みどりマザーランド SUPER LIVE 2000

2000 8 5 sat. 大分県野津原町 みどりの王国ふれあい公園

出演:米倉利紀/葉加瀬太郎/スターダスト・レビュー


 7月の香川県志度町テアトロンから一週間後、大分県野津原町であったライブに行ってきました。
出演の3アーティストとも気になる人たちだったのです。
とくに、バイオリンの葉加瀬太郎さんとスタレビのkey.光田さん。この二人の競演にも期待を込めて…。

 司会のDJさんが現れてコンサートの説明の後、まずは一人目のアーティストを紹介。 そして始まりました。

【 米倉利紀 】

 実を言うと、米倉氏を生で見るのは初めて。1曲目は聞いたことのある曲でのりのりでした。 一斉にみんなが立ち上がったのでつられて立って見ていたのですが、 2曲目以降は知ってる曲がなくて ちと淋しさを感じつつ、演奏と歌声とダンス・ パフォーマンスに注目して楽しみました。

 おしゃべりコーナーになっても座らないのね、ファンの人たちは…。 でも、米倉氏のおしゃべりは楽しかったの。自分のことや音楽のことを しっかりアピールして、見ていて気持ち良かったんです。一年の半分はニューヨーク にいて、レコーディングしてるらしいです。

 話しているうちに、「ここで、スターダスト・レビューの曲を歌います」 てなことになり、「ええっ?」と思わず身を乗り出してしまう私。 「小学生の頃、すごく好きだった曲で…大人っぽいんだけど、 そこのところが気に入っていた」という曲があったそう。当時すでに歌手になろうと決めていて、 家の洗面所で鏡に向かい、電灯をスポットライトに見立てて練習したらしく 電気を灯けたり消したりしてなりきって歌ってたとか。

 その曲とは…想い出にかわるまででした。 アレンジはアコースティックで、少しスローにボサノバっぽい。そして歌声は なんともセクシー!彼のとがった声がぴったり はまってた。
 そんなおいしい場面もありーの、ムードに酔いしれての1時間が終わりました。


【 葉加瀬太郎 】

 この時間帯は、 陽がだんだんと落ちてきて夕暮れ の変化を楽しみながらゆったりと聴くコーナー で、ほとんどの人が座って見てました。

 出演は、生ピアノ・クラシックギター・チェロそしてバイオリンの4人。 曲はソロアルバムからAnother Star、WATASHI (でも、アレンジはCDとは随分変わってたような気が…)。
 クラシックからはハンガリア舞曲(1番だそう) 、チゴイネルワイゼン。←この曲知ってますよね?  どん底に落ちてしまった時、「神様〜〜」と祈るシーンでよく流れる曲! (おいおい、吉本の見過ぎだよっ^^;)  タイトルだけだとピンと来なかった人たちも、曲か流れるや 「あぁ〜この曲〜〜」っていう声をあげてました。

 葉加瀬さんの音楽、最近は民族音楽寄りなんでしょうか?  1曲アフリカンぽいのがあって、イントロでジャングルの動物達の鳴き声 をバイオリンで真似ていたんです。1つはサルのキーキーといった声、 もうひとつは小鳥のピヨピヨ…というような。それがあまりにもそっくりで… 思わずその辺にいた セミたち がつられて一斉に鳴き始めてしまいました!!  これは自然現象としか言いようのないもので、感激してしまったのですが、 演奏後、葉加瀬さんも「セミとセッション♪」 と、いたく喜んでいました。野外のコンサートってすばらしいハプニング があるものですね。 

【 スターダスト・レビュー 】

 司会さんによる紹介のあと、なかなか始まらず立ちぼうけ(?)でしたが…。 ざわざわした中にかすかな歌声が聞こえ始めました。そう、 アメージング・グレイス(黒人霊歌) を歌いながら5人が歩いて出て来たんです。 そのまま全員がステージ中央に並んで、その姿をしっかり見せて歌って くれました。この光景は、余計な装飾(楽器)を一切はずした生身の ミュージシャンの姿をアピールしているようで好感が持てました。 (point.1)

 そして根本さんの第一声 「スターダースト・レビューは全部で 8百○十○人のメンバーがいます。今日はその中でも優秀な5人を連れて きました。次見たときは変わってますから心して見て下さい。」
…なんてウソつくから、本気にしたお客さんもいるじゃないの! 

 5人全員ちゃんと楽器に就いて、 No,No,Lucky Lady。踊ってる人多かった。 根本氏は再びしゃべる 「スターダスト・レビューはメンバーが 5百○十○人います。」会場からの「さっきと違―う!」の抗議の嵐に、 「今1曲聴いて、3百人ほどやめちゃったんだよ!」 と反論。何も知らなかったお客さんたちも、騙されていることにようやく 気付いたようでした。

その後、 ムーンライト・ロコモーション,Northern lights をはさんで、一人づつメンバー紹介。key.光田健一さんについては 「葉加瀬さんのご学友です」(東京芸能人大学…ではなく、東京芸術大学出身)。 健ちゃんも「中退仲間です…」などと答えてました。

 続いての3曲は会場の雰囲気にぴったりでした。根本氏曰く 「思わず みどり牛乳が飲みたくなってしまうほど さわやかな曲」Brand New Wind,Be My Lady,Stay My Blue。 どの曲も涼しい風を吹かせてくれましたが、 特にStay My Blue(point.2)は健ちゃんの ピアニカ(もとい、鍵盤ハーモニカ!)とピアノが素敵でした。根本さんの声も、 歌うたびに味わいが増してて…良かったです。

 「今日は、スターダスト・レビュー6人目の メンバーを紹介します。」突然のメンバー追加発言に、本気で不安に なった私。「俺の弟だぁ〜〜」と紹介された人は、いかにも根本さんがよく 着ていそうなたらたらしたシャツに、おんなじ髪型!とサングラス、 エレキギターを抱えて全速力で走ってきます。誰?誰?? 

…なんと、それは第2部で登場していた葉加瀬太郎さんでした!
根本氏は「このイベントが決まってから、何か一緒にやれないかな? とずっと考えてた」のだそうです。そしていつのまにかエレキはちゃんと バイオリンに持ち替えられて一曲始まりました。

 木蘭の涙。この曲での葉加瀬さんは大人しめな 奏者でした。譜面をしっかり見て、忠実に演奏してる〜というような。 そして共演はもう一曲あったんです。

 Help Me !! タイトルを紹介されて思わず 跳び上がって喜んだファンたちでした。この曲は…予想通りと言いましょうか、 葉加瀬さんと健ちゃんの大セッション!!となりました。間奏で健ちゃんは 超ローング・ソロを奏でてくれました。もう息を飲むくらいすごいのを。 (point.3)  続いて葉加瀬さんはスピード感あふれるソロ。バイオリンであんな演奏が 聴けるとは…。この間、葉加瀬さんと健ちゃんはお互い相手を見合って、 一瞬たりとも気を抜けない非常に緊迫した空気が流れていました。 だから私たちも二人から目を離すことができなかった…。

 演奏終了後、二人は堅い握手を交わしました。私たちも惜しみない 拍手と歓声でもって、今感じている素直な気持ちを精一杯表現していました。
…そんな興奮に満ちた空気に包まれ、葉加瀬さんは舞台を去っていきました。

 この後の想像はたやすいと思いますが、異様なくらいに盛り上がったのは 言うまでもありません!
 Get Up My Soulで会場全体が揺れて いました。曲を知ってても知らなくても、舞台も客席もひとつになって のってる。で、TV放送によりますと、 Going Back To 1981もやったようです。。 すっかり忘れてた〜。

 そして早くもラストソング、「僕たちからみんなに感謝を込めて」と、 今夜だけきっと。 曲の後半から5人は楽器を離れ、最初の登場シーンと同様 生身の声だけに なっていました。この演出が憎いっ! 先ほどまでの演奏が 頭の中をぐるぐる猛スピードでかけめぐり、じ〜んとしてしまいましたと。。。

【 アンコール 】

 お客さんの心からの拍手に応えて登場した5人はいい笑顔をしていました。 夢伝説、そしてピアノ伴奏での Stars。  ここで事件は起こったのです(?)。

 なんと、それまでこうこうと照らしていた照明が突如として消え 舞台は 真っ暗に。聞こえてくるのは5人の歌声、見えるのは空の向こうの星たちだけ…。 ただひたすらに空を見上げて、耳を傾けました。根本さんのボーカルが 空に吸い込まれていくよう。歌が終わって後奏に入った時、ひとすじの光る ものが…。 流れ星!

 会場中が感嘆の声であふれかえっている中、 ピアノの音も消え、この野外コンサートの幕は閉じたのでした。

 以上、大分レポートでした。 久しぶりに音楽!に感動した気がするな〜。
特に、健ちゃんには、もっともっとソロをたくさんできるセッションの方も やってほしいと強く思ったライブでした。

注釈 スタレビを知らなかった人を「あっ」と思わせてしまった曲。
(point.1) … スタレビはバンドのイメージが大きいから、・5人とも歌える・それもうまい!と驚いた人多し。
(point.2) … 「あれっ?この曲聞いたことある!」と話している人がいた。
(point.3) … 健ちゃんのこの演奏は…も〜〜う、とにかくみんなを惹きつけました。コンサートの一番の目玉。

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記憶を頼りに書いていますので、セリフなどは完璧でないのであしからず。
長時間読んで頂いてありがとうございました!
( 2000 9 そにあ )



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