2002年3月の修行日記


2002/03/29
 23:45ごろ、出張がえりでへとへとになって山手線から渋谷駅のホームに降り立ったところ、山のような人だかりが猛然と私に襲いかかり、あっというまに私は電車の中に戻されてしまいました……
 無理のある歪んだ体勢にされ、完全に降りる術を絶たれ、無常にもドアが閉まったかと思いきや、今度は、手にもった傘が異常な力で車内の奥に引っ張られてゆきます。
 背に腹はかえられません。傘を放棄しました。手を離すと傘は人々が押し合いへし合いする中に飲み込まれ、へし折られてゆきます。
 次の原宿でなんとか降りることに成功しましたが、いったいこんな現象があっていいものでしょうか! 混雑している電車に乗れないということはよくあります。しかし電車から一旦ホームに降りて、再び車内に押し戻されるだなんて!!
 自分の弱さが情けなくて情けなくて、深々と落ち込みました。


2002/03/28
 厳しい状況は、人間の弱さや醜さを容赦なくあばきます。
 今月一杯でプロジェクトを離れるSさんの設計書レビューに参加したのですが、これがまったくできの悪い代物で、私は最初の10分で頭に来てしまいました。
 あれが欠けている、これがなってない、と指摘する私を見て、プロジェクトマネージャのTさんはくすくす笑っていました。(ちなみにTさんは30代半ばの女性です。)
 一方Sさんは厳しい指摘を受けても言い逃ればっかりで、自分の成果物を作り直そうというやる気を全然みせません。
 そういう姿にサブリーダーのHさんがついに業を煮やして、
 「この設計書では引継ぎできません。このままあなたが辞めてしまったら、何にも成果がなかったも同然ですよ!」と言い放ちました。
 この後のSさんの言い訳の見苦しさは半端じゃありませんでした。「私が引き継いだときはろくな資料がなかった」とか、「ひとつひとつデータ項目の内容を確認する時間なんかないですよ」とか、「月曜日に打ち合わせを設定されても私はもう来ないですよ」とか、「テストでバグが出て設計書の不都合が分かればいいじゃないですか」とか……もう子供も同然でした。
 いたたまれなくなった私はノートPCを畳んで、会議室を出ました。
 自分の席について、しばらくぼーっとしていたところ、もう終わったのでしょうか、Tさんが私のところに来て言いました。
 「月曜日、もう一度レビューを行うけど来てもらえます?」
 「すみません、私はちょっと、ああいう場には耐えられないな……」
 「何いってるの。あれくらいで驚いていてどうするの! 社会を知らないわね。」
 彼女の言うとおり、意外と私は世間知らずなのかもしれません。でもなるべくなら知らないほうがよかったです。
 あと今日学んだのは、「偉い人はあとからキレる」ということです。


2002/03/27
 今日でオフ会参加者募集は締め切りました。
 ……とか言って一見余裕ですが、実は仕事のほうが完全に火がついています。明日は出張で帰りは金曜の深夜です。では皆さん。土曜日に浅草で遭いましょう。


2002/03/22

「分散データベースではダメなの?」
「分散しても結局各インスタンス間の整合性が問題になるんだ。もともと真実は一組しかない。各部分を保持する場所を分散できるだけだよ。」
「そうかな? 真実は複数セットあってもいいんじゃないかしら。」
「真実が複数セットあるとしたら、それは一組の真実をもつ世界が複数あるということだよ。そしてデータベースというものは同じ世界に住む人たちのためにあるんだ。サービス名として"***.world"という名前を付ける慣習があるのはそのためなんだ。」


2002/03/17
 今日はずいぶんと暖かくて、「どれどれ、桜前線はどうなっているかな?」とネットでチェックしたところ……
 既に東京開花!? 観測史上最も早い! サオール! 4月6日にはとっくに葉桜じゃないか!
 完全に日どりを誤った……情報戦に敗れた。日進月歩のIT世界で生きている私がこんなミスを犯すとは!……いや、まだ取り返しは効く!
 というわけで、オフ会開催日は1週間早い3月30日(土)とします。参加の締切は27日(水)です。急な変更で申し訳ないですが、なにとぞご容赦ください。葉桜は避けたいという苦渋の選択です。


2002/03/16

「ねえ、五月に発表会があるんだけど、どうする?」
 レッスンを終えて楽器を拭いている私に、先生が声をかけてきた。
「え? 発表会、ですか……」
 私はためらった。
「まだたいした曲も吹けないから、ちょっと……」
 自然とうつむきかげんになる私に、先生は笑って言った。
「あなただいぶよくなってきたし、曲はいろいろあるから、大丈夫よ。」


2002/03/12
 深夜帰宅中から気分が悪かったのですが、風呂に入っている途中に耐えられなくなり吐いてしまいました。同僚と食べに行った回転寿司の食中りでしょうか? いやこれはかなりのところは心因性のものでしょう。情けないことにおもったよりストレスがたまっていたのでしょう。
 ……これを書きながら第2波がやってきました。


2002/03/11
ピンポン玉がたくさんプールに浮かんでいて、すべて水の中に沈めなければいけない。それに似たような気持ちを感じたことはありませんか。いつも周りの火をかき消すために時間を費やしているような無力感です
エリヤフ・ゴールドラット『ザ・ゴール2 思考プロセス』
 仕事は山のように積みあがっているのに、なかなかわくわくするような仕事がありません。創造性よりもスピードと責任ばかり厳しく求められます。ついこの間までは、こうではなかったのですが。
 仕事が嫌でしかたなくて頭が痛くなり、胸が苦しくなります。いままではなんやかんや言いながら、仕事に面白さを感じていたからこそ続けることができていたわけで、その面白さがなくなったら、一日14時間は辛すぎますよ。
 仕事はそこそこに留めて、自己防衛のために資格取得に走ろうかな、とかふとそんな逃避的なことを考えたりします。


2002/03/10
 息抜きに『キノの旅』(電撃文庫)を読んでいます。キノという女の子がモトラド(バイク)で奇妙な国々を旅し、時には危険な目に遭いますが、得意の拳銃の腕前で切り抜けるという物語です。
 メルヘンなのですが、拳銃無宿ものとしての性格が強いです。
 ストーリーはそこそこなんですが、ネーミングセンスが気が利いているところが魅力です。たとえば銃器は「パースエイダー」と呼ばれているのですが、これは英語の"persuade"(説得する)をもじったものでしょう。なんとなくコルトの"peacemaker"と通じていてにやりとしてしまいます。モトラドは"motorride"でしょうか。また作者の名前「時雨沢恵一」(しぐさわけいいち)は、有名なオーストリアの拳銃、"SIG SAUER"からとっていると思われます。
 『深夜特急』を読んだときも感じたのですが、旅の魅力は、それぞれの滞在が互いに独立しているところにあるとおもいます。積み上げてゆく喜びもありませんが、他方で過去の行為の責任に悩まされることもありません。


2002/03/09
 5000アクセス記念としてオフ会を企画しました。ふるってご参加ください。

 だんだんフルートのレッスンのスピードに追いつかなくなってきました。練習時間を増やさねばならないでしょう。
 高音域の息のスピードを中音域に分けてあげて、中音域の柔らかさを高音域に分けてあげなさい。
 と先生は言いますが、難しいです。


2002/03/04
 Windows Advanced Server上にデータベースを作成。EnterpriseEditionなので、RollupやCubeなどの集計関数を使うのが楽しみなところ。


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