2002年4月の修行日記


2002/04/28
第一の天使がラッパを吹いた。すると、血の混じった雹と火が生じ、地上に投げ入れられた。地上の三分の一が焼け、木々の三分の一が焼け、すべての青草も焼けてしまった。
ヨハネの黙示録 8.7
 いよいよこの日がやってきました。開発作業が火を噴き、家に帰れないメンバーたち。私もふらふらです。精神をやられないように聖書を読み始めました。


2002/04/22
仕組まれた出世競争
 入社3年目ともなると、同期の間で年俸(給料)に格差が出てきます。格差は3段階です。下位と中位の差は年6万ですが、中位と上位の差は年50万以上あります。(ちなみに私は中位です。)
 ここで当然問われるべき疑問は、なぜこのような奇妙な位置に中位が設けられているのか、ということです。この謎を解くには、従業員を雇う会社の立場になる必要があります。
 企業にとって、従業員に支払う賃金が安ければ安いほど、利益は大きくなります。しかし他方で、賃金をあまりに低く抑えると、従業員の士気の低下や離職を招き、かえって利益は下がってしまいます。
 そこで企業は、賃金支払によるコストとそれによって調達できる従業員の貢献との差を極大化するような給与体系を模索することになります。
 私の勤務先は、下位よりわずかに給与水準の高い中位を設けることによって、総賃金の上昇の程度のわりには、社員の士気を大きく向上できる、と考えたのです。
 たとえば仮に上位と下位の2段階しかなかったと仮定しましょう。上位の人たちの士気は大いに上がり、会社は彼らから高いロイヤリティ(忠誠)を得ることができますが、下位の人たちの間にはあきらめムードが広がり、彼らの生産性はあがりません。
 では上位と下位の間に、中位を設けるとどうでしょうか。上位の人たちの士気はやはり大いに上がります。なにしろ彼らから見れば、中位も下位も変わりません。むしろ自らの圧倒的優位性を感じることができるでしょう。次に、ここが重要なのですが、中位と下位の人たちも士気が上がります。中位の人たちは、上ではなく下を見て優越感を感じ、下位の人たちは、上位ではなく中位に目を向け、「おれでも頑張ればあの程度まではいけそうだ」と意欲を掻き立てられます。
 実に卑しい人間観の上に成り立つ給与体系ではありませんか!
 そしてこのからくりが分かっていながらも、口に出すわけにはいかない。これをサラリーマンのペーソスと呼ばずして、何をそう呼べばよいでしょうか?
 まだ未熟な私にも、なけなしの誇りってものがあります。会社に飼いならされるつもりはありません。下ではなく、上を見て生きていこうと思います。


2002/04/21
 仕事から帰ってPL/SQLの勉強も一段落したのでひさびさの日記を書くことにします。
 この一週間はいろいろな出来事がありました。まず挙げたいことは、プロジェクト内で自分の役割が変わったということでしょう。移行設計の仕事を担当することになりました。個人的には、引き続きDBの物理設計をやりたかったのですが、上司からは、「君には経験がないから物理設計は任せられない。他に適任がいる。」といったことを言われました。そんなおりに、移行設計の方から、「業務要件や現行システムのファイルレイアウトに詳しい君にぜひ入ってもらいたい。」と要請されて配属転換ということになったわけです。サラリーマン社会の人事において、個人の希望やキャリアパスなどほとんど考慮されません。組織の都合が第一に優先されます。特有のペーソスを感じました。
 次に2002年度の年俸が決まりました。600万に満たなかったですが、まあこんなものかな、と納得しました。つつましく生きていければいいんですよ。
 あとは、そうですね……うちの会社を就職対象として考慮している学生2人からヒアリングを受けました。会社が斡旋するものではなかったので、いろいろ突っ込んだことを話しました。私から得た情報を判断材料にして、ぜひ(彼らそれぞれの)最善の意思決定を行って欲しいものです。


2002/04/14
 これまで自室にテレビなし、PCのOSはWindows98、インターネット回線は56Kbpsというレベルの低い環境で生活してきましたが、そんな私も昨日ついに携帯電話を手に入れました。キャリアはauで機種はA3012CAです。これは大躍進ですよ! なにしろかつてはauのマークをギリシャ文字のΘと間違いして、「シータ」と発音していたほどですから……
 さて、この機種はカメラが付いていてビシバシ画像を撮りまくったのはいいのですが、いかんせん本体の狭い液晶では画質が良いのか悪いのかも分かりません。"MySync"というソフトでPCとデータ連繋ができると知って早速地元のauショップに駆け込みましたが、在庫切れで予約すら受け付けてもらえない状態でした。残念。
 あと情けないんですがEZwebやEメールもまだ使えないんですよ……こりゃ重度のメカ音痴です。いまどき小学生でも携帯を使いこなしていますが、私にとってはちょっとしたサーバー立てる方が楽ですね。


2002/04/06
 昨夜心身ともに疲れ果てた状態で出張から帰ってきたのですが、今朝は早起きしてOracle Master Silverを受けてきました。データディクショナリビューに関する問題群が(おそらく)全滅でしたが、「Oracle入門」14点(ぎりぎり!)、「SQL」16点で辛くも合格を果たしました。
 帰りの道すがら、うららかな陽気の中、神田川とその上にかかる聖橋(試験会場は御茶ノ水でした)を眺めながら、しかし私は深い惨めさと無力感を感じていました。Oracle Master Silverなんてこの業界では大した資格ではありません。新人SEがとらされるものです。私が必死で努力してなんとか達成していることが、世間的にはぜんぜん大したことない……思えばそんなことばかりです。仕事の出来具合も、アルテの10課まで進んだことも、貯金の額も……。このHPのサブタイトルには「コンサルタント」と銘打っていますが、私を客観的に見れば、どう見ても二流のSEにすぎません。コンサルタントだなんてとんでもない!


2002/04/01
 情報系システムのDB設計で悩んでいます。一見典型的なドリルダウンレポートなのですが、構成比の列があり、しかもブレーク(小計)行が挿入された形になっています。(ブレーク(小計)行の構成比は当然100%)
 Oracleの集計関数として、ブレーク(小計)行を作るための"ROLLUP"、構成比を算出するための"RATIO_TO_REPORT"が用意されているのですが、これらを併用して思うような結果をうまく出すことができません。(ORACLEエラーにはならない。) "OVER(PARTITION BY ...)"句と"GROUP BY ... ROLLUP(...)"句が互いに干渉しているようです。
 できないとすると、DB設計・アプリ設計の手戻りだけでなく、業務要件の変更にまで及ぶかもしれないので、早めにみんなに連絡すべきです。しかし単に私のSQLの書き方がまずいだけかもしれません。うーん、困った。どうしよう……


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