光田健一Tripper Trio Tour #05旅姿♭フラッとナチュラル三人衆

出演
光田健一(vocal,piano)
田中博信(guitar,vocal)
井上Cico浩一(per,chorus)

【 第一部 】
  神戸
  鳥取
  大阪

【 第二部 】
演奏曲解説
最後に


非常に個人的な感想になっておりますことをお許し下さい。


2005年10月26日(水)神戸・上屋劇場

  平日の夜の神戸。お客さんは思ったよりも少なくて意外だった。 もしかして、土曜の夜ではないからか?そうかもね。おかげで、番号後ろのほうだったけど、 好みの席に落ち着くことができた。
  まずは楽しみにしていたグッズ購入〜。今日はパンフレット買わなくっちゃね。 並んでいる商品を物色していると、おっ、ちょっとおもしろいもの発見。 cicoさんがイラスト書いてデザインしたというエッグマラカス。これは面白い〜。 売ってるってことはライブで使えるのかもしれないな、と期待半分で購入。

  BGMは洋楽からNHK「新日本紀行」のテーマに移る。おっ!もしかして始まった??と密かに思っていたのだけど、 まわりはそんなこと気にする様子もなくて…みんなこの曲知らないのかしらねぇ。 しばらくしたら、思ってたとおり三人さん登場されました。

  今年の三人衆、よろしいですよ!新アルバム「ナチュラルマン」から惜しげもなくたっぷりと聞かせてくれます。 たった三人だけなのにこの分厚い音ったら!特にコーラスはどの曲も見事に再現されてて、 とにかく、おーーーっ、うわぁーっ、って感心しっぱなし。三人の時間差攻撃アンサンブルも、 そういう作りなのか〜この目で見さしてもらったよ^^。

  あと、静かめな曲の時によく響くcicoさんのシンバル。これがすごく効果的で、 感動を誘うのよ。曲自体は割と平坦に聞こえても、このシンバルのおかげでころっと変わっちゃう。 これは新しい発見。

  全体を通して見ると、わりあい賑やかに楽しめる曲が多くて、後半は立ちたくて仕方なくなってるのを無理やり我慢。 一人椅子からはみ出しそうなくらいノリまくってしまったよぅ^^;;やっぱり後ろに行って立って見るのがよかったかなぁ。

  それにしてもこの日の健ちゃん、なんだか少々壊れてた。平常心ではなさそうに見えた。 こんな風だと、お客さんのところに言いたいことがうまく伝わってないかもしれないなと思った。 その様子のまま「今日はだいぶ落ち着いてるけど、昨日の名古屋なんてもっとすごかったんだよ!」 !?!?ありゃりゃ〜こりゃだいぶ来てるわ^^;; 舞台はコンサートホールのように高さがあって、やりにくいのだろうか?どうなんだろう。 お客さんの反応はわかりにくいかもしれないけど。こんな状況に、初めて来てくれたお客さんはどう思ったかなぁ。 方々に(後ろの席が多かった)いたように思うけど、 私はとても気が気じゃなくて、自分自身もそんなには楽しめなかった。

  せっかくいい音楽作ってるのに。そして実際にお客さんが集まって来てくれてるのに。 あとは目の前で見てもらって、みんなに広められたらそれでいいだけなのに。 ツアーだと、精神面でもいろいろあるだろうから、こんな日もあるのかな。 なんてもったいないんだろう。くやしいな。この日はそんなことで頭がいっぱいになった。
  (念のため書きますが、こんな風に思ってたのは私ひとりだからね。そこんとこよろしくです。 他の人に聞いたら、「すごく楽しかった」と言っていたし。)
(05.11.26 & 12.4) 
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2005年11月10日(木)鳥取・After Hours

  もし神戸が良かったら鳥取にも行こう、と一応心づもりはしていた。 でも、残念ながらそのままにしてあった。その後しばらく経って、 健ちゃんがブログで心のうちを少し語ってくれてた。あぁ、やっと心開いてくれたんだね。 なら気持ちも随分落ち着いたのかな。そんなことを思っているうちに、 じゃぁこの状態の健ちゃんも見に行こうという気になった。 早くしないと大阪に戻ってくる頃にはまた変わってしまうかもしれない…なんて焦りもあって、慌てて手を打った。

  こちらの会場はとても雰囲気のいいお店で、一歩入るとフロア全体が見渡せてしまうほどのフラットな造り。 だから舞台の様子はどこから見ても筒抜けで、いたるところから視線が一極集中。 初めての山陰でのライブに、お客さんの期待も尋常ではないくらいすごくて、 みっちり座ったひとりひとりが同じ方向を向いていて、ひとつになったような一体感を得た。

  ちなみに健ちゃんは、この店のことを以前から知っていたそうで、オーナーさんやスタッフの人の話もいろいろ聞かせてくれた。 スタレビ時代にはコンサート後打ち上げで来たこともあって、壁には根本さんと健ちゃんの写真がサイン入りで 飾られてある。そして、今月は元オフコースの鈴木さんもライブに訪れるため、鈴木さんの写真ポスターと その左には健ちゃんの案内ポスター。「鈴木さんの左に出るものは光田健一♪」なんてかなりうれしそうだった。

  健ちゃんはそうね、最初から少し声が枯れてていがらっぽい気はしたけど、それでもきっちり歌ってくれていた。 途中、裏声を駆使する曲あたりで異変に気付いたようで、その後演奏曲を変更するまでにも至ってしまう。 変更した曲にも実は部分的に高音が入っていて、思った通りには歌えない所があったみたい。 間でちょっと涙声なところもあったかな。そんな様子をじっと見ながら私は心の中で応援してた。 歌い終わるや、健ちゃんは「声が出なくてくやしい」って感じのこと言ったけど、そうだろうか? なんか気持ちが溢れてそれでうるっと来た感じにも見えたんだけど。

  このような状況になると、健ちゃんたら、却って無理して声出そうするのか、 高音だけじゃなく、普通に歌ってる時もかなり意識的に出してくれてたなぁ。 ラストの『誓い』では決めのところ二ヶ所を全力で叫んで歌ってくれた。聞いてて涙がこぼれそうになったよ…。
  MCも声を強調させるようにおしゃべりしてしまってて。もう〜しゃべってくれなくていいのに、 少しでも喉休めてよーなんて思っていたんだけど、そんな時に、すかさずPスケさんが割って入ってきて、 鳥取に着いてから温泉に行ってきた話をおもしろおかしく語ってくれて、みんなを和ませてくれたの。 そのさりげなさがすごく良くて。cicoさんは反対に、どっしりと落ち着いて構えていて、 それもまた我々を安心させてくれて、二人がとてもいい状況を作ってくれてた。三人のそういう感じ。 バラバラなんだけど合わさってうまーくかみ合ってる感じが、すごくいいなーと思った。

  健ちゃんが自分の現状と戦いながら、少しでも良いものを見せたいと努力している姿に心を打たれた。 心を込めて歌っていると、ちゃんとこちらにも伝わる。それがうれしかったな。 アルバム全曲は聴けなくても大満足^^。こんな時にしか感じることの出来ないもっと大切なこと体験しちゃったもんね。

  PS.この日歌うはずだったのに披露されなかった新曲のうち、「ナチュラルマン」、私は夕方密かに聞いてしまったよ。 お店の前通りかかったらちょうどリハーサル中で。その時は本番で聴くから…となるべく聞かないようにして通り過ぎた。 …幻の「ナチュラルマン」

(05.11.26&12.17) 
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2005年11月20日(日) 大阪・バナナホール

  各地の噂を耳にして健ちゃんの声を心配しつつ、それでも大阪ではきっと良くなってるだろう、 と変に期待も十分持ちながら臨んだ。梅田にしばらく来てなかったら道がわかんなくなって、時間ぎりぎりで焦った〜。

  少しピアノのインストがあって、すぐ一曲目。声随分といい音色♪ よく出てるよ。よかった。 時々咳が出たり、高音はまだ完全とまではいかないようだけど、回復の方向向いてるので安心した。

  大阪では、なんか貫禄ついたな〜って思った。すべての出来事を許して受け入れて、 その上で自分たちの考えをしっかり持っていて、音楽をきっちり届けたいって思ってるのがすごくわかった。 演奏もおしゃべりも、いつの間にかたくさん増えていた言葉遊びネタにも、思いは込められていた気がする。

  そんな充実ぶりを象徴するかのように、歌声は表情豊かにこちらに届く。 一曲一曲に感想語ってしまえるくらい、それぞれ印象が濃く残ってる。 「宝物」は昔から聞いてきた中でも一番よかったと思う。 「二人は最高!」は歌いながら、表情やちょっとしたしぐさなどで演技。 「僕はピアノが好きなんだ」では、♪浪花のモーツァルトだーって、□○ーラっ♪ おぃおぃ!!(笑)。
刀@MCから
  Pスケさんは雨男?
  ツアー中は雨が多かったそうで、もし水不足で困っている地方があったら、Pスケさんが雨乞いの行事でコンサートをやるから…呼んで下さい…なんて(笑)。
  どうやら貧乏ツアー(?)だったらしく、夕食はチェーン店の牛丼やうどん&カツ丼などが多かったんだとか。 んで大阪では、安くて有名なスーパー某を探してはよく入ったそうな。このスーパー、私も週に4〜5回通ってるよ〜個人的にも受けまくり^^。
  長い旅の中で大阪を拠点に移動することが何度かあったようで、 「来年は、是非大阪で何かイベントをやりたい」なんてことも話してくれた。 これから考えたいということだけど、今から楽しみにしておきましょ。

  この日は見ながらその昔を思い出していた。健ちゃんを知ってそんなに経っていない頃のこと。 ライブって言ったら、いつもこんな風に表情豊かに明るく振る舞って、元気いっぱいで、 しっかり客席にアピールしてたよなぁ〜と。ちょっとばかり懐かしさも感じた大阪バナナホールの夜だった
(05.11.26 &12.7 そにあ)
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