末期がんを克服した医師の
 抗がん剤 拒否のススメ 
著者:星野仁彦(福島学院大学福祉学部教授),発行:アスコム(2005/10)

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〔 目次 〕
 はじめに
  「私が『五年生存率0%』という数字を突きつけられたのは、いまから十五年前、
大腸がんを患い、肝臓への転移が見つかったときのことです。」
「普通の方法で治療をしていても、五年生存率0%という数字は
くつがえりそうにもない。免疫力が落ちる、白血球が減る、吐き気や下痢がおこる、
そんな強い副作用に苦しみながら、効果を疑う抗がん剤治療をしていても、
らちが明かないではないか。迷う余地もなく、私は抗がん剤を拒否しました。
そして選んだのが、ゲルソン療法という食事療法でした。」
「ただ医師のいわれるままに、納得のいかない治療を受けることは
決してプラスにはなりません。そのことは、治療法の選択という問題だけでなく、
がん患者の心の問題にもつながっているのです。」
「心の病は、がんと闘うことにおいてとても厄介です。
不安定な心理状態は免疫力を低下させ、ただでさえ衰弱している体を
さらに不利な状況に追い込みます。」
「肝臓がんが転移してから、2005年現在、すでに15年が経過しました。
その間、がんの再発はありません。
むしろ、がんになる以前より元気になっています。」

(本文より)
 第一章  四十二歳、がん発症
 
  • はじまりは激辛カレー
  • がんかもしれない
  • 四センチの陰影
  • 抜け殻
  • 死の恐怖
 第二章 がんになるためのお手本
 
  • 父の独り言
  • 国家試験と結婚
  • 成功と失敗、二つの症例
  • がんになりやすい性格
  • 無駄な時間はない
  • ストレスと飽食
 第三章 こうして抗がん剤を拒否した
 
  • 大粒の涙
  • 精神が蝕まれていく
  • 縁起かつぎ
  • 「がんはこの手でキレイに切った」
  • 気休めの抗がん剤
  • 再発だけはしたくない
  • 五年生存率0%
  • 抗がん剤を拒否
 第四章 ゲルソン療法との心中
 
  • 免疫力の低下
  • 抗がん剤は敗戦処理
  • がんの原因は栄養代謝の乱れ
  • ゲルソン療法のプログラム
  • 奇跡なんかは求めていない
  • 異端の治療法
 第五章 星野式ゲルソン療法の実践
 
  • 味のない料理
  • 主治医との話し合い
  • 小さな目標設定
  • 妻の闘いぶり
  • 栄養学的な裏づけ
  • 星野式ゲルソン療法
  • 妻への感謝
 第六章 現れはじめた効果
 
  • 実践のための工夫
  • どんどんやせていく
  • 良好な検査結果
  • 免疫力向上の方法
  • 尿は体調のバロメーター
  • 星野流ストレスコントロール
  • 毎月繰り返される無言劇
  • 野草摘み
  • 敏感になった味覚
  • ゲルソン療法の意外な効果
  • 生きていてよかった!
 第七章 「五年生存率0%」の克服
 
  • がん性腹膜炎の疑い
  • 「星野式」のポイント
  • 禁断のアルコール
  • 死ぬか生きるかの危機意識
  • 同志とのめぐりあい
  • 生きていくために
  • ゲルソン療法の普及と責任
  • 五年生存率0%をクリア
 最終章 がんに克つ人、負ける人 ― がんを克服した精神科医のアドバイス
 
  • ファイティング・スピリッツ
  • 不安と恐怖を打開する方法
  • がんに負けてしまうタイプとは?
  • 魔法の薬なんてない
  • 自分で自分の主治医になりなさい
  • ゲルソン療法の効果を高める条件
  • 告知の問題と実情
  • 「底つき体験」
  • がんは心の病気でもある
 おわりに
  「私は入院生活を通して、はじめて患者の立場がいかに弱いか、
そして医者と患者の信頼関係がいかに大切かを知りました。
それまでの自分には、考えもおよばなかったことです。」
「医者の言葉や表情、態度などに敏感になるのが、患者です。
ベッドで横になる私は、明らかに弱者の立場。無力でした。」
「長期にわたる過酷な闘いでしたが、がんは、私を精神科医として、
そして人間として、ひとまわり大きくしてくれたような気がします。」

(本文より)
 星野式ゲルソンレシピ
  にんじんジュース/ミネストローネ/簡単スープ/たけのことグルテンの春巻き
アスパラ巻き/納豆お焼き/バーガー焼き/自家製ドレッシング/だし汁
野菜の煮つけ/玄米ごはん/いちごゼリー/餅きびだんご
 

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