♪ピアノうたツアー2008『新しい夢』

[第二部:各地の感想]→


まずはライブレポートからどうぞ!

  会場が暗くなると同時に流れ始めたのは、光田氏のひとりアカペラによる『ボレロ』。メロディは裏声で、最初ラグフェアの加藤さんの声?と勘違いしてしまう。ほんとに似てるんだもん!3度聴いてやっと光田氏と確信(遅い?)。

  ボレロの後半に光田氏登場!!やっぱりマフラー巻いてる。最近マフラー姿が多いのだ〜。ピアノに就いてさらっとひと弾き。…この曲は聞き覚えがあるよ。KENSOの新DVD注1でも出てきたドビュッシーの『アラベスク』だ。最近覚えた曲が演奏されるとうれしいもんだね。 ピアノソロはそのまま流れるように1曲目のイントロへと繋がる。
1.願い
2.出逢い
  2曲歌い終えて曲紹介。「『願い』、『出逢い』、『(言葉を濁して)・・い』。」 3曲めは歌ってないけど韻を踏みたかったらしい(笑)…というのは冗談として、少々背筋がしゃんとする曲が並ぶ。
  がしかし、ひとたびしゃべり始めると止まらない。笑える話が次々と飛び出すから、初めの緊張感も随分とほぐれて会場全体がいい雰囲気に。この先受け入れ態勢ばっちり!
  とは言うものの、次の選曲に再び緊張。
3.東京という街で
4.みち草 (神戸4.優しい雨の中で)
5.Beginnings!
6.空が好きだった君に
  どうも神聖なイメージがつきまとう楽曲が多いんだな。それよりも、4曲連続だと忍耐を養われてる感覚になってしまうのかも。だいぶ基礎体力が落ちて来てる自分に気付くばかり。
  「CDでは、たまたま『東京』になってますが…」と訪問先の地名を入れて、半ばお約束(?)の『東京という街で』。『みち草』なんてどのくらいぶりだろう?ついついバンドのみんなで演奏している姿を思い出すなぁ。最後の『空が好きだった君に』はファーストアルバムのタイトルにもなっているほどの名曲だけど、あれからもう13年も経つそうな。早い〜〜。

  そんな今年、このツアーのために新曲を作って来たそう。「どんな曲かというと、どんなって曲なんです。」…わからなかった人のためにもう一度説明する光田氏「…どんな曲かというと、『どんな』って曲です…。」
  この曲を、今回なんとCDにして持って来てくれたそうなのだ。やった〜〜!!
  録音は、最近新しく買ったばかりというグランドピアノで弾き語りをしたそうで、CDのタイトルはそのまま『♪ピアノうた2008』。今のとこツアー会場でしか買えないという貴重盤。

  これを今ここで披露してくれるんだって!「実演販売」なんて言葉も交えつつ(笑)、一緒に収録されているほか2曲もあわせての演奏。そのお披露目、実際にはさっきの『空が好きだった君に』から始まっていたのだと知り、ちょこっと感動。
7「どんな」〜駆け上がる虹のように
8.ずっとHappy Birthday!!

  ♪十五、十六、十七と あたしの人生暗かった〜〜♪注2 光田氏がおもむろに歌う『圭子の夢は夜ひらく』で始まった「健一の夢はよるひらく」のコーナー。

  このコーナーは、自分の未発表曲4作からお客さんに本日演奏する2曲を選んでもらい披露するというもの。 4作は1曲ずつCDに入っていて、合計4枚のCD。客席から「とある方法」で二人を選出し、1枚ずつ引いてもらう。その「とある方法」がおもしろくて!入場の時に配られたアンケート用紙に仕掛けがしてあるのだ(笑)。
【アンケート用紙の仕掛け】
  (神戸) 光田作品が並んでいる中の「トリッパートリオ〜三人衆」が「三衆」って、人に横棒(−)を入れて大になってる
  (名古屋) ♪ピアノうたのイラストの鍵盤のところ。ミの音とソの音にの数字が書かれてある(みそっぱち なんだって)
  (大阪) どうもスタッフの人がそのネタを毎回仕込んでいるようなんだけど、この日は忘れていたのか、関係者に問いかけても無言。「スタッフが誰も目を合わせてくれない」って不安そうにつぶやく光田氏に笑えた〜。
 
 9.???
10.???
【候補曲】
・今日はまだ泣いていればいいよ →(大阪・神戸)
・その声がほしい              →(名古屋)
・決心                   →(大阪・神戸)
・月にさよならの雨が降る        →(名古屋)

  3ヶ所で見て、運良く4曲とも耳に出来た^^。作者としての解説が結構細かく、そのうち2曲で気の弱い男の歌とか言ってたなぁ。何度聴いてもすぐ忘れてしまう自分は、歌詞については全く記憶がなく。名古屋で選ばれた2曲はどちらもピアノがやたらと凝っていて印象深かった。
  こちらのコーナー「よるひらく」なんだけど、CDをお客さんが選る、そしてCDケースを開く。中から曲名が出てくるしくみになってるの。なるほどぉ。

  新曲2曲を歌い終えると、「カゼカヲル」のエンディング部分が場内に流れ出す。と同時に舞台から去っていく光田氏。スポットライトがステージの中央右寄りに置かれたラジカセに当たったかと思うと、ラジオ番組のようなものが始まった。
〜FM Healthy NO.1〜

  2006年のピアノうたツアーで披露されたものと少し似た設定のラジオ番組だけど、今回はこの場所にご本人はいない。DJさんがリスナーに電話をかけるというストーリーを、現実にはちょっとありえない強引さで展開しながら、ナベアツさんやDAIGOさんをしっかりと入れてるあたりはさすが!

  リスナーのリクエストが光田健一さんの楽曲^^。歌詞に「」という言葉が入った作品をメドレーで聴きたいっていう、とってもうれしい内容。

  番組の合い間には、いかにもなそのままどっかで流れていそうなロゴだったり、♪スジャータ〜の替え歌(笑)だったり、しっかりと作り込まれたサウンドも届く。そのあと会場のスタッフによるツアーグッズ紹介が。…客席の後ろにスタッフが立っていて、ラジオのサウンドに合わせて身振り手振りで商品を見せるのだ。さらになぜだか西城秀樹なYMCAまで。光田氏の極端でとことんまでやる主義に、けなげなまでについていってらっしゃるスタッフさん。でも楽しそうでした。頼りにしてますよ^^。

  スタッフさんのコーナーが終わり体を正面に戻すと、そこにはピアノに戻っている光田氏が!! いつの間に戻ってきたの?思いがけなくて驚いてしまった^^。それに、衣装替えまでしてる…。大阪ではHPで出てるグリーンのシャツとマフラー。これ似合ってるわ〜。
  このあとすぐにラジオで時報が流れたけれど、自分の時計を見たらぴったり合ってる。んんん?どうも時刻だけその場でしゃべってたみたい(笑)相変わらず芸が細かいな。名古屋でやっと判明した。

  番組のリクエスト「夢のメドレー」がDJさんのナレーションに合わせて演奏開始。
11.ミツダケンイチ・夢のスーパードリームジャンボメドレー
  光田健一作品で「夢」という言葉が出てくる曲は48曲(よくやるカバー曲もあわせると…言ってたように思う)もあるそう。そのうちの20曲をメドレーにして弾き語ってくれた。かなりな超大作。3ヶ所とも演奏曲は一緒だったけど、日によって感じ方が違った。おもしろいもんだ。
【余談】 ★ 演奏曲お披露目を兼ねて、ゲーム でちょっと遊んでみましょうか♪
  お時間たっぷりある方はどうぞ!

  ネタ見せも終了しひと段落、なんて思っていたら、「もう一曲新曲を作ってきた」って!これは予想外。曲名はツアータイトルと同じ『新しい夢』。あぁ〜そういうことかぁ。その手があったのね^^。解説してくれたのは、「迷ってる人も一歩踏み出そう」っていうような内容。
12.新しい夢
  特に新曲は、受け止める側の状況次第ってところがあると思う。自分は名古屋でのお喋りで、ふっと開けた(言葉がしっかりと届いた)気持ちになった。

 さて、ここからは一転、踊れるコーナーに突入。イントロが始まってタイミングよく立ち上がることが出来た人はラッキー。立ちたいな〜でも…。都合により立ち上がれず、座席に腰を下ろしたままで目いっぱいのりまくる自分。
13.君に夢を伝えたい
14.僕はピアノが好きなんだ
15.南風〜Hae
16.世間She Loves You
  『南風』は血液型でふたつに分かれてコーラス大会。メロディももう覚えてるから楽勝だよん。さらにコーラス大会もう一曲。『世間She Loves You』は座席の場所で中央から左右ふたつに分けてのコーラス。中央付近にいたら、体のまん中からふたつに切られた…(^^v)。光田先生の手の動きに合わせて歌うのは、結構リズム感がいる。体に染み付いた音楽の基礎のようなものが必要になってくる。この曲はほんと、お客さんも大変なんだ。でもそれがとっても楽しいのですわ♪

【アンコール】

  拍手に迎えられた光田氏、なんとまたまた衣装が違う〜。早速ピアノに就いて演奏し始める。
1.心の瞳が輝くとき
2.カゼカヲル
  『心の瞳が輝くとき』は懐かしくてね。ピアノうたスタイルでも何度も聴いた曲だもん。よく聴いていた頃のこととか空気がよみがえってしまう。続いてさらにシングル曲が続く。『カゼカヲル』は後半みんなで歌うのかなーと思ったりしたのだけど、特別誘われなかったね。

  ここで何かお話があったはずだけど、残念ながら記憶がはっきりせず。もの覚えはとにかく悪くなっていまして…すみません。 もう一曲歌ってくれるということは、あの曲なのかな?勘ぐっていると、案の定。
3.光をさがして
  今回はシングル特集で来たかぁ。最後に歌う『光をさがして』は効きます。名古屋で聴いたこの曲は光田氏の表現力がすごかった。でも大阪は、意外にさらっと3曲が流れてしまったような気がして、発売日順に歌ったのだと思い込んでいた(『カゼカヲル』と『光をさがして』が逆)のだけど、順番は同じだったそう。

  大阪のみ、2度目のアンコールがあった。曲名は忘却の彼方。

♪ ☆ ♪ ☆ ♪

【脚注】  (注1) KENSOが2008年に発表したDVD「KENSO版・プログレッシブロックの作り方」
 (注2) 神戸・名古屋はこう歌っていたが、大阪では♪赤く咲くのは赤い花〜白咲くのは白い花〜♪だった! 心の中で突っ込んだのは言うまでもない。
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(08.11.22〜12.19 そにあ)
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