははき)、とはよく言ったもの。
その席で同僚から聞いた話だが、彼が以前所属していたプロジェクトでは、一人のチームリーダーが出社拒否に陥って、ある朝から突然会社に来なくなってしまったそうだ。それだけプロジェクトが火を噴いていてストレスが厳しかったということらしい。こういう話はわが社では決して珍しくはないのだ。精神的にタフな人間が集まっているはずなのに。
2000/7/25
初めてのクライアント先訪問。
客先で仕事をしてみて、今まではなんやかんや言って会社に守られていたなあ、と思うことしきり。ドッチーモのPIAFSで行う32KBPSのデータ送信、その細い線だけで660キロ離れた東京のオフィスとつながっているのだ。妙に心細さを感じる。
現行システムのDBについてヒアリングを行う。今聞いておかねばならない基本的なこと、それがなかなか言い出せない。
夜は姫路城をのぞむ展望風呂でリラックスする。
2000/7/24
今日はいよいよ姫路に立つ日である。午前中に新しい薄型ノートPC(Windows2000)が支給され、急いで環境を構築する。午後6時7分東京発、ひかり135号で午後9時38分に姫路着。
ホテルはひょっとしたら自宅のワンルームマンションより広いかも、というほのかな期待を抱いていたがやっぱり自宅より狭かった。
2000/7/23
風邪が治ったので再びプールにいく。今度は自転車をレンタルして世田谷通り〜環状八号という経路をとったが、片道50分かかってしまう。やはり遠いのか。
2000/7/22
新幹線の切符を買う。3万円を超えてしまった……
出張費の立替で資金繰りに難渋すると、「これがリーマンだなあ」という実感が湧いてくる。
2000/7/21
来週からいよいよ姫路に乗り込んで顧客と打ち合わせ。そのためには現行システムの全ファイルについてその意味と使われ方、疑問点を明確にしておかなければならないのだが、なにぶん残タスクが多い。土日も使って終わらせておくべきだろうか?
2000/7/20
日本テレコムのIP-VPNサービス、「SOLTERIA」について調べて対外接続のレポートを書く。
夕方帰宅途中、浴衣姿の若い女性を多く見かける。そういえば今日は横浜で花火大会があるとかいう話だったが、他のいくつかの場所でもそうなのだろうか。ふと解放感を覚える。
2000/7/19
朝、身体にだるさを感じるがそれほどでもない。
姫路−東京対外接続の案を二つ考える。まずVisioで概念モデルを二つ書く。ここにルータがあって、ここからここまではフレームリレー網を使って…という具合に、接続ルートを明示化する。そして併用割引サービス(シャベリッチやタイムプラスなど)に関しても料金体系を詳しく調べ、何時間通信するとしたら月いくらになるという見積もりを立てる。こうして作成したドキュメントを片手にネットワークチームに相談しにいく。
で、どうなったかというと……
結果的にネットワークチームが勧めてくれた案は、私が用意した二つのどちらとも大幅に異なるものであった。私の概念モデルはくまなく彼らの訂正書きで埋め尽くされた。しかし、私が嬉しい驚きを覚えたのは、彼らがこれまでになく懇切丁寧に対応してくれたことだ。振り返れば、これまでの私は本業(新ERD作成)に比べて対外接続の準備を軽く見ていたので、Visioでモデル図も書かなければ通信方法や通信料に関する細かい詰めも全然考えていなかった。ネットワークチームの対応がそれに応じてそっけなくなるのも当然だったのだ。
2000/7/18
まずいことに風邪が悪化。明朝どんなことになっているか恐れる。
2000/7/17
注.姫路行きは来週月曜からに繰り延べられました。どうやら先方の受け入れ態勢が整っていないらしい。 ^^;
姫路での作業環境構築の仕事を任される。ひとつは向こうからこちらのネットワークに接続するやり方を検討すること。(1)バックアップドメインコントローラを立てる。(2)こちらのドメインが向こうのドメインを信頼する。(3)ダイヤルアップルータで接続、の三つを考える。テクノロジーグループに話を持ち込んだところ、(1)(2)の二つは共にセキュリティポリシー上問題があるということで却下され、結局(1)を採用することになった。もう1つは、向こうの仕事場所の電源容量が十分であるかどうかの見積もり。
土曜日に泳いだせいか、のどが痛くなる。風邪で倒れるのはいやなのでさっさと就寝。
2000/7/16
早朝午前4:30に自然と目が覚める。驚いたことに全く眠くない。これはもうけもの、とばかりに起きてのんびりC言語の本を読む。
午前中のうちに会社に出てプロジェクト関係の資料を読み込む。私はこのプロジェクトの途中から入ったので、キャッチアップする必要があるのだ。アサインされた直後は全く意味のわからなかったDFDがいつのまにか読めるようになっている。
今日はなにやらうちのプロジェクトメンバーが4人出社している。明日の社長レビューのための資料を作成しているらしい。発表前の休日に出勤して資料を作るというのは、プロジェクト全体の進行が芳しくない証拠ではないか……と思っていたところ、やはりこのままではしめきりに絶対間に合わないとのこと。やれやれ。
2000/7/15
暑い……ここはひとつ泳ぐか! ということで世田谷区立千歳温水プールへ。
まず自宅から30分ほどかけて徒歩で下北沢まで行き、そこから小田急線に乗り千歳船橋駅で下車。温水プールはそこからさらに歩いて25分(!)のところ、環状8号線沿いのごみ焼却場となりに位置する。あまりに自宅からの交通の便が悪いことに辟易し、次回からはレンタサイクルで行こうと思う。(ただしシモキタもチトフナも歩いていて退屈しない。雑然とした町並みのなかにゆったりとした時間の流れ、下町情緒を感じることができる。交通地理にも明るくなるので一度はこういう経験もよし。)
さて本題の千歳温水プールだが、ここはプールというよりむしろ、総合スポーツセンターと言うべき施設である。プールは一般的な25mプール(6コース)のみならず、ジャグジーにサウナ、ウォータースライダーに流水プールまで備えている。天井が3階ほどの高さにあり、壁面がガラスでそれを支えるような造作になっている。間取りを広く取り昨今流行の空中回廊を巡らすなど近代的機能性とゆとりを二つながら追求しているのである。その他マシンジム、ロビー、軽食喫茶も充実しており、そこらの民間スポーツクラブなどを軽く凌駕している。気になる料金は2時間でわずか400円。世田谷区の権勢ここに極まれり、といったところか。
ひさびさに泳ぐのは快感。のびのびと楽しむが、運動不足のためすぐ疲れる。一時間ほどであがって館内をひとまわりして帰る。
2000/7/14
どうもこのごろ基礎体力の衰えを顕著に感じる。具体的には疲れやすい、朝が辛い、睡眠時間が長い、口内炎ができる、など。そこで急遽筋トレを始めることに。
2000/7/13
今日日経オープンシステムの7月号が届いて、ふと考えたことなのだが……
前月号まだ読み終わってない……
本来私がこの雑誌を定期購読しはじめたのは、最先端のITトピックのエッセンスを短時間で吸収し、もって本格的な勉強の羅針盤として活用するためである。ところが目下の状況ではこれを読む時間の捻出すらままならない。
なにしろ消費者金融6000項目+企業金融6700項目の巨大DBを相手にしているからな…
もちろん先に述べたように空白項目もかなりあるので、新システムでは当然大幅なシェイプアップをはかる。が、とりあえず最初はこの巨大DBと真正面から格闘するしかないわけ。
膨大なタスクに埋もれたときは優先順位をつけろとよく言われる。短期的にはこの格言を実行することは比較的簡単だ。だがいったん長期的スパンで考えると、順序付けは非常に難しい。ときには循環順序を呈してしまったりする。
2000/7/12
ずっとろくにコンテンツをあげていないが、アクセスはいつのまにか1000の大台を越えている。皆さんどうもありがとうございます。もう少し私が(いろいろな意味で)強くなれば、コンスタントに更新したいと思います。
今日、どの現行ファイルが新システムのどのエンティティに対応するかを一心不乱に考えていたところ、ふと私のとなりに誰かが立って、こちらの作業を覗いている。どうせ暇な同僚だろうと思ってしばらく無視して作業を進めていたが、なかなか立ち去らない。誰かと思って振り向いてみるとなんと社長ではないか。「なにやってるの?DFD? ああ、ERか。システムの肝だね。」
まったく気さくな人だ。しかし会社がこのまま大きくなってゆくと、このように社長と直に話せる機会もいずれはなくなってしまうのだろうか。
2000/7/11
COBOLで書かれた現行システムのデータ構造にはどうも問題がある。何のデータも入らない空白領域が多すぎるのだ。これではすぐにディスク領域が不足してしまうのはあたりまえ。ストレージを高値で売りつけようとするベンダーの戦略なのではと勘ぐりたくなる。
2000/7/10
顧客の現行システム、メインフレーム中のデータ項目整理に精を出す。ADBSやRIQSといった独特のデータベースの仕組みに悩まされる。
会社のエレベータの中で、「今日の仕事はコピーをとっただけ、これでXX万円もらえるのだから…」とうそぶく者がいたらしい。どこの会社にも仕事をせずに遊んでいる人はいるもの……と聞いてはいたものの、実際そういう人がうちの会社にもいるとなると、なんともやりきれない。
ところでメガネを替えたところ、これがなかなか好評。「10年若返った」という声も。^^;
2000/7/9
MDを編集しながら部屋の掃除。クーラーのフィルターとフィンの汚れを落としたところ、冷房効果と空気清浄度が驚くほど向上した。午後少し会社に顔を出すと社内にはほとんど人影は見られない。平和な風景だ……。どこのプロジェクトも大きな遅滞なく進行しているということだろう。それなら私も遊ばせてもらうか、と早々に仕事を切り上げて帰る。
2000/7/8
今日は盛大に買い物の日。まず姫路に行くためのトランクを選んで、メガネを新調し、MD/CDシステムとMDウォークマンを買って、あと服も何点か揃えたかな。総額11万円以上かかってしまった。なかなか貯金できないものだとわれながら感心する。
2000/7/7
ERwinを使ってERダイアグラムを書く。私の担当は企業金融関係のシステム。債務名義、債務者の親族関係、延滞債権がらみのデータ項目が非常に多く難渋する。
夜は同期の仲間たちが、姫路に出立するわれわれのために壮行会を開いてくれた。みんなどうもありがとう。
2000/7/6
とにかく無理を言って17インチのCRTをもらう。しかし姫路に立つまでに新しいノートPCがもらえるかどうかは怪しい。
2000/7/5
困難に直面すること、そしてその困難を解決すべく努力することは、常に有意義なこととみなされがちである。しかし実際世の中には、周りからすればつまらない(が、本人にとっては深刻な)困難にたまたまぶつかり、それを解決すべく意義の薄い膨大な努力を注いでいる人がいるものだ。
いきなりこんなことを言い出した背景には以下のような事情がある。
危ないと懸念しつつもだましだまし使っていた三代目ノートPCの液晶がついに完全に壊れてしまった。どうせあちこちの部署をたらいまわしにされて、結局また欠陥品しか支給されないという羽目に陥るのだろうと思うと暗澹たる気分になる。なぜ私の使うPCだけが毎回故障するのかというと、その原因はおそらく不良品がいつまでも交換用として保管されているからだと思う。私はいれかわりたちかわり不良品ばかり使っているというわけ。他の人は何にも不便を感じないので、周りの人々からすれば私は怠けているだけと見られる点が恐ろしい。
2000/7/4
プロジェクトの概要を理解するために時間を取られる。また社内イントラに載せるプロジェクトホームページの作成。あとは携帯電話の使い方が少し厄介。
2000/7/3
久しぶりに頭痛に悩まされる。暑さにやられたというのもあるけど、なんといっても今日発表された配属先の影響が大きい。
私はこの研修の三ヶ月間、はっきり言って人並み以上に成果をあげてきたと思う。最後のITテストでは1位(1位は二人いるが)だったし、求められる以上の仕事もやってきた。だから配属先はテクノロジーチームか、あるいは金融、商社系プロジェクトの技術基盤チームだろうと思い込んでいた。ところが蓋を開けてみると(確かに技術チームなのだが)商工ローン・消費者金融の会社で、しかも拠点は姫路ときたから落ち込んでしまったわけ。
この4月以来、まったく私の人生は波乱万丈なわけだが……今度ばかりはどうなることやら。
2000/7/2
家に戻って文献、書類の整理。どうもつかれていてはかどらない。夏服も買わなきゃ。
2000/7/1
昨日は同期の仲間と朝まで飲んで、それから帰ってきて洗濯と掃除を済ませる。6時間ほど眠ってから久々に実家に帰る。父母、妹とも元気そうで何より。父は会社でシックスシグマ経営の研修を受けているらしい。テキストを見せてもらったがかなりレベルが高い。久々に(ひょっとして一人暮らしを始めて初?)家に泊まる。
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