「分散データベースではダメなの?」
「分散しても結局各インスタンス間の整合性が問題になるんだ。もともと真実は一組しかない。各部分を保持する場所を分散できるだけだよ。」
「そうかな? 真実は複数セットあってもいいんじゃないかしら。」
「真実が複数セットあるとしたら、それは一組の真実をもつ世界が複数あるということだよ。そしてデータベースというものは同じ世界に住む人たちのためにあるんだ。サービス名として"***.world"という名前を付ける慣習があるのはそのためなんだ。」
「ねえ、五月に発表会があるんだけど、どうする?」
レッスンを終えて楽器を拭いている私に、先生が声をかけてきた。
「え? 発表会、ですか……」
私はためらった。
「まだたいした曲も吹けないから、ちょっと……」
自然とうつむきかげんになる私に、先生は笑って言った。
「あなただいぶよくなってきたし、曲はいろいろあるから、大丈夫よ。」
ピンポン玉がたくさんプールに浮かんでいて、すべて水の中に沈めなければいけない。それに似たような気持ちを感じたことはありませんか。いつも周りの火をかき消すために時間を費やしているような無力感です仕事は山のように積みあがっているのに、なかなかわくわくするような仕事がありません。創造性よりもスピードと責任ばかり厳しく求められます。ついこの間までは、こうではなかったのですが。
エリヤフ・ゴールドラット『ザ・ゴール2 思考プロセス』
高音域の息のスピードを中音域に分けてあげて、中音域の柔らかさを高音域に分けてあげなさい。と先生は言いますが、難しいです。