光田健一Tripper Trio Tour #05旅姿♭フラッとナチュラル三人衆

第二部
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刀@演奏曲 解説

曲目は多分こうだった、という順番で並べています。

刀@新日本紀行のテーマ〜メンバー登場
  この哀愁漂うテーマソング、"地べたを這いつくばって"自力で旅をするライブツアーにぴったりですね。 三人のさまざまな思い・旅の断片などの映像が途切れ途切れ画面に現れてくるような、そんな錯覚に陥る。


1.海辺のアルバム
  イントロは、サビの部分をアカペラで歌って始まる。もともと曲がふんわりした雰囲気なので、 本編と同じ歌い方をしてるんだけど、少〜し、もったり感じるのよね。ライブ三回ともそう思った。 もし私が歌うなら、初め4小節は音符ひとつずつにアクセントつけるかスタッカートで多少歯切れよくして、 続けて♪ウ〜 で元の雰囲気に戻すと思う。そう歌っても聞こえ方はちょうどよいくらいにしか聞こえないんじゃないかな。
2.宝物
  Pスケさんはハーモニカでイントロのメロディを奏でる。素朴な音色がまた良くて。 途中、♪この歌は〜 のところからコーラスがかぶって、 CDにも入ってないような分厚めのハーモニーに耳がつい集中しちゃう。 健ちゃんのリードボーカルも気持ちがすごく入っていて、素直に率直にこちらに届く。
刀@MCから
  新しいアルバムを出して、「今回のライブの目標は、アルバムから全曲演奏すること」 なんて神戸では元気に言ってた。なんでそんな当たり前のこと言っちゃうんだろう?なんて気がしないでもなかった。 でもでも、その後他の土地では…。 やっぱり目標って言っておいてよかったのかー。 悲しいかな的を得た目標だったということで(;_;)
3.南風〜Hae
  アルバム再現。なんで三人だけなのにこんなに音が厚いんだろう。
4.想い出を超えて
  「南風」にそのままつながって、リズムはボサノバタッチのしゃかしゃか系に。 ここで健ちゃんエッグマラカスを取り出して振り始め、みんなにも振ってもらうよう促す。 「井上さんがデザインした、二の腕のお肉が落ちるマラカス〜」この紹介をしばらく繰り返していると いつの間にか「二の腕のデザインした 井上さん」になっている…(笑)。 一緒に演奏に参加しているような気にもなれ、ちょっとこれはうれしいもんだね。
  途中から振り付けが入る。健ちゃんによるcicoさんの紹介で、西城秀樹のヤングマンみたく アルファベットの「C」「I」「C」「O」を一文字ずつ形作る。 これもお客さんに参加してもらって一緒にやろうって感じのもの。 間で他の二人の頭文字「P」「K」なんかも不意打ちで出てきて、なかなか手ごわい。
  マラカスずっと振ってる人、手拍子で参加してる人、振り付けに参加してる人、じっと見てる人、 いろんな状態でこの曲は楽しめた。
  ラストは声だけのアンサンブル。三人の時間差コーラスに、目線をあちこち移動させて見てしまった。
5.Orange
  楽器担当は三人しかいないけど、原曲の音をうまーく振り分けてる。 サビ前のところの決めのベースがポイントになると思うんだけど、それはギターが担当して、CDの感じそのままで届いた。
  この曲は、CDではAORと言われる音楽の雰囲気で編曲しているらしい。 クリストファー・クロスとかボズ・スキャッグスの名前を出していた。
刀@MCから
  「実は、僕のほかにも新しいアルバムを出した人がいます。」
 誰だろう?  cicoさんがピースマークなんか出しちゃってる。
  「あんたのは市電の写真とか貼り付けてあるんでしょ?」「年に一枚くらい作って…」なんて会話が交わされる。
  もちろんこれはネタで、新しいアルバムを出した人は、田中Pスケさん。
  大阪ではPスケさん、なんだかもったいぶってしゃべっちゃって、 健ちゃんから「いちびりかよ〜」なんて言われてたわ^^。CDは、カラス避け、携帯で自分を撮る時の照明 なんかにもいいそうな。あれ〜?
6.GO & GO
  職場でも隅に追いやられている「おやじ」への応援歌、なんだって。 Pスケさんのカラっとした歌声がいいね。元気だけじゃなくて、優しさも一緒に届いた。 CDでは、健ちゃんのエレピの演奏がいいらしいよ。
7.君とふたり
  そっか、ここでこの曲につながってるのか〜なるほど。。。
8.秋の気配
  間を置かずにイントロが始まる。オフコースですね。 そして…このアレンジは渡辺美里ちゃんで編曲したバージョンだね。 CDでしか聞けないと思っていたのが生で聞けたよ!!Pスケさんとcicoさんのコーラスもいい感じ〜。 思うんだけど、ひとりコーラスより違う人の声が集まってコーラスするほうがサウンドに広がりがあるね。
9.木蘭の涙
  続けて聞き覚えのないイントロ。歌が始まっても一瞬何て曲だっけ?とタイトルが出てこなくて^^; スタレビの曲なんだけど、「会えないよ」じゃないのだ、一瞬勘違い。
  これは健ちゃん渾身の一作ですな。この編曲はすばらしい。伴奏もコーラスも。 スタレビの原曲の雰囲気は全く感じさせず、オリジナリティに溢れている 。cicoさんがとにかく大活躍で、この曲でしか使わない多数のパーカッションが登場。
刀@MCから
  「お世話になった方々の作品」てな説明で、今の心境など語る。 ラグフェアのことも言っていて、「彼らは歌うことがほんとに好きで、自分もとても勉強になる」と。 健ちゃんはいい出会い・いい仕事をしてるよなぁ。影響受けつつ成長できるってのはうれしいよね。
10.いつでもいつまでも
  健ちゃんの考える「究極の愛」とは、「求めず・尽くし・見守る」という、 どっかの牛丼やさんのような(?)三つなんだそう。いや、愛についてもっと語ってくれてもよかったのに、 なんで牛丼に例えるかなぁ?(笑)
  鳥取では、この曲は裏声が聞かせどころだから、と予定変更して別の曲になっちゃった。 健ちゃんも意識して裏声を聞かせようと作った曲なんだ〜とわかって、ちょっとうれしかった。 ちなみに、「言葉にできない」「空が好きだった君に」へと代わる。
11.Naturalman
  アルバムさながらの演奏で、ほんとに三人だけでやってるとは思えなくて。 音楽がとにかくかっこいい。ま、歌詞については お説教くさく語ってくれた^^。 ♪右を見ろ〜〜期待していた振り付けはやっぱり無理で(そりゃそうよ、カラオケじゃないんだし)、 がっちりした演奏と歌で楽しむ。ちなみに、鳥取では残念ながら聴けず。 いち押しの曲が歌えなくてさぞくやしかったことだろう。
12.世間She Loves You
  やはり「世間知らず」に聞こえるよう作ったみたいだよ。確認できた、っと。 CDでは加藤さんが歌っているソロコーラスはPスケさんが担当。三人のハーモニーも暖かいね。
**.Cry'n Smile ?
  なんとなく、神戸で歌ってくれた気がするんだけど、記憶が定かではない。 以前のライブとごっちゃになってるのかも。。。すみません。
13.二人は最高!
  最近のライブでは毎回のように歌ってくれて、いつの間にやら定番曲になってきてますねぇ。 ノリがいいしかわいいし、一時もう卒業なのかな?と思ったこともあったけど、まだまだいけます(笑) この先も歌い続けてほしいな。大阪では、久しぶりにぶりぶり健ちゃんの頃思い出しちゃうくらい 、表情や しぐさがよくって、歌声もいきいき。今後もこの調子でよろしく!
14.走れ!ハイエース!!
  曲の本編の前に別の曲がくっついていて、 ♪パーパパーパ〜 なんて曲名だったかな、 タイトル忘れちゃったけど、昔スタレビのコンサートでもネタに使ったことあった曲、 これ歌いながら、cicoさんとPスケさんが振り付けする。 最初は泳いでて、次に二回打って片手上げて〜〜あれれ?どうだっけ?・・もう忘れてる(笑)。
  それに続けてハイエースツアーのテーマ曲! イントロ時に、健ちゃんはメロディをつけていろいろしゃべっていたような気がするわ。 おなじみの♪Sunday〜〜の客席参加コーラスもあり。
15.誓い
  例えそれまで はちゃめちゃになっていたとしても、この曲が見事に空気を変えちゃうのだ。 いつ聴いても何か訴えてくるものがある。 神戸ではcicoさんのシンバルが、鳥取では健ちゃんの叫びが、鳥肌もので気持ちが引き締まっちゃった。
アンコール
メンバー登場
  アンコールに応えて出て来てくれるのは、まずPスケさんとcicoさん。
  鳥取では、会場中割れんばかりの拍手にすごい気持ちよさそう。 そのあと少し遅れて健ちゃんが登場して、さらに大きな拍手で迎えられた。みんながんばって叩いてたもんね。
  大阪では、なんとPスケさんがグランドピアノで即興で作った音楽を弾き語りしてくれた。 cicoさんはPスケさんの肩に手をかけて、曲に合わせてひょこひょこ踊ってる。 「僕たち二人は、この時間を一番楽しみにしてました〜」なんて言っちゃってる。 健ちゃんの足音が後ろから聞こえてきてるんだけど、まだまだ歌っていたい様子。 さりげなく現れた健ちゃんがcicoさんの横で一緒になって踊ってるのに「はっ」と気付くcicoさん。
1.カバー曲・海外の作品から一曲
  三人がそれぞれスケッチブックを持って、曲をプレゼンテーションする。 そこには、cico→「蜂」、健→「狼」、P→「犬」のひとことキーワードが。 その言葉に関係する曲が隠されていて、お客さんはそのタイトルを想像しながら聞きたいものを選ぶ。 指定された掛け声が一票になり、会場に聞こえた大きさで一曲が決まるというもの。 トリッパートリオのみなさん、文字のほか手書きのイラストまでつけてアピール。 健ちゃんのは“文字が怖い”から?「怖くないのよ、狼なんて」というページを見せながら、♪あなたも狼に変わりますか〜♪ とアイドルぽく歌って、さらにアピール。
 ★☆ ネタばらし ☆★
「蜂」→「愛はきらめきの中に」byビージーズ (大阪で演奏)
「狼」→「500マイル」byピーター,ポール&マリー (神戸で演奏)
「犬」→「ジョイ・トゥ・ザ・ワールド」byスリードックナイト (鳥取で演奏)
 * ここで疑問が…
◎ 「狼」は何で500マイル?
 →それは。。狼…『ピーターと狼』という音楽劇(だったかな?)から来ております。タイトルだけは知ってるんだけど、それ以上のことは知らないや^^;;
◎ 「ピーターはわかった。じゃ、ポールとマリーは何処へ行っちゃったの?」
 →「それはね。」イラストを見せながら、「狼に食べられちゃったの。」
「ふ〜〜ん。・・・ちょっと待って!それは『赤ずきんちゃん』の話でしょ?」
…てな会話が繰り広げられましたとさ。
大阪では、赤ずきんちゃん→「開かず+欽ちゃん」のネタまで入ってた。

2.僕はピアノが好きなんだ
  元気に歌ってくれたよ。間奏のところのピアノレッスン曲は、毎回やってる「ハノン」の一番最初のメロディ。 だけど、その続きに「○○のソナタ」みたいな(よくわかりまへん)華麗な指さばきで、 ピアノのうまさを見せ付ける。おっと、CDと同じ演奏と言ったほうがわかりやすいね。
 確か後半の途中だったと思うけど、cicoさんとPスケさんの物まね大会が挿入されていた。
 ★☆ ネタばらし ☆★
cicoさん →アントニオ猪木、さだまさし、林家こぶ平、林家正蔵、武田鉄也…
Pスケさん →ルパン三世、タイムボカンに出てくる(?名前がわかりましぇ〜ん)、細川たかし、トシちゃん、マッチ…
〜 3.ピアノマン
  「僕・ピ(そんな略し方あるのかな?)」歌い終わった最後の小節が「ピアノマン」の頭の小節になっている、というつなぎ方。こちらは、人が変わったように、健ちゃん声も違うんだよね〜^^
4.こんにちは さようなら
  健ちゃんオリジナルの「童謡」「唱歌」の類。自分の音楽が長く歌い続けられるのがひとつの夢で、50年後、100年後と自分が死んでも、ずっと歌い継がれるような音楽を作りたい、と。 そんな話のあとに聴くこの曲は、いつも以上に気持ちがこもってたな。
  Pスケさんとcicoさんは縦笛(アルトリコーダーとソプラノリコーダー)を担当して素朴さもかもし出す。曲に入る前、いい話のあとには付き物の…Pスケさんによるリコーダーを使ったボケネタ。まぁ、ここには書かないけど。読んで下さる方の想像にお任せしましょう。
  ちなみに。。。今回のツアー会場にて、「こんにちは さようなら」を含む4曲入り楽譜集が発売されてました。演奏CD付。
(05.11.27 & 12.4〜8)


刀@最後に

  まさか、今回のツアーがこんな展開になるとは…。健ちゃん自身も驚いただろうね。 約40日のハイエースでの一筆書き状態の長旅で、常にいいコンディションを保つには。。 そんな課題も浮き上がったね。何から何まで、すべてを一切がっさいの権限で動かさねばならなかった光田氏は、 この旅を完遂したことで、きっと大切な何かを得たに違いない。

(05.12.4 そにあ)
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