変身するヒーローものにありがちでどうしても違和感を拭えないと思ってたことに、あの変身したとたんにお互いを変身後の呼び名で呼び合うってやつがあった。特に船隊モノなんかだとそれが顕著。さっきまでリョウマって呼んでたくせに変身したとたんにいきなり「ギンガレッド」とか呼ぶの。いやー、子供にはそれが解りやすいにしても、どうも勘弁してくれって感じだった。
で、なんの話かと言うと、今日は最初からクウガが23号に噛みつかれまくりで苦戦してるときに長銃持って颯爽と助けにきた一条さんが「五代!」と変身してクウガになってる雄介を呼ぶシーンがあって、それに感動してたのだった。どんな格好でも、一条さんには五代は五代として認識してもらってるじゃん。良かったね、雄介。って、感じで。
そして椿さんと雄介の場面。椿さん、どうしても顔を近づけて話したいらしい。そんでもって、「くわしく調べるしかないな」って、解剖したがってる? 対する雄介の「いいえ、そんな悪い感じじゃなかったしいいです」と言ったときのあの笑顔は、結構椿さんの反応を楽しんでいるようにも見えた。笑ってる場合か?
そして被害者の遺体を解剖する間に蝶野に会ってきたいと言った雄介に、あっさりと病室を教える椿。それを目で咎める一条さん。目だけでちゃんと会話が成立しちゃうんじゃん。まったくー。睨まれた意味を理解した椿さんの言い訳がまたなぁ。毒をもって毒を制す。雄介って毒だったのか?
毒つながりのつもりか、そのあとおやっさんがドーナツ毒味するシーンが出てくる。しかし、この場面はなくてもまったく物語に支障なし。チョモランマは言えるようになったらしい。雄介、一条さんの言いつけを守って、ちゃんと教えてあげたんだね!
助手もなく単独で被害者の解剖にあたる椿さん。その場にしっかりいる一条さん。なんか「きらきらひかる」とかテレビドラマの見すぎかも知れないけど、ちょっと無理があるんじゃないかなぁ。一条さん、せめて白衣に着替えるとかしなくて良かったの? そりゃ、相手は死人だし、これ以上は死なないけど。
蝶野の病室を見舞う雄介。「人の気持ちになるなんて誰にもできませんよ。思いやるのならなんとかできますけどね」と、少々説教モード入ってる雄介。でも、雄介になら説教されてみたい。と腐った頭で羨ましく思うのだった。
椿さんが蝶野に遺体を見せて怒るシーンは、格好良かった。ナイフをあの場で渡してしまうことに、身の危険は感じなかったんでしょうか? もしも切りつけられてもかわす自信があるのか? しかし、民間人に被害者の遺体見せていいのか? 被害者の人権は無視なのだな。
亀山くんがまた出てきた。ジャンが発掘したものを東京に運ぶ役。でも、それが途中で飛んでってしまう。慌てたのは解るよ。けどさぁ、そういうのって普通はすぐに捜査本部のほうに連絡して指示を仰ぐべきなんじゃないの? どうして君はすぐに一条さんの携帯に電話したがるかね。そしてまた、未確認生命体をおびきよせようなんて危ないことしてる時でさえ携帯の電源をオフにしない一条さんの学習能力のなさに泣ける。キャラクターのイメージと違うじゃん。
で、その23号おびきよせ用に出てきた人工血液はピンク色だった。あれは、アレかね。あのコマーシャルのときに絶対赤じゃなくて青い液体でもれないことをアピールするのと一緒で、赤だと生々し過ぎるから駄目なのか? 皆さんの朝食時の邪魔にならんように気を遣ってるのか? とかね。余計なことを考えてしまった。
そのまえだけどモーターボートに乗り込むときに制服警官に「本当にひとりで大丈夫ですか?」と訊かれ「大丈夫です」と即答した一条さん。すかさず「五代がついてますから」と勝手な台詞を頭でつけ加えてしまったのだった。実際、当然のように川端を伴走してるもんね。
一条さん、モーターボートの免許も持ってるのだね。格好いい。
と思って見てたら、未確認生命体に襲われて呆気なく川にどぼん。まぁ、おびき寄せることには成功したんだから、よしとするしかないのか。
で、タクシーで乗りつけふらふらとやってきて未確認生命体と無茶なコミュニケーションをはかろうとして玉砕した蝶野。助けるクウガ。
23号を倒したあとで、川につかった状態のままふいに人間の格好に戻る雄介。
普通こういうシチュエーションだと助けてくれたのが実は雄介だったということよりも、雄介が実はクウガだったんだ、ということのほうに、より驚きを感じないんでしょうかね、蝶野さん。
なんてことはさておき、水もしたたるいい男で「五代」と呼びかけながらやってきた一条さんに、とってもとっても嬉しそうな顔で答える雄介。こういうラストシーンなら毎週お願いしたい。