♪ピアノうたツアー2008『新しい夢』

10.4(土)大阪
11.2(日)神戸
11.14(金)名古屋

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  全国ツアーは2年ぶり。その間に関西地区では、無料のイベントやたくさんのミュージシャンとの共演もあり、何かしら顔を見せてくれているから、お久しぶりの感覚はそんなにはなかった。
  でもツアーとなるとちょっと違う。見る側にも多少のこだわりがある。個人的には、◎やっぱり参加初日は地元で!◎ライブ一本の重みを大事にしたいから2日連続では行かない(余韻でしばらく過ごしたいのだよ^^一気に見るのはもったいない)。◎出来れば地方の会場も覗いてみたい。…などなど、しっかりと光田氏を見守りたいのね。
  そんなわけで、比較的行きやすい地域でも泣く泣く諦めた日あり、自分の予定とも照らし合わせ、厳選の上の参加になった。

2008.10.4(土)大阪・Framingo the Arusha

  久しぶりのフラミンゴでのライブ。以前はソファになんか腰掛けてゆったりと見ていたものだけど、今回は会場一面椅子がきれいに並ぶ。

  出だしから楽しいおしゃべりがぽんぽんと飛び出して、どっかんどっかん沸く場内。トークでしっかりお客さんの心を掴んだね^^
  歌声もとてもよく、どの曲もどの曲もいい感じ。でもそのせいか、ライブで一番良かった曲が挙げられない。今回はどれも同じくらいなのだ。もしかしたら表現力をもっと発揮できたのでは?なんて、思い上がってダメ出ししてしまう自分もいた。

  確実に新しいお客さんが増えている。音楽を聴く姿勢が今までとは全く違う人たちがいるのだ。特に曲の間奏のピアノソロの直後、きっちりと拍手でもって反応してくれる人が多数。きっとセッションなどに通いつめている人たちなんだろうね。この雰囲気がうれしかったし、とても新鮮に思えた。新しいお客さん大歓迎で〜す♪

  後半も冒頭同様いい調子でしゃべり続けてくれる光田氏に、なぜかどんどん反応できなくなってくる自分。体力的についていけない…(めんどうくさくなってる?)。もっと容量の大きな人間にならなければ!反省。
 ・・・ この日のことで思ったのは、前半のトークでしっかりとお客さんの気持ちを掴まえてうまくいっているから、後半はお客さんによっかからずに、光田氏のペースで音楽を中心に勝負することに集中してもいいんじゃないかな?って。いつまでもトークに惑わされると、肝心の音楽が薄れてしまうように思えて、少しもったいない気がした。この辺のさじ加減は難しいとは思うけどね。

  衣装替えは2回(多いほう?)。マフラーも毎回違う。最初のインパクトは強かった。ちょっとロカビリー系で、マフラーはコーディネートしたシルバーのきらきら。買ってきたばかりのようで、なんと値札がついたまま!気がついてその場で公表しちゃってるあたりに日頃の親しみやすさの根源があるのかも(笑)。

  新曲『どんな』を初めて耳にして、その場ではきっと何か思ったと思う。でも翌日アンケート書いてる時点でもう何も覚えていなかった。ただひとつ、また「あの歌詞」だったことはやたら鮮明に記憶に残ったけれど。光田さんってば、ほんとにお気に入りなのね。

  会場で『♪ピアノうた2008』の新CDをしっかり購入し、サイン会にも参加してほくほく。この先もまだまだ長いし、出来るだけ多くの会場に足を運んで生演奏を聴きたい。毎回新鮮な気持ちでいたいから、このCDはツアーが終わるまでは聴かなくてもいいくらいに思っていた。実際はこの間に一度だけ耳にするが、あまりにも内容が良すぎて流し聴くにはもったいない。その場で受けた印象を軽く記憶しあとはきれいさっぱり。気にかけたり思い出そうとすることはなかった。
  そんな状況だったから、突然に新曲の感想など尋ねられても、まさに「どんな曲だったっけ???」。 冗談は一切なしで、この時点では全く何も答えられないのであった。

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2008.11.2(日)神戸・チキンジョージ

  チキンジョージは今年新築オープンしてビルになっていた。舞台の高さといい、会場の広さといい、以前よりもこじんまりでほどよいサイズ。お気に入りのライブハウスだな^^。精神的にも体力的にもライブに集中できるように準備をして臨む。

  確か何曲か歌ったあとの最初のMCの時だったかな。光田氏が咳を2〜3回。あれっ??この咳の具合いはおかしいぞ。舞台をまじまじ見渡すと、いつもの小道具のほか、ピアノの向こうで蒸気が上がっている…加湿器だ。ここでようやくご本人の状況を理解するのだった。それからは、言われてみれば今日の声少し違うかも。。。気付くの遅すぎ(-_-;)。
  光田氏は自分の状態をわきまえた上でライブを進める。「今日はお客さんの気持ちに寄り添ってライブしようと考えていた」なんて話もしていたしね。 でも歌声はしっかりとお腹から出ているから、全然変でもないし表現にも遜色ないのだった。
  実は咳だけじゃない。ピアノの横にはしっかりとティッシュの箱を用意して、舞台上で はかむし、 も吐く。異常なまでのリラックスぶりで、お客さんを本気で信頼していないと出来ない芸当。舞台と客席の距離は見事に縮まって、あたたかく見守る空気がいつの間にやら出来ている。

  【神戸スペシャル1】 来場者へのおみやげとして、「soy joy オレンジ味注3」を帰りに頂く。新製品の宣伝らしいんだけど、偶然にも光田氏のお気に入りだそうで元々買ってカバンにあったものも舞台に持ち出していて、ピアノの上に2個のオレンジ味が。そういえば、ライブ中そのひとつを食べていた(本当)。 この日は「大豆ですから!」のセリフをとにかくみんなで連呼したわ〜。光田氏の何気ないトークがうまーい具合いに「大事ですから…」の言葉で締められて、続けて客席に呼びかけてくる「soy joyは?」に、「…大豆ですから!」と客席の反応も早〜い(笑)。 話のつながりは巧みだし、忘れた頃に再び出てくるし、アドリブでこんなに一貫性のあるトークはすごい。さすが!!

  【神戸スペシャル2】 マイクスタンドの締まりがよくないのか、時々ずれるような音を発してマイクが自分自身を拡声してしまう。その音が「ゴン太くん注4の鳴き声に聞こえるね」って、おもしろいところ突いて来る。わりと頻繁に鳴いてくれるもんだからこの話題でも和みまくりで、ゆったりとした時間を楽しんだ。

  これは内緒の話だけれど…。アンコール最後の曲のイントロ演奏中、まさに歌い出そうとする直前のこと、なんとゴン太くんが鳴いてしまった。雰囲気のある静かな曲のここ一番てところでどうしたことか!! その空気を察し取り、もちろん会場の誰一人としてゴン太君には反応しなかった。でも、心の中でちょっと受けていた自分がいる。
【脚注】  (注3) 昔、森高千里ちゃんのサポートをやっていた時、こちらのメーカーさんの体育館で社員さんを前にコンサートをやったことがあるのだとか。森高ちゃんは別の商品でCMやってたんだね。貴重な逸話でした^^
 (注4) 公共放送・教育TV「できるかな」に登場していたキャラクター。鼻をくんくん鳴らすようなしゃべり声が特徴的。
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  この間に思い立って(意を決して?)『♪ピアノうた2008』CDを何度もリピートして聴く。と言ってもやったのは1日か2日。まだ生が優先だからね。
  当初、遠征出来そうな会場候補は後半いくつかあったが、最終都合がついたのは名古屋のみ。予定外に少ない…。最後の1本、大事に見ようと万全の体制で参加。

200811.14(金)名古屋・ボトムライン

  地下鉄出口まん前にあるため迷うことなく辿り着けるのが有り難い!テーブルのまわりに椅子を並べたゆったりとしたスペースで拝見。

  歌声第一声がつやつや^^。なんともふくよかな響きにうっとり。心配していた喉の調子はだいぶ良くなっているようで、ひと安心。

  トークは前半特に壊れ気味だったような…。お客さんの気を強引に引くため(?)なのか、それとも どんなお客さんが来ているのかを探るためなのかよくわからないけど、いろんな方法で客席をつっ突いて来た。
  後半は多少地に足着けて、大事な話をしっかりと混ぜながら「にやっ」と出来るトークも。「アルバムデビューから13年になる」という話題に続いて、「CDとして発表している曲は述べ200曲ほどあります。この著作権をまとめて売りたいと思いまーす。」  くしくも著作権にからむ事件の直後で、タイムリーすぎる!どうやらまとめて買ってもらうことがいいんだそうで。ふ〜ん。

  アンコール最後の曲『光をさがして』はこの日のベスト。そして間違いなく今まで自分が見てきたこの曲の中でもベスト。表現力が冴えると、楽曲本来の良さも合わせて伝わってくる。その相乗効果を肌で感じることが出来た。

  自分のライブ参加が終わってしまって、改めて思い返すと、急に淋しくなってしまって…。もう少し前半から遠征をしてもよかったかな…?とも。でも今年はこれで精一杯。きっとまた、来年も数々の楽しみがあるんだから!
  その後『♪ピアノうた2008』を聴いたかというと、まだ…。気持ちがばたついている時期が過ぎてから、ゆっくり楽しもうと思う。今のところ光田氏の歌声の最新の記憶は、名古屋の『光をさがして』だからね。ずっといい気分でいるんだよね^^。

(12.15〜22 そにあ)
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