前は独り言のところに置いていたのですが、国内でオペラ座の怪人を観に行く気力が一気にうせた原因は一応こちらのほうにも載せておこうと思いました。演じる役者さんの力量は上がっているみたいで、舞台の評価は良かったようですが・・・
耐えがたくなってきましたね。何がって歌詞です。あれ、劇団四季の「オペラ座の怪人」のやつ。
以下、舞台のネタばれですのでご注意ください。
すでにいろんなミュージカルサイトで散々言っておられますが、劇団四季バージョンはもともとの英語の詞に比べて意味が抜けること、はなはだしい代物ではありました。でも、わたしはそれでも直訳を無理やりメロディラインに乗せるよりはマシだと思ってました。
大時代な言い回しも元がゴシックロマンだし、しょうがないかということで、深く日本語詞の意味を認識しない方向で舞台を観ていたんですが・・・ひとつ、最も重要な歌詞をまったくイメージの違う訳をされると、もうだめです。
ラストシーン、仮面をはずされた怪人がヒロインの婚約者の首に縄をかけて「こいつの死か私との結婚か」と迫るところで、いくら口で言っても怪人さんは止められないと悟ったところのヒロインの台詞。
元の歌詞は
「神様、この人が一人ではないと伝える勇気をください」
(英語でこんな感じのことを言ってる)ですが、日本ではこの部分、ちょっと前までは
「いま見せてあげる、私の心」
でした。これは私的には許容範囲だったんです。しかし!
新しい歌詞、去年からの分はこの部分が
「いま見せてあげる、女の心」
になってしまいました!
この台詞が終わったところでヒロインが怪人にキスをしますが、まあ音楽は盛り上がるし、親にさえまともにスキンシップを取ってもらえなかった怪人さんにとって、初めて他人から自分に触れてもらえるという正真正銘のクライマックスです。
さて、ここで「女の心」が出てくると、なんだかいきなり打算的に聞こえるのは私だけなんだろうか?いや、そうではあるまい。
直前まで若くてハンサムな婚約者を背中にかばって「彼を助けて」というようなことを言ってるのに。「脅すなんてひどいわ憎んじゃうわ」ってなことも言ってます。
台詞の流れからいけば
「ちっ、婚約者を助けるためだ、しょーがねえ。うりゃ!(ぐぐっとキスシーン)」
という意味にとれてしまう。「私の心」だったらまだ解釈の余地は残されているのに!
もともとの歌詞は怪人さんにとっての救いになるものなのに!ちくしょー金返せー!(意味不明)
ああ、もう。この歌詞のせいで、いままで黙認できた他のところの歌詞まで鼻につくようになってしまって。
これが何とかならないと劇団四季のオペラ座の怪人に行く気がしない。
でも、東京公演は7月でクローズするのでもう一度は見たいのですが。
歌詞なんかどうでもいいほどの歌と演技を見せてくれれば文句ないけど、これは運だからなー。