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Date:2003/02/01 Text:Altes T p.101
「今日の曲は3連符を使ったちょっとユーモラスな曲ですね。吹いてみましょう。」

「どうでしょうか?」
「……うーん、第9小節目からの、1拍を付点8分音符と16分音符で分割しているところが3連符の拍子感に引きずられちゃってるわね。極端に表現するとこういうふうに聞こえるわ。」

「3連符と16分音符の長さ――MIDI用語で言うとGT(ゲートタイム)――の違い、分かる?」
「ええと……3連符を0.33とすると、16分音符は0.25です。」
「そうよ。差の0.08を12.5倍すると1になる。ということは、12連符または13連符1つ分の差しかない。だからこの場合、……まあ、とりあえずもう一回吹いてごらんなさい。」
〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜
「驚いたわ、正確よ。あなたそういうのは上手ね。でも・・・・・・何かおかしくない?」
先生は少し軽蔑したような鋭いまなざしを僕に向けた。
「えっ、はい。でも、どうすれば・・・?」
ひるんだ僕に彼女はふふっといたずらっぽく笑って自分の金のフルートをとった。
「聞いている人に、『あっ、違う拍子感が入ってきたな。』と思わせるためには、ノートのまま吹くのでは不十分なの。違いを際立たせるために、付点8分音符については弾むように、GT(ゲートタイム)を心持ち長めにとって、16分音符についてはGTをちょっと短めに吹くのが効果的なのよ。」
〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜
(なるほど、確かに先生の演奏の方が曲が活きている……)
「どうかしら? こういう技が無意識に出てくるようになったとき、あなたは音楽を頭ではなくハートで奏でるようになるのよ。」