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2004年07月の日記

2004/07/31

■「踊る君を見て…」って誰?

 自転車でプールに向かう道すがらglobeの『Can't Stop Fallin' In Love』を聞いていたのだが、この歌詞がうまく理解できない。登場人物の相関が読めない、人称が交代しており誰の立場で歌われているのかが分からないのだ。以前『マリア様がみてる』について似たような指摘をした(2004/01/13)が、『マリみて』の場合は人称が交代しても台詞や心理描写が誰のものであるかは理解できる。ところが『Can't Stop Fallin' In Love』は文脈をいくら考慮してもこちらの理解を阻んでしまう。「なんだか分かった」と言っているが、聞いている方はちっとも分からない。
 帰宅して調べてみたところ、なんとこの問題を取り扱った専門の学術論文が見つかった。山田晴通『globe:小室哲哉の歌詞が描き出す世界』である。面白いけどなかなか難しい。ちなみに著者は私と同じ学科を出ている。既成学問の枠組みにとらわれない知的冒険者を先輩にもっていることを知って嬉しくなってしまった。


2004/07/30

■夜間サポート

 夜10時ごろ、会社の電話が鳴ってこんな時間に誰だろうと思って出ると、一年前に辞めた元同僚からだった。Oracleの特定のテーブルの更新履歴を調べたいが、どうすればいいか、と尋ねられる。よく分からないがとりあえず「V$LOGMNR_CONTENTS」ビューとその使い方を解説した「おら!オラ!Oracle」の記事を教えた。
 場所は名古屋らしい。今度飲もうよと一言誘って電話をおいた。


■好景気と住宅価格

 アメリカ、イギリス、フランス、オーストラリア……これらの国において近年の消費熱を下支えしている要因は住宅価格の持続的上昇であるという調査結果が出ている。好景気の原動力となる産業がITでもバイオでもなく、伝統的な不動産とは……この事実をどう受け止めるべきか?
 参考資料
  イギリス経済[三菱総合研究所]
  為替:GBP/AUD - 英国とオーストラリアの違いに注目[モルガン・スタンレー]


2004/07/28

■今日のつれづれ

 SharePointの構成データベースに接続できないトラブルを解決。またAxisクライアントからBizTalkにホストされているWebサービスを利用できないトラブルも解決。地道に米国MSDNやApacheのサイトを読んだかいがあった。この調子でTomcatのJNDIデータソースの設定もなんとかうまくやってのけたい。


2004/07/26

ポップカルチャー政策概論[経済産業研究所]

 日本経済のいわゆる「失われた十年」の間に成長したポップカルチャー産業(アニメ、ゲーム…)に光をあて、その政策的支援を提案するレポート。しかし個人的にはどことなくうさんくささを感じる。資本主義や官僚制によって大衆文化が操作・利用されることを描写したアドルノの『啓蒙の弁証法』が想起されるのだ。


2004/07/25

■Weekly Precure Report by montague [テクスト経営システム主任研究員]

第25話 いざ光の園へポポ!私たちも!?
キャラクター★★★★☆
マーチャンダイジング★★★★☆
テーマ★★★★☆

 新登場キャラクター、ポルンの強引な導きによって光の園に連行されたふたりはそこで長老、クイーンをはじめとした現地住民と出会う。「とにかくついて来なさい」と言われて不信を抱くなぎさとワクワクするほのか、この対照的な構図は第1話から変わっていない。これが逆だったらあまり面白くない。
 花畑のところどころに黒く口をあけたひび割れが走っている素朴な風景。住民は野菜に目鼻がついたような体型で、演出が急に子供っぽくなった印象を受けてしまう。
 クイーンは実は大仏のようなサイズで、しかも玉座に座ったポーズといい、『魁!男塾』の大豪院邪鬼に似ている。まさかスタッフがねらってやっているとは思えないが……
 「すべてを生み出す力」を発動させようとしたそのとき、イルクーボが現れふたりをドツクゾーンに連れ去ってしまう。キュアブラック、キュアホワイトは、一面の不毛な大地のはるか向こうの岩場にジャアクキングの姿を確認するのだが、ここで際立つのはドツクゾーンには一般住民がいないという事実である。キリヤを巡るエピソードはドツクゾーンにおける一般住民の存在を期待させたが、その期待は打ち砕かれてしまった。おそらくためらいなくふたりはドツクゾーンを抹消してしまうことだろう。それでいいのか……? どうも釈然としない。


■コミケカタログ買う

 2,300円と聞いてためらったが結局買ってしまった。このため4年ぶりに渋谷のまんだらけを訪れたのだが、店内の雰囲気や商品の配置はかつてとあまり変わっていない。(荷物預かりシステムやカラオケサービスはなくなっていたが…) プレミアものの価格相場もほぼ同じ感じだ。オタク系商品はデフレ圧力に強いのか、それともいったん値は下がったが最近の景気回復で値を戻したのか、いずれにせよ懐かしくどこか心躍るような気分になった。
 それにしても1300ページを超えるとは。このずっしり感がわが国のオタク文化を支える草の根層の厚さを示している。人件費が安いからといってそう簡単に海外勢にお株を奪われてしまうとは思えない。
 カタログに掲載されているサークル・カットを眺めて、いまさらながら感じたのだが、やはりプリキュアのキャラクターデザインは独特で、なかなか描くのが難しいようだ。


2004/07/22

■JSF & Sun Java Studio Creator

 Sun Java Studio Creatorが売りにしているJDBC Rowsetsを使う。なかなか便利だが作ったアプリをTomcatにディプロイしようとするとJDBCクラスが見つからないエラーが出てしまう。データソースを設定しているはずなのだが……
 Sun Software Forumsに手がかりとなるスレッドを探り当てた。明日なんとか成功させたい。
 なおJSFお宝事例集も発見。


2004/07/21

■技術者としての喜び

 BizTalkのオーケストレーションをWebサービスとして公開したり、Sun Java Studio Creatorで作ったWebアプリをTomcatにディプロイしたり、なにかとテクニカルな仕事が多い。たいていファーストチャレンジではうまく動かないので、MSDNやSunのフォーラムを覗いて調査し、試行錯誤することになる。それだけに動かないものが動くようになり、動かなかった原因がクリアになったときの爽快感はひとしお。入社以来主に「上流工程」畑を歩いてきた私にとって、こういう技術者としての素朴な喜びを感じるのは久しぶりのことだ。動かないコンピュータを動くようにした経験を積むことは重要だ。単に個別の技術知識が得られるだけでなく、平静さを失わない精神力や、粘り強い論理的な思考力(というか思考習慣)が鍛えられる。


2004/07/20

米国における 人材派遣ビジネスとIT[NTTデータ経営研究所]

 人材派遣ビジネスの急成長の背景には、ATS(Applicant Tracking Systems)やVMS(Vendor Management Services)といったソフトウェア・ソリューションの普及がある。いわばITが企業の人材流動化を加速させている。ところが人材派遣の対象がこれまでの一般事務職から専門職にまで拡大するにつれ、ITスペシャリストもまた人材派遣の対象となってしまうという皮肉な現象が生じている。われわれIT業界人は(ある意味)情け容赦のない合理化の使徒だが、その刃が自分自身の肉まで削ぎ落とす危険とつねに向き合っているのである。


2004/07/19

■連休中のフルート練習

 当初はそれほど難物視していなかったドヴォルザークの『ユモレスク』に苦戦している。32分休符のとりかたがとっても難しい。土曜日のレッスンで先生は妥協を許さず、「もう一度自分なりに研究してきなさい」と通過の承認を見送った。
 何度も同じフレーズを繰り返して飽きてきたときは、手遊びに『プリキュア登場』の出だしを奏でてみたりする。ト単調(G moll)の和声短音階をストレートに駆け上がってゆく調性感の強い曲で、健気でありながら力強く、悲壮感あふれるヒロイックな曲調がとても魅力的だ。思いっきり壁に叩きつけられたあとよろめきながら立ち上がったキュアホワイトが、「プリズムストーンは絶対渡さないんだから!」と叫ぶシーンを想像していただきたい。このとき「プリズムストーンは」の部分は、変身前のほのかからは想像できないようなドスの利いた声なのだが、「絶対渡さないんだから」のところで一気に声のトーンが跳ね上がってゆく、こういうイメージが見事に曲に表現されているなぁ、と感心する。
 で室内ならよいのだが、夕方公園でこれや「DATTE! やってらんないじゃん」を吹いていると小学生の女の子がじっとこちらを見つめていたりするのであわてて別の曲にスイッチしなくてはいけない。いや、別に悪いことをしているわけではないのだが、何となく後ろめたいのだ。


■読書で涼む

 言うまいと/思えど今日の/暑さかな 、ということで涼しくなるような本をチョイスして読んでいる。
 まずはディケンズの『クリスマス・キャロル』。舞台は19世紀英国のクリスマス・イブ。裕福だが吝嗇な実業家スクルージは、共に聖夜を祝う家族も友人もいないためひとりでわびしく食事をとる。他方、貧しい経理職のボッブはこの日とっておきの鵞鳥を囲み、家族と暖かく楽しいひとときを過ごす……孤独の惨めさが芸術的に強調されており、かなり涼しい気分になる。
 次は玄田有史『仕事のなかの曖昧な不安―揺れる若年の現在』。統計データを駆使しつつ若年雇用問題の深層をえぐりだした名著。意外な事実だったのは、人事考課に明確な基準を設けたり専門職制度を導入したりしているような先進的な企業ほど、高年齢従業員の知識や経験を信頼し、新卒の採用を控える傾向にある、ということ。若者のポテンシャルを客観的に数値化することはできない。「こいつはなんかやりそう」という非合理的直感が若者にチャンスを与える。
 なお、著者が若者に訴えるメッセージは、「自分で自分のボスになる」こと。しかしそのためには職場の外に(≒価値観が異なる)信頼できる友人をもつことが大切だという。やはり孤独な人間は堕ちて行くしかないということか……とっても寒い気分になった。


2004/07/18

■Weekly Precure Report by montague [テクスト経営システム主任研究員]

第24話 決戦!プリキュアVSイルクーボ
キャラクター★★★☆☆
マーチャンダイジング★★★☆☆
テーマ★★★☆☆

 ストーリー上大いに盛り上げておいて迎えた第2クールの終了回にもかかわらず、残念な仕上がりだった。掟やぶりのAパート変身というカードをせっかくきったのだから、もっとバトルシーンの脚本・演出・作画が際立ってもよいはずだった。確かにこのレビューではバトルシーンにあまり高いレベルを求めてこなかったが、それでもバトルシーンの組み立て方一工夫でキャラクターが光ったりテーマの訴求力がアップしたりすることはこれまでの放映回が実証してきたことで、したがって間接的には評価の対象に入っている。
 良い点をあげるとすると、ふたりの戦い方のスタイルに幅が出てきたところか。第2クール前半までは、ブラックはダイナミックな空中戦を得意とする突撃型、ホワイトは環境(道具・地形・設備等)を活用した知性型だった。ところがこの数回ではまず、ホワイトが積極的に身を挺してブラックをかばうシーンが目だった。いまさらのコメントかもしれないが、脇で見ているだけだった初期からかなり変わったといえるだろう。そしてブラックが単にメンタルな面だけでなく戦術面でも戦闘をリードするようになってきた。これについてはまだ定着したとはいえないが、それでも注目に値するムーブメントであり、今後の活躍に期待したい。
 それにしてもやむをえないとはいえ、夏の貴重な放映回がストーリーイベントで埋まってしまうのは見ているこちらにとってフラストレーションがたまる。プールは? 夏祭りは? 早くプリキュア音頭を作らないと盆に間に合わないぞ!……などなど。


Cool Japanを支えるゲーム、アニメ産業における他国の進出[日本貿易会]

 プリキュアの東映動画も一部の動画・原画をフィリピンの子会社に外注しているが、やがてアニメ製作プロセスのクリエイティブな部分(脚本・演出・作画監督の仕事)まで国外に流出して行くのではないか、という危惧がある。レポートの著者はアニメ製作部門の地位向上、強化を提案しているが全く同感。放送局の社員に比べ、アニメのコンテンツ製作自体に携わっている人たちの報酬は薄給に過ぎるのではなかろうか。


2004/07/17

青山ブックセンターが営業中止 おしゃれな店づくり定評[asahi.com]

 出版取次会社が火元の連鎖倒産か? Book1stや大盛堂を頻繁に利用する私は、実は青山ブックセンターにはあまり足を運んだことはないが、それでもその名には敬意を払っていたわけで、ちょっとショックな話だ。


年収あと100万―200万円で楽に・日本人の金銭感覚調査[NIKKEI NET]

 年収希望額の平均は967万円、だそうだ。一人身だとぜんぜんそんなにいらない!と感じるが、家庭(子ども)を持つとこのくらい必要なのだろうか? 家族とお金と幸福、というテーマでディケンズの『クリスマス・キャロル』でも読んでみるか。まったく季節外れだが……


2004/07/16

分断されたキャリア教育をつなぐ〜子どもの職業観を育てる3つの視点〜[リクルート ワークス研究所]

 子どもの職業体験教育(インターンなど)についての現状調査と提言をまとめたレポート。「中学生になると、コンピューター関係の仕事といっても多くの種類があるという認識が芽生える。」、「大人でもわかりにくいホワイトカラーの仕事をたった1回きりの職場体験で理解できる生徒が果たしているのだろうか。」、「子どもに職業を聞かれて、サラリーマンだよ、としか答えられない保護者がいる。」……などなど、鋭い指摘に満ちておりなかなか刺激的。


労働時間の延長に乗り出す欧州[モルガン・スタンレー]

 「労働時間の延長は、欧州型社会、つまり全員が良質の医療サービスとそれなりの額の年金を受け取ることのできる社会を維持できる唯一の方法であると思われる」、と説く。さすが外資の投資銀行だけあって厳しい論調だ。そして労働時間延長を実現するには「政治的な革命を必要とするものではない。欧州人がマインドセットを変えれば済むことである」。
 余暇は削ってでもバリバリ働いて、金を稼ぎたいという気質になれということだろうか?
 なお添付資料である、国別従業員一人当たりの平均年間実働時間の表に注目。日本、米国が1位、2位を占めているのは予想の範囲内だが、第3位がスペインとは……! 他方、勤勉の評判高いドイツ人ははるか下位につけている。両国の近年の経済成長率を比較すると、やはり労働時間と生産力の間には高い相関があるということか。


2004/07/15

■雑記

 Sun Java Studio CreatorをいじってWebアプリを作ろうとするが、ページフローのよいサンプルが見つからない。いや、Sunのサイトにあることは分かっているのだが、有料のSubscription会員にしか公開されていないのだ。この間出版された『JSF(JavaServer Faces)によるWebアプリケーション開発』でも読んでみるか。
 .NETフレームワークも調査しなくてはいけないのだがさっぱり分からない状況。なんとかせねば。
 一方で仕事に関係のない本にひかれる。サントリー学芸賞を受賞した玄田有史『仕事のなかの曖昧な不安―揺れる若年の現在』を読みたい。


2004/07/12

米持先進技塾 第12回:『SOAを始めよう - ビジネスプロセス管理の標準動向 - 』

 IBMのSOA対応製品ラインナップを見定めに行ってきた。WebSphere Business Integration Modelerのデモは本邦初公開か?

 質問コーナーで質問をしてIBMバッグをゲットした! わーい!


■KVM

 ふとしたきっかけで携帯電話アプリのアーキテクチャを調べる。(もとからちゃんとプロジェクトのタスクとして挙げられていたが、これまで忘れていて慌てて調べた、というのが実態……)
 NTTドコモの「iアプリコンテンツの作成について」のページにあるPDF資料が良い参考資料だ。iアプリが動くJava環境は「J2ME CLDC(Java 2 Platform Micro Edition Connected, Limited Device Configuration)」というものだそうだ。また、「JVM(Java Virtual Machine)」相当の役割を果たすレイヤーは「KVM(K Virtual Machine)」というらしいが、このKはやはり日本語の「携帯」の頭文字から取ったのだろうか?


2004/07/11

■Weekly Precure Report by montague [テクスト経営システム主任研究員]

第23話 危うし!夏合宿の悪夢
キャラクター★★★★☆
マーチャンダイジング★★★★☆
テーマ★★★★☆

 脚本、演出ともによく考えられて組み立てられた良作。夜の停電と志穂の「神隠し」による騒動をいったん無事にたたんでおいて、翌朝に本物の異変をもってくるところに技巧が凝らされているし、プリキュアがイルクーボの衝撃波を受けるシーンでは湖の外側に視点を移動し、生々しい暴力描写を抑えつつバトルの迫力を高めようとするスタッフの苦心が窺われる。(イルクーボの容貌によるところもあって全体的にバトルはドラゴンボールに似てきた。) それから見逃せないのがOPでブラックがホワイトの手をとって立ち上がらせるシーンが効果的に流用されていたこと。ホワイトに自力で立ち上がろうという意志がカケラも見られない、と酷評されることがあったが、今回はホワイトが身を挺してブラックをかばった結果、地面に体がめりこんで抜けなくなってしまった(?!)という状況なので、そういう批判はできないように構成されている。 また「どうして私の寝相が悪いの知ってるの?」というところでは大きなお友達の脳内補完を誘っていて、本当にあざといなぁと感心する。
 怒涛の展開で物語りはクライマックスへ。次回予告では街が廃墟になっていたが、その作画がイマイチ。評価軸に作画は入れていないが、個人的にはそのよしあしで結構盛り上がったり落ち込んだりするので、本放送時にはブラッシュアップされていることを期待したい。


■こんなプリキュアはいやだ 〜JSFによるWebアプリ開発編〜

アカネ先輩:「じゃあ、なぎさ、夏休み中にこれらの画面作っておいてね。」

なぎさ:「えー! 8末までに40画面だなんて、絶対ムリ! こんなのありえな〜い……そうだ、私には強い味方がいるんだった!」

ほのか:「え? Webアプリを簡単にどんどん開発できるツールはないか、ですって?」

なぎさ:「うん、いまチョ〜困ってるんだ。StrutsベースのEoD(Ease of Development)ツールでいいもの紹介してくれないかな。できればあのページフロー・ダイアグラムってやつ?JSPやアクションクラスのアイコンどうしを矢印でチョイチョイと結んで画面遷移を定義できるものがいいな。」

ほのか:「そうね、……せっかくだからStrutsじゃなくてJSFを使ってみない?」

なぎさ:「JSF? なにそれ?」

ほのか:「Sun Microsystemsが作った新しいWebアプリケーションフレームワークよ。Strutsと同じようなMVCモデルを採用しているけれど、UIコンポーネントが充実していてリッチクライアント的な操作性や表現を実現できるわ。今後J2EE1.5に含まれることが確定しているから、将来性があって安心して使えるテクノロジーよ。」

なぎさ:「ふーん、なんか面白そう。それってSunのサイトからダウンロードしてくればすぐ使えるの?」

ほのか:「えーと、Sunが提供しているのはAPIだけですから、開発ツールは別に各ベンダーさんから提供されているものを使う必要があります。Sun Java Studio CreatorOracle JDeveloper 10g、それからIBM WebSphere Studio Site Developerが既にJSFに対応している開発ツールよ。」

なぎさ:「タダのものはない?」

ほのか:「IBM WebSphere Studio Site Developerは論外として、Sun Java Studio Creatorは1年間99ドル、Oracle JDeveloper 10gは1年間1,980円で使えるわ。何回かタコ焼きを我慢すればいいだけだから、Oracleにしてみない?」

なぎさ:「えー、タコ焼きを我慢するなんて……、ねえ、タダのツールって本当にないの? だってEclipseを見てごらんなさいよ。あれほどの開発環境がフリーで提供される時代なんだから。」

ほのか:「そうねぇ、……じゃあExadel JSF Studioなんてどうかしら、EclipseプラグインでJSF開発ができるすぐれものよ。」

なぎさ:「さっすが、ほのか! うんちく女王の名はだてじゃあないわね。」

(その後ふたりはなぎさの家へ、インストールなどは省略)

ほのか:「さあ、これがページフロー・ダイアグラム。なぎさが言っていたようにJSPを線で結ぶことで画面遷移を定義できるわ。」

なぎさ:「これこれ! マウス操作だけで"struts-config.xml"が編集できるのよね〜」

ほのか:「これはJSFですから"faces-config.xml"ですけど、まあ、似たようなものね。で、次にJSP編集だけど、画面右側のパレットから目当ての部品を選択すると、自動的にJSPに該当するタグが埋め込まれる、という仕掛けになっているわ。」

なぎさ:「どれどれ、うーん、ドラッグ&ドロップになっていないのがちょっと残念だなぁ。」

ほのか:「Microsoft Visual Studioのように部品のドラッグ&ドロップで画面開発を実現するのはやっぱり難しいみたい。いまのところJSFでドラッグ&ドロップの操作性を実現しているツールはSun Java Studio Creatorしかないわ。」

なぎさ:「……まあ実用には困らなさそうだし、これでいいか。ほのか、どうもありがとう。おかげでなんとか乗り切れそう。」

ほのか:「どういたしまして、開発、頑張ってね。」

その夜……

ほのか:「あっ、……JSF Studioって495ドルもするの!? Eclipseプラグインだからてっきりタダだと思っちゃった、どうしよう〜」


2004/07/10

渋谷に吹け NYの涼風 グッゲンハイム美術館展[Bunkamura]

 サルバドール・ダリの『風景の中で眠る女性』、ボナール『庭に面した広いダイニング』などが展示される。珍しくイメージソングなるものがあって浜崎あゆみが歌っている。『ウィーン分離派展』や『ミレー三大名画展』のときはイメージソングなんてなかったのに……!


■承認を巡る闘争

 実家の居間でくつろぎながらカントの『プロレゴメナ』を読んで思ったのだが、私は知ることそのものに快楽を感じる人種だ。アリストテレスは人間はみんなそうだと言っているが、これはとんでもない誇張で特に会社に人生のエネルギーの9割以上を割いていると、利益につながらない知識には魅力を感じないどころかそれを有害とさえみなすようになってくるものだ。
 知識を得たいという欲求と並んで、他者からの承認を得たいという欲求もある。別に拍手喝采を浴びたいというわけではなくて、社会における自分の居場所、役回りを認めてもらいたい、ということだ。こちらの欲求を重視したのはヘーゲル。
 二つの欲求を両方満たすことは難しい。


2004/07/06

■フィレンツェの風

 2年前、いや3年前だっただろうか、会社を辞めてイタリアに飛んだ同期から帰国の便りが来た。隣街の宝飾店で働いているらしい。(おそらく雪城ほのかの父親とは違い)彼は自ら貴金属を加工する工芸家であり、フィレンツェの学校でその修行をしていたとのこと。私はローマならちょっとだけ訪れたことがあるが、フィレンツェについては『ガンスリンガー・ガール』を通じてしか知らない。メールのリンク先サイトに掲示された彼の作品(ブローチ、指輪など)を見て、蒸し暑い東京にいながら、フィレンツェの風(地中海性気候の乾いた風?)を感じたような気がした。
 創造的営みでエンジョイしながら、かつそれが日々の糧につながるというのは、どんなにすばらしいことだろうか。お金で横っ面をはたかれながら無味乾燥な仕事をして、さりとて辞める勇気もない、辞めてまでやりたいことが見つからない、そんな状態ではダメだなぁと慨嘆する。


■食あたりその後

 点滴とまではいかないものの、まだ食生活をかなり制限しなくてはならず、おかゆを口にしただけでも腹痛がする状態。食欲はあるので同僚が美味しそうにジャンパラヤを食べているのを見るのは本当に辛い。養分が不足しているせいか、時々意識が飛んで机に突っ伏してしまう。


2004/07/05

■25年ぶりの点滴

 ひどい食あたりで昼ごろに会社を抜け出し病院に行ったところ、点滴をうつことになってしまった。生理食塩水がポツポツと管の中を滴るのを見上げながら、ふと昔の記憶がよみがえってきた。
 乳幼児の頃、私はとても胃腸が弱くて食べ物から栄養をとることができないため、しばしば点滴をうってもらっていたらしい。その痕は今もくるぶしに残っているので事実には違いないのだが、残念ながら当時の記憶をいままで思い出すことはできなかった。
 それが今日になってよみがえってきた。両親や医者は、一生懸命私を生きながらえさせようとしていた……
 とりあえず、人生を前向きに生きようという気になった。


2004/07/04

■Weekly Precure Report by montague [テクスト経営システム主任研究員]

第22話 ウッソー!忠太郎がママになる!?
キャラクター★★★★★
マーチャンダイジング★★★★☆
テーマ★★★★★

 今回のテーマは七夕にちなんだ出会いと別れ、そして再会。タイトルとは微妙にズレている。Aパートは基本的にドタバタコメディで、それからバトルが入って、犬が飼い主のところに戻って大団円。最後は止め絵。
 こうして「ああ、今回はイマイチだったな」とがっかりしただけに、直後の「ほのかが泣いた夜」のシーンは鮮烈な衝撃力を発揮した。気丈に振舞いながらも、実はほのかはひきずる、というよりむしろ後から来るタイプで、しかもこの七夕の夜のことがダイアリーを通じてなぎさとふたりだけの秘密になっているわけで、このシーンはキャラクター、テーマ、マーチャンダイジング、全ての評価軸を引き上げるポイントになっている。


追記:微かに流れたEDのアコギバージョンが気になる。


■岩井克人『ヴェニスの商人の資本論』を読む

 高校生のころ、現代文の問題に取り上げられていた本書の抜粋を読んでいたく感心し、社会科学系の学者になりたいという希望を強くしたものだった。ところがその後6年にわたる大学・大学院生活の中でどういうわけか本書は読まずじまい。サラリーマンとなってはや5年目の今ようやく、懐かしい思いで本を手に取った。
 ……思ったよりイマイチだった。本来区別しなければいけない事柄をひとまとめに論じているし、議論の組み立てにデリケートな配慮をせず、ざっくりと大胆な進め方をする割には主張にユニークさが見られない。差異の媒介とか自己増殖とか、もはや使い古されたキーワードが目立つ。10年前はこれが新鮮だったのか? コード進行の本やプリキュアの方が、よほど読み込んでいける深さを感じるのだが。(マテ)


2004/07/02

変化に強い情報システム基盤構築の最適解〜見えてきたSOA導入“成功の鍵”〜[@IT]

 今日も今日とてサービス指向のセミナー詣で。清水建設の情報システム部長の話が面白かった。「部下の結婚式に出席する」という業務は「貸衣装を借りる→散髪する→花束を買う→式場に行く」というプロセスフローであり、この中の「散髪する」というサービスは「カット→ひげそり→シャンプー→整髪」という入れ子のフローになっている……というたとえ話が秀逸。これを材料にして「粗粒度」とか「サービスの組み換え」とかいったトピックについていろいろ想像して考えることができる。

 余談だがフリーのソフトドリンクやお菓子が充実していて嬉しくなってしまった。私はやっぱり小者だなぁと思う。


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 ばっさり追いやる運用。これでは月初はトップページが寂しくなってしまう。どうしたものか。