2003年10月の修行日記


2003/10/29
 「日本ブレイク工業〜 ダイアモンドカッター Da Da Da!」ということで、『日本ブレイク工業』文字通り大ブレイクですね。仕事中にもついあのノリのよいフレーズが脳内再生されてしまいます。
 うちのホームページも何かのキラーコンテンツをきっかけに大ブレイクしないかな……

 仕事増えそうです。隣席にいるDBA(女性)に負荷がかかりすぎて厳しい状況なので、移行データ作成、インポート、エクスポートなどのお手伝いをすることになりました。

 クニール、ナセヒ著『ルーマン 社会システム理論』読了。近代社会におけるコミュニケーションは、政治、経済、法、科学、教育、芸術、道徳……といった相互に独立のサブシステムに分化している、という主張には、ある程度頷ける。だが現実の(モデル化以前の)社会では、そもそもコミュニケーションの領域をどのように区切るかについて、また特定のイシューがどのコミュニケーション領域に属するかについて、人々はその見解を異にするものだ。そしてこの不確定性/概念レベルの争いの中で、ゲームのルールを決める力こそが超越論的権力と言えるのではなかろうか。


2003/10/28
 今日より運用テストということで、昨夜は多くのプロジェクトメンバーが徹夜で準備にあたったらしい。
 それでもバッチが終らず締め処理を行わないままオンライン時間に突入したり、特定の画面が開けなかったり、逆に見えてはならない画面が見えてしまったりとトラブルが続出した模様だ。
 魔獣はわれわれが4月に生み出したやつの2倍はあるらしい。当然わが社のドラゴンスレイヤー(竜殺し)ほとんど全員がこのプロジェクトに投入されているが、それでも制御しきれないのだ。
 メーリングリスト経由で矢継ぎ早にメールが舞い込み、一日で100通を超えるが、なにしろ私は日が浅いのでほとんど内容がわからない。しかたなく帳票の数値合わせ作業を続ける(これはこれで結構骨が折れるのだが……)のだが、周囲からは悠長に見えているのではないかと、たいへん居心地が悪い。
 私は単に数をかせぐために雑兵として動員されたのか、遊ばせておくのはもったいない浪人としてかき集められたのか、それとも(ひょっとしたら)ドラゴンスレイヤーとして迎えられたのか……


2003/10/26
 「フルート・レッスン」の「Lesson 6. 拍子感(2)」をアップ。次回よりいよいよJ.S.Bachの『無伴奏フルート イ短調』に入るが、一気にボリュームが増えてしまう。何回かに分割して取り組もうと画策するが、これから仕事が忙しくなることもあり、やや不安。

 その他社会システム論の本を読んだりしてまったり。


2003/10/25
 「鬱〜鬱だよ〜、朝ごはん食べて、会社行くよ〜」というわけ(?)で、久々の休日出勤。
 実際には朝食後すぐ出社ではなく、フルート吹いて、昼ごはんまで食べてから出社したのだが…
 午後2時にまだまばらにしか人がいないというのはどういうことだろう。脱力してもう帰ろうかと思った。
 結局20:30に退社するまであまり人は増えなかった……


2003/10/24
 私ほか新メンバーの歓迎会と10月末でプロジェクトを離れるメンバーのお疲れ様会を兼ねて飲みにゆく。
 飲んでいる間は楽しいが、解散するとたちまち鬱になる。私の悪い性癖だ。

 このところ妙にアクセスが増えているが、いったいどのコンテンツが一番貢献しているのだろう?
 候補1:フルート・レッスン
  ⇒一番手間をかけているが、自分でも集客力に疑問。(←おい)
 候補2:Oracle関連話題
  ⇒これが穏当な推測……かな?
 候補3:経済関係のリンク
  ⇒これもありうる。いかにもITだけじゃないという感じでコンサルっぽい。(←眠くてほとんど考えずに書いてます。)
 候補4:デスマーチ参戦
  ⇒そんなまさか! ひどいよみんな!



2003/10/22
 デスマーチの中、働かずに済む人生を夢見るのだろうか。慌しく弁当に箸をつけながら証券会社のサイトをチェックするプロジェクトメンバーが目に付く。
 背景にはこの夏以降の株式市場の高騰もあるだろう(←むしろそっちの方が主因だろ…)。
 とはいうものの、いまは円高のせいで相場の上昇基調に歯止めがかかっているらしい。
 そういうわけで今日のおすすめは為替関係の記事。
人民元論議に見る日中の「バカの壁」[独立行政法人 経済産業研究所]

日本経済ウィークリー 「1ドル=100円」で起こりうること(PDF)[クレディ スイス ファースト ボストン証券会社]

 悠長にやってると思われるかもしれませんが、仕事きついです……


2003/10/21
 頭と身体がなまっているのか、夜8時あたりで早くも仕事力の低下を感じる。
 10時を過ぎ、(ダメだ、エネルギー切れだ。そろそろ帰ろうか……)と思ったとき、ちょうどいいタイミングでM氏(サブチームリーダー)が、「みんな、明日9時出社だからそろそろ帰ったほうがいいぜ」と呼びかけてくれた。
 ラッキー!と内心ほっとした矢先、隣の席のSさん(女性)が叫んだ。
「帰れないよ。だって『帰るなメール』が来てるから!」
 か、『帰るなメール』!?
「え? そんなの来てる?」と慌ててメールをチェックする一同。もちろん私も例外ではない。
「よく見てみなさいよ。○○さんから『バッチを流すのでトラブル対応に備えて待機してください』というメールが来ているから! こことこことこことここの人は帰れないの!」
 彼女は私を除くその場の4人(Sさん自身を含む)を矢つぎばやに指差した。

 ……私は非常に気まずい立場に立たされた……
 しばらく(実際には数秒だろうが私には異様に長く感じられた)してM氏が助け舟を出した。
「ま、まあ、バッチが終るのは11時の予定だから。」
「どうせ伸びるに決まってるわ!」
 うむ、確かに、私の経験からもそう思う。
 と感心してしまったが、私の立場はますます気まずくなった、そして、そして……
 私は逃げるように帰った。
 非情な人間というそしりは甘んじて受けるが、その場に残っていかにも周りに気を遣っているような印象を与える方がかえってよくないと判断したのだった。


2003/10/20
人口減少社会とどう向き合うか[ちばぎん総合研究所]
「人口が減って通勤が楽になると考える人は、人口が減り、乗客が減っても、運行される電車の本数は変わらないという暗黙の前提をおいている。しかし、乗客が減れば運賃収入は減少する。それでも電車の本数が変わらないとすれば、足りなくなるお金はどうするのだろうか。」
 考えてみれば当たり前だが、なかなか気づかない鋭い洞察。執筆者はちばぎん総研の社長。愛称は『社長・ヌカちゃん』

 本日より某デスマーチ・プロジェクトに投入されたのだが、私の労働時間はAM9:00-PM10:00程度でよいとのことで、ずいぶん優遇されている。
 与えられた仕事の内容は、現行システム−新システムそれぞれが出力した情報系帳票の数値を突合せてチェックすることだった。地道な作業である。


2003/10/19
 旧約聖書読了。2002年5月より始めた終末(週末)企画だが、ようやく一区切りがついたわけだ。
 南北王国(イスラエル王国、ユダ王国の2つ)時代以降は退屈な内容で読み進めるのに難渋した。
 この時代のイスラエルの民は異教を信仰し、姦淫にふけり、悪行の道に走る。それを見た神はイザヤ、エレミヤ、エゼキエルといった預言者たちを通じて民をまっとうな道に戻そうとするのだが、この預言者たち、どうも人間的魅力や行動力に欠ける。
 基本的には彼らは「このままでは飢饉や疫病、侵略などの災いが訪れる」と警句を発し、受け入れられないと嘆く、この繰り返しである。口調は説得調ではなく喧嘩腰で、(本当に民を救おうと思っているのか?)と疑問を抱かざるを得ない。また彼らは政治的ないし宗教的、軍事的に責任のある立場につこうとしない。
 部族時代、統一王国時代はサムソン、ダビデ、ソロモンといった人物の英雄列伝が楽しめたのだが、最後は盛り上がりのないまま終り残念である。
 次は新約に取り掛かるが、こちらは短いし内容も面白そうなので比較的短期間で読めそうだ。

 その他、ゲオルク・クニール、アルミン・ナセヒの『ルーマン 社会システム理論』を読んでいる。ルーマンは難解なのでとりあえず入門書から取り組むことにした。


2003/10/17
 新しい仕事が決まった。

 我が社でも随一のデスマーチ・プロジェクトだ。

 ママ、やったよ!! ( ´Д⊂

 そのプロジェクトは既に250人を飲み込んでいる化け物で、しかも最後のサブシステムのカットオーバーを12月に控えており、いまさら要員追加を求めてくるはずはないと思っていたが……甘かった。
 私に回ってきた仕事は、新旧情報系システム間の数値チェックとのこと。ずばり「単純作業なので申し訳ない」と言われてしまった。
「PL/SQLのチューニングをやらせてもらえませんか? ついこの間オラクルの資格を取ったのですが」とわがままを言えるはずもなく、私はただ頷いた。
 とりあえず仕事にありつけただけでもよしとするか。とほほ……


2003/10/16
 日本オラクルのトレーニングキャンパス渋谷にて、「RAC TOPGun 〜Linux + Oracle9i RAC スペシャリスト養成セミナー〜」を受けてきました。
 受講者が自らOS(MiracleLinux)とOracleをインストールし、2つのインスタンスを作成してクラスタを組むという実践的な内容。Linux初体験の私にとっては『セマフォの設定』やら『RAWデバイスへのシンボリック・リンク』やら新しい概念が続出で苦労しました。テキストの構成は以下のとおり。
 1.Oracle 9i Real Application Clusters(RAC)概要
  ・Real Application Clusters(RAC)とは
  ・Cash Fusion概要
  ・RACデータベース構築手順概要
  ・マシン実習環境
 2.Linux OSインストール
  ・システム要件
  ・Linux OSインストール
  ・カーネル・パラメータ確認・設定
  ・Linux OS上のその他設定
 3.Oracle Cluster Management Software(OCMS)概要
 4.Oracle9i Databaseインストール
  ・Oracle管理グループ・ユーザ作成
  ・ノード間リモートアクセス設定
  ・定数パーティション・共有構成ファイル作成
  ・共有構成ファイル定義ファイル(srvConfig.loc)格納ディレクトリ作成
  ・環境変数設定
  ・Oracleインストール
 5.データベース構築
  ・データベース用RAWデバイス作成
  ・初期データベース構築
  ・RAC構成データベースへのカスタマイズ
  ・アーカイブログモード切替
 6.Oracle Net Services環境設定
  ・Net Services環境概要
  ・リスナー(listener.ora)設定
  ・クライアント(tnsnames.ora)設定

GUIはGNOMEだった。
 140ページに及ぶテキストを一日でこなすため、講義時間中は手を動かすので精一杯。こんなに集中したのは久しぶり(←おい)。
 休み時間中にふと教室を見回すと……
ロッカーにヘルメットが。
 せ、先生。あのヘルメットも実習に用いるのですか?


2003/10/15


2003/10/14
 新しい仕事は何だろうか? インフラ設計か、アプリ開発か、はたまた業務分析か? 期待と不安を抱きつつ私は人事担当者にメールを打った。
From: montague(モンタギュー)
Sent: Tuesday, October 14, 2003 9:29 AM
To: jinji(人事部)
Subject: 休暇終わりました


おつかれさまです。
モンタギュー@旧○○プロジェクトです。

本日より出社いたしましたので、アサイン関係の辞令を
よろしくお願いいたします。


 数分後……返信が来た。早い!
From: jinji(人事部)
Sent: Tuesday, October 14, 2003 9:37 AM
To: montague(モンタギュー)
Subject: RE: 休暇終わりました


モンタギューさん

おはようございます。
人事部の××です。

現時点ではまだ次のプロジェクトのアサインが決まっていません。
しばらくの間、待機状態となります
ので、この間に
各種セミナーに参加するなど自己のスキルアップを
図っておいてください。

今後のアサインに関して、進展がありましたら
すぐにご連絡いたします。


  _| ̄|○
職がないなんて……ショック。


2003/10/13
 明日から仕事、ということで慌てて読書のペースを上げる。
 『風の谷のナウシカ』、原作コミックス版全7巻。アニメ版とは異なり凄惨なストーリー。終盤は「自然対文明(人間)」という構図にうまくはまらない。デリダ風に言うと、両者が混交=汚染(contamination)しているのだ。
 『現象学とは何か』。フッサールの超越論的現象学の研究。反省の対象となる自我は常に既に過ぎ去った自我であるため、『生ける現在』は哲学的反省の対象になりえない……という説は、永井均の<私>を巡る議論やウィトゲンシュタインの『語り得ぬもの』を彷彿させる。
 余裕があれば次はルーマンの「社会システム論」に取り組んでみたいのだが、仕事がはじまると聖書くらいしか目を通せなくなってしまうのだろうか。いや、『マリみて』に手を出すというのもあるな。


2003/10/12
 次の仕事が決まるまでの命の洗濯、ということで『標準COBOLプログラミング』や『現象学とは何か』を読みながらイージーに過ごす日々。が、今日ふと(礼服を揃えるか……)という思いつきにとらわれ、渋谷に出る。衣食足りて礼節を知るということか。
 ランクは様々だが、概して期待より値段が高い。そのゆえんだが、
(1)礼服はスーツに比べて買い替えサイクルが長いため、長持ちする高級な生地が使われる傾向にある。
(2)質のよい撚糸でないと、黒の染色に耐えられない。(黒が濃い礼服ほど価格が高くなる傾向にある。)
 ということらしい。
 迷ったが、(自分自身が死なない限り、遅かれ早かれ必要になるものだから)と自分に言い聞かせ、結局高いものを買うことにした。ちなみにダブルの1つボタン。ややオヤジっぽいがどうせオヤジな風貌だし、シングルより長く使えそうだ。


2003/10/08
 『雫』の『瑠璃子』を練習。
 ミステリアスで、かつ華麗な佳曲なのだが……
 この曲、前半はへ短調(♭4つ)で後半から変ロ短調(♭5つ)に転調、しかも自然短音階(第Z音や第Y音が半音上がらない)なので、ほとんど黒鍵ばかりで構成されている。くせがあるな……


2003/10/07
◇Oracle9i パフォーマンス・チューニング 合格
 風邪をおして受験し、辛くも突破。しかし新制度ではPlatinumどころかGoldですらない……。高い講習を受けなければいけないのだ。
 参考リンク:日本オラクルのOracle Masterのページ

「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」
 DTM関係のページをまわっていたらふとこんな電波ソングサイトに……
お兄ちゃん大丈夫?
今そいつ殺すから!
お兄ちゃんそんなヤツを鞄で庇わないで
魔女さん!?ラリアットはやめてよね♪
 聞いてたら頭痛がしてきた。


2003/10/05
「ねえ、外に出ようよ。公園に行きたい。」
「……今日は風邪で身体の調子がよくないんだ。なにしろのどが痛いから笛をふけないよ。」
「うーん、そうなんだ……残念。せっかく『無伴奏イ短調』がさまになってきたところなのに。」
「……本当は君の身体だって、そもそも外向きじゃないんだ。管体がメッキ処理されてなくて、銀がむき出しになっているだろう。SRはよい音を出すという目的に特化して作られているから、外気には弱いんだ。」
「そ、そうなの?」
「ああ、MURAMATSU-SRをストリート・メインで吹いているなんて、世界でも僕くらいじゃないかな。ロールスロイスにあぜ道を走らせているようなもんだ。念入りに手入れしても、やっぱり少しずつ傷んでゆく。」

「……でも、私……あなたのところに来てよかったよ。」
「えっ…?」
「だって、外に出たほうが、子供や鳩や犬に私の音色を聞いてもらえるし、太陽の光を浴びて風を感じることもできる。コンサートホールだと、観客の表情は遠くてわからないし、今が夏なのか冬なのか、昼なのか夜なのかも分からないわ。」

 妄想が激しく寝込んでいます……


2003/10/02
 所属するプロジェクトが凍結となった。
 その背景には、8月26日の日記に書いた事情がある。
 当然の決定とは思うが、さて、新しい仕事を探さねばならない。
 早速、わが社の「職安」とも言うべき部署を訪ねてみた。
「うーん、いまはちょうど仕事がない時期だね。しばらく休んでいいよ。」
 人事担当者はあっさりと13日まで有給休暇をくれた。
 しかし、「休み明けに配属先が決まっているかどうかは微妙」だそうだ……


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