2000年10月の修行日記


2000/10/31
 エンティティ定義書作成に悩む。
 他にも落ち込むことがありました。

2000/10/30
 ひさびさにでかい仕事が回ってきました。エンティティ定義書のドラフト作成です。基本エンティティなので1枚というわけにはいきません。周辺エンティティとのカーディナリティ(多重度)を決めるのがややこしそうです。

2000/10/29
 冷え込む中、セーターを着て出社。同期の同僚二人とプレゼン資料を作成する。音声の加工と同期に手間取るが、フリーソフトを利用してなんとか満足の行くものを作り上げる。
 途中、他のプロジェクトの人からのヘルプ要請に応え、立ち上がらなくなったWin2000サーバーの修復を手伝う。彼女はこのマシンでMCPの勉強をしているらしい。ううむ、えらいなあ。私の自宅マシンにも2000Server試用版を入れてみるか。しかし現在ハードディスクの全容量をWin98で使用しているから、これを消して入れなおさねばならない。面倒だな……。
 今日はやるべきこと、頼まれた仕事がうまくいったのに、妙にブルーな気分だ。寒くて頭痛がするからかな……
 では夜は鍋にするか! と思い立ち、コンビニで一人用の鍋を購入する。
 帰宅して早速電熱コンロにかける。期待以上にコンロは火力(?)があるらしく、10分くらいでスープが沸騰した。で、食べてみたところ……
 うまい! \(^ ^)/
 ちゃんと野菜も入っているし、体が内側から温まるのはいい気持ちだ。
 その後PCの環境再構築に取り掛かる。20GのHDDを分割してWin2000を入れる領域を確保するのだ。

2000/10/28
 明日は休日出勤か……とかぼんやり想いながら寝具の洗濯やらAnimelo2号やらをこなしていると、ぜんぜんMCPの勉強が進まない。(←あたりまえだっての) 
 三原と電話、今度の三連休に蕎麦を食いにゆく計画を立てる。彼はグラフィックス・カードを購入したらしい。私もパソコン関係に投資しようか…まずは、電源交換だな。(笑) この音はもう限界に近づいているとしか思えない。多分ファンの軸心が弱ってきているのだ。次にMOかCD-RW。それから場合によってはSCSI-2カード。あとDVDも欲しいな。だがこれだけで10万くらいかかるな。どうする?
 夜はひさびさに包丁を使う。まったく劣化はなくCOOLな切れ味だぜ、Yeah! (←なぜテンション高い?)

2000/10/27
 コピー取りや小包発送など、いろいろ雑用で充実した一日(笑)。
 「篁阿論的書簽」 「世間ではSEと言えば聞こえは良いが」、「下手なプログラムしか書けないやつが、ただ年を食ったというだけでSEに祭り上げられて、自分は有能だと勘違いした」場合、「どれほどプログラマが泣きを見るのか」、についていろいろ。私はそのようにならないように気をつけよう……

2000/10/26
 今日は昨日の予感を実践し、完全に奔放に振舞った。単に私が好きなように動いただけでなく、異なるチームのメンバーそれぞれが、ひとつの目的に向かって力を合わせたのだ。だれもが胸の中で期待していたことが具現化されたわけ。

2000/10/25
 ふと中だるみ状態。あまり仕事に気合が入らないのだ。
 「技術屋きさらの箱庭」 このサイトを見ていると、ここの管理人が実にうらやましくなってくる。基本を押さえている彼女は、私のようにベンダー資格取得のために汲々としていない。Linux、BTRON、WindowsNT(彼女はマイクロソフトを軽蔑しているようだが、マイクロソフト製品でシステムを組むスキルは身に付けている)、なんでもこいである。しかもかなりのオタク。(笑) 偏っているし、生活もけっこう不規則。うーむ、もし私がここまで奔放になったらたちまち破綻してしまうぞ。
 ……しかしだな……オープン系のテクノロジというのはそもそも、権威に依存せずそれを軽蔑する「自由人」たちによって開拓された分野ではなかったか? 私のやり方はそもそも態度からして間違ってはいないか?

2000/10/24
 朝8:30、免許証の更新に警察署へ。
 安全運転のビデオ講習にて、「人間は、同時に2つのことを適切に処理することは不得手と言われています……」、とのこと。そう、これは神経科学的に正しい命題だ。しかしなぜ現実には、とくに私が不得手なのだろう?職場の同僚は複数のタスクをばりばりこなすし、ゲームセンターで見かける若者やサラリーマンは、驚くべき手さばきでボタンを叩く。確かにそこに文字通りの同時処理はない。だが彼らはタイミングよく、自分のなすべきことをスイッチングしているのだ。
 悩みに悩み、夜退社したあと、少しでもヒントが得られないかとゲームセンターに立ち寄る。達人の プレイを観察。彼らはオリンピック選手ではない。普通の人間だ。なのになぜ私に真似のできないことをやってのけるのだろう?
 しばらく見て気づいたのだが、彼らの手さばきには、リズム感、テンポ、パターン、型、呼吸……といったものがある。個々の型を組み合わせるので無限に多様な動きをしているように思われるだけだ。
 ひょっとしたら、会社の同僚の仕事のやり方に関しても、同じことが言えるかもしれない。私から見れば、彼らはその場その場でゼロから問題解決方法を編み出しているかのように思える。だがそれは錯覚で、彼らは個々の基本型を組み合わせてタスクに取り組んでいるのではなかろうか?そして型を知っているからこそ、タスクにうまいタイミングで取り組むことができるのではなかろうか?
 今週末、あるメンバーはパラグライディングに挑戦し、またあるメンバーはヨットで海に出るとのこと。自由奔放に生きてながら、仕事もしっかりやり遂げている彼らがうらやましい。けれども翻って考えてみると、私もそれなりに自由に生きている。私にとっては自宅でゆっくり本を読むことが幸せなひとときであるし、フルート教室に入会するなどという大胆な企てにも乗り出した。結局できていないのは仕事だけということ? 意外と問題状況は単純なのかも。 ^^;

2000/10/23
 ディレクター、その他同僚とイタリアンを食べにゆく。彼女(そう、女性なのです)は使えない人を容赦なく切ることで有名な人なので、対するこちらとしては神経を使い、本当に一分の隙も許されない。なんとか切り抜けたけれど、厄介な入出金の分野を担当させられそう。困難な仕事を与えることは、私を暫定的に承認している証とも言えるけれど、それだけに期待に沿えなかった時のことを思うと、プレッシャーがきついものがある。
 そうそう、やっぱり「UMLシルバー」は大したことないことが判明いたしました。この間MCPを取得した同僚も持っているそうです。

2000/10/22
 もうグレるしかないぜ! とばかりに「pop'n music Animelo2号」。ボタンを9つ使用する標準モードにチャレンジしたところ、手も足も出ず惨敗。やっぱり私は複数のタスクを同時にこなすことが苦手だ、と痛感(笑)。

2000/10/21
 UML認定技術者のシルバーレベル取得。
 近所の音楽教室のフルート科に申し込む。入学金5000円。月謝10000円は高い、高すぎるが、それでもやりたいのだから仕方がない。どうせ明日をも知れぬ身なのだから、せいぜい人生を豊かに楽しもうではないか、というわけ。私のような人間が多いせいか(?)、教室のかなりの時間帯は埋まっている。
 ゲームセンターでKONAMIの「pop'n music Animelo2号」をプレイ。燃えてストレス解消になる。

2000/10/20
 平和な一日。嵐の前の静けさか。レーザープリンタのトナー(ETカートリッジ)を買いにゆく。主成分は炭素なのに2万円近くするのにはおどろいた。

2000/10/19
 担当業務領域、そして作る成果物の種類がいつも変わるため、どの業務領域の知識も浅いままであるし、モデリングの技能も中途半端。しかし前段の内容は程度の差はあれ他のメンバーについてもあてはまる。彼らがうまくやっていけるのは、もちろん経験が寄与するところが大きいが、複雑な問題をシンプルに考えることができるからではないだろうか。
 あとは、恥ずかしくてまず言えないことだが、「自分の道を自分で切り開く」という能力が根本的に欠けていることだろうか。振り返れば、これまで私が自分で切り開いてきたと思ってきた道は、単に自分の周囲の人が歩む道、あるいはマニュアルに載っている道に過ぎなかった。
 これは非常に深刻な問題だ。一般的に、人は何らかの能力を欠いているとしても、自分の適性に合った道、あるいはその能力を得る道を自分なりに選択できると考えられている。これは近代社会を成り立たせている一大原理だ。
 マラソンの金メダリストとノーベル化学賞受賞者とでは、備えているアビリティがまったく異なる。しかし両者は共に「自分の道を自分で切り開く」能力を備えている。これがなくてはたとえどんな道であろうと、それによって身を立てることはおぼつかない。ましてや大成するということになるとなおさらだ。長距離の素質を持ちながら、なんとなく周りの人々やマニュアルに流されて科学者を目指してしまっては悲劇であるし、逆もまた同様だ。
 私は直近の日記で自分には「多様な情報から重要なものだけをピックアップする能力」に欠けると嘆いたが、この能力は「自分の道を自分で切り開く」能力と親近性を持っている。一見後者は前者と関係がないように思われるかもしれない。だがそれは「自分の道」という言葉のスコープを最大限に広げて考えるからだ。スコープを極力絞って、例えば、「自分の道」=「今日のスケジュール」と考えると、両者はほとんど合致するだろう。
 世の中の多くの人は、多様な事象・情報の中から特定の観点で重要なものだけを切り出し、再構成するためのインフォーマルな技法を、特に勉強することなく習得しているらしい。私はそういう習得とは無縁であったので、フォーマルな方法論、幾分アカデミックなものに頼らざるを得ない。今思えば、学生時代の私が社会哲学や分析哲学にひかれ、今の私がシステム・モデリングにひかれているのは、おそらくこのためではないだろうか。

2000/10/18
 風邪は治ったのだが偏頭痛がひどい。
 備品管理票の作成が一段落。だがミーティングに時間を取られて肝心の「ドメイン参加不能問題」に取り組む時間が少ない。解決できないまま一日が終わる。

2000/10/17
 ミーティングの合間を縫って備品管理を行う。いつのまにか知らないものが増えており途方にくれる。

2000/10/16
 風邪が治りきらないまま、姫路へ。クライアントの情報システム課レビュー。

2000/10/15
 バーバラ・ミント『考える技術・書く技術』ダイヤモンド社、を買う。大学院で修士論文まで書いた私がなぜいまさらこういうものを、というつまらないプライドもあるが、私が書いたドキュメントのひどさを見かねて上司が紹介してくれた本なので、虚心坦懐に従ったまで。

2000/10/14
 実家に帰って静養。
 「システムコンサルタント」社のSE過労死訴訟で会社側敗訴。

2000/10/13
 とうとう体調を崩して5:30に会社を早退。

2000/10/12
 暗闇の中から何本ものナイフが飛んでくる。優れた人はすべてかわす。私の場合、いくつかはかわすことができる。時には絶対かわせないと思ったナイフを叩き落すこともある。しかしいくつかは刺さる。かわしたり叩き落したりする訓練を積もうと思っても、傷を手当てする間も間断なく攻撃を受けているのでそれどころの話ではない。徐々に削られてゆくのみ。

 どんなときも
 傷ついた羽根隠して
 明日に向かう後姿は
 もう見たくないわ
     作詞:有森聡美『ら・ら・ば・い』

2000/10/11
 同期の人がまた一人MCPを取得する。(科目はProfessional)
 トレーニングキットのページ数から計算して、私はまだ1/4しか勉強が進んでいないのに。彼は順調なプロジェクトに所属していて、休みもふんだんにあるが、そんなことは言い訳にならない。もともと私は要領が悪い人間だ。膨大な情報の中から重要なところだけを射当てることができないのだ。飛ばし読みをするとすぐ意味が理解できなくなる。だから分厚いトレーニングキットの1ページ目から馬鹿丁寧に読んでゆくしかない。だがそれでは遅すぎる。このビジネス社会では生き馬の目を抜くスピードが要求されるのだ。

2000/10/10
 前フェーズまでプロジェクトリーダーを務めていたマネージャーが、10月末日付けでプロジェクトを離れることになった。プロジェクトが危機的な状況に陥った責任を感じてのことだろう。2日の深夜、彼とタクシーの中で語り合ったことは強く私の印象に残った。心中で敬礼し、「お疲れ様でした……」とつぶやく。
 これに伴いプロジェクトの組織体制が一新される。私の属するDB設計チームは解体され、業務領域に対応する各組織に吸収される。「暫定的な措置」とのことだが、どうなることやら。いままで仮にもデザイナー(設計者)としての誇りを持ってやってきたのに……。国勢調査の仕事欄に「データベースの設計」と書き込んだことは偽りになってしまった。
 チームリーダーはわれわれを戦艦大和に例えた。片道分だけの燃料を積み、二度と帰ることのなかったあの大和に……

2000/10/09
 渋谷のビックカメラにラベルライターを買いにゆく。姫路の拠点で使用する備品にラベルをつけるために必要なのだ。テプラは値が張るのでBrotherのP-touch160という安物を買ったが、これが曲者で余白を調節することができない。妙に余白が広いので両端をハサミでカットせねばならないのだ。これでは大量にラベルを作成するときに苦労しそうだ。

2000/10/08
 実家から両親がきて夏服と冬服を入れ替える。やはりこの部屋は狭いということを再認識する。だが冬も暖かそう。
 そういえば就職してからはや半年過ぎている……いや、まだ半年と言うべきか。先は長いので焦ることもないが、できることはやっておこう。

2000/10/07
 ひさびさに晴れ晴れとした休日。世田谷区立大蔵総合運動場の50mプールで泳ぐ。10月ともなると入場者はまばらで、思うがままに泳ぐことができる。しかも2時間の時間制限がないらしいが、さすがにそんなに泳ぎつづけられるものではない。
 帰りに図書館による。エンデの「自由の牢獄」を読む。「ビューリダンのロバ」「主観確率」「二階述語論理」といった、哲学でおなじみのトピックにつながる記述がところどころにみられて、いかにも大澤真幸あたりが好みそうな内容。しかし、「自由の牢獄」は物語としてうまく構成されているので、全体をばらしてそれぞれを整理し、定式化してしまっては面白みは薄れる。「すべてはアッラーのみこころのままに」という結論なのに、ほとんど宗教味がないところも魅力。
 トム・クランシー『合衆国崩壊』(原題:Executive Orders)を借りる。該博な知識と詳細なデータに基づいて書かれ、個々の部分部分はリアルでありながら、全体としてはエンターテイメント性あふれるフィクション。クランシーはあまりに頻繁に本を出すためその品質を疑いこれまで避けてきたが、VLを書くにあたって参考になるのではなかろうか。
 大宮でSEをやっている友人が会社で倒れる。社員食堂の昼食の貧弱さに原因があるらしい。コンビニに行って何か食べ物を買ってくればいいのに、と示唆するが、会社からコンビニが遠く、しかも昼休み以外に会社から抜け出せないため、そうはいかないとのこと。振り返ってみれば私の場合、食べ物に関してはかなり恵まれた環境にある。会社のすぐ近くにコンビニがあるし、いつでも会社を抜け出せる。そのせいか私はまだ倒れたことがない。私の知らないさまざまな苦境の中で、多くのSEが悪戦苦闘しているのだ。そこにサラリーマン社会のペーソスがある。

2000/10/06
 まあでも、いまのような態度では、同情はされても愛されはしないだろう、と。

2000/10/05
 仕事が思うようにうまくできず、ついイライラしがち。最後まで余裕を忘れない強さが欲しい。
 皆が働いているときは当然働いて、皆が休みを取っているときも働かねばならない。勉強するひまがなくてスキルが身につかず、結局使い捨てにされるのでは、とおびえる。

2000/10/04
 改装の甲斐あって、長期低迷を続けていたアクセスカウンタの回りがいくぶん持ち直している。それにしても、なぜこれほど早く全面改装が察知されるのだろう。
 いかにも、といった感じの無骨なICの画像を取り払い、細い明朝体文字とパステル調のカラーリングを採用したので、女性が入りやすくなったということもあるかもしれない。(本気でそう思っている?)

2000/10/03
 顧客とのレビュー会。いろいろ新データ項目を追加せねばならないことが判明する。ただ画面イメージは思ったより役に立った。(たたき台としてだが…)
 今夜は上司から飲みに誘われる。そういえばこのプロジェクトの同僚と飲みに行くことはほとんどなかった。こうして誘われたとき、のるかそるかというのは結構微妙な意思決定だ。自分が行きたくないのならばそれほど話は複雑ではない。だが自分としても、アルコールはあまり好きなほうではないが、リラックスした場で同僚と話したいという気持ちはある。
 で、乗ったよ、私は(笑)。お互い忙しい身なので軽く飲んで早めに解散したけれども、たまにはこうフラリと飲むのもいいか、と思う。おごってもらったし。しかしのちのち高くつくか? ^^;

2000/10/02
 顧客を迎えて行われるレビュー会を明日に控え、その資料の準備に午前1:00までかかる。マネージャーと一緒にタクシーで帰宅。トップマネジメントのプロジェクト運営について、うちの社風について、かなりデリケートな話題をかわす。ここまで腹を割って話せるのは、深夜の車中ならではか。

2000/10/01
 ホームページを全面改装いたしました。無駄な画像の使用を控え、操作性と読みやすさの向上を図り、かつシックにまとめたつもりです。個人的には満足のゆく出来栄えですが、いかがでしょうか?
 小柳ゆきの「愛情」に「壊れそうな明日に向かい、信じあう奇跡を」という一節があるが、これは複数の人が共に奇跡を信じるということなのか、それとも人と人とが互いに信じあうことなど奇跡に等しい(「起こらないから、奇跡って言うんですよ」とは誰の台詞だったか?)ということなのだろうか?


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