USBは手軽さに反して、トラブルが多いようである。
Windows98 Second Edition においても未だに不完全な部分を残している。
ましてや Windows 95 の
OSR2.1以上
(ここでは略して OSR2 と表記する)においては問題続出な上、サポートしていない機器がほとんどである。
秋葉原で、USB−パラレル変換ケーブル(SEIGYO) を購入した。
このケーブルは、普通のプリンターに接続してそのプリンターをUSB機器にしてしまうものである。
運良く、Winodws95 用のドライバが付属していたのでマニュアル通り設定するが何も起こらなかった。
USB端子が、ペッツの口に見えた瞬間である。
何度か「OS」の再インストールまで交えて繰り返し試行錯誤し、何とか認識させることが出来た。
まず、念のため最低限以下のチェックをする。
どれか一つでも該当しなければ、残念ながら現在では全く不可能である。
メーカー製のパソコンも不具合が出やすいので変更しないこと。
- USBポートがパソコン本体にあり、マザーボード上の CHIPSET認識用のプログラムがある。
または、PCIバス接続の USBボードが装着されている。
- Windows95 が OSR2.1 以上 ( Windows 98 未満 ) である。(下の
*1
を参照のこと)
- Windows95 で動作保証の USB機器があり、それ用のドライバーがある。(当然といえば当然)
実際に変更するときは注意!
失敗すると起動できなくなったり、全て再インストールしなければならなくなる可能性があります。
USB認識手順
- 「BIOS」で使用可能にする
「Assign IRQ For USB」があれば「Enabled」である。
「BIOS」によっては、「USB Controller」かもしれない。
ただし、「USB 〜 Legacy〜」がつくものはBIOSでUSBキーボード等をサポートするかなのでここでは関係ない。
- 「OS」側で「USB」を使えるようにする
初期状態の 95は、「USB」が使えない状態にある。
「OSR2.5」なら、「Windows 95」の CD-ROM の中の「¥OTHER¥UPDATES¥USB」である。
「USBsupp.exe」のみインストールし「USBupd2.exe」はインストールしない。理由は、IEの推定無罪を参照。
「OSR2.1」なら、付属のフロッピーである。
「マイコンピュータ」の「コントロールパネル」の「システム」の「デバイスマネージャ」から中途半端に認識(「!」表示)されている「Universal Serial Bus」があれば、1回削除して再起動する。
PCIバスタイプの「USB」ボードならこれでOKなはずである。
- 「OS」に「CHIPSET」を認識させる
これは、「Windows 95」が発売された後に「USB」をサポートした「CHIPSET」が出たためである。
マザーボードを買ったときについてきた CD-ROM の中にアップデート用のプログラムがあるはずである。
ただし、導入すると全てのドライバー情報を全て初期化する。
そのため、ドライバーをまた最初から全て入れ直さなければならず、再起動の繰り返しになり非常に厄介ではある。
「GIGA-BYTE GA-686BX」なら「¥Patch_95」
もしなくても、同じ「CHIPSET」なら他のマザーボード用でも使えるときがある。(よく調べないと危険)
マザーボードによっては、メーカーのサイトからダウンロードできるかもしれない。
必ずCHIPSET認識が最後でないとうまくいかない。
うまくいったか確認するには、「マイコンピュータ」の「コントロールパネル」の「システム」の「デバイスマネージャ」を見る。
「USB」の欄に
- 〜 USB Universal Host Controller
(装置により名称が異なる)
- USB Root Hub
(これは必ずこの名称)
2つ追加されていれば正常に認識されているはずである。
もし、「ほかの検出されたデバイス」などに
- 「Unused USB Host Controller」
があればUSB機能があることは認識しているが残念ながらどこかで失敗している。
USB変換ケーブルのドライバー、プリンターのドライバー等も導入したので見事USBプリンターとなったのである。
だからといって何かいいことがあるかということはとりあえず考えないものとする。
「Winodws95」には数種類のバージョンが存在している。
「マイコンピュータ」の「コントロールパネル」の「システム」で分かる。
バージョン | 名称 | USBの使用 |
4.00.950 | Retail | 不可 |
4.00.950 a | OSR1 | 不可 |
4.00.950 b | OSR2.0 | 不可 |
4.00.950 b | OSR2.1 | 可 |
4.00.950 C | OSR2.5 | 可 |
ここで問題なのは、同じ「4.00.950 b」をもつ「OSR2」と「OSR2.1」であるが、よく考えたら見分ける必要はない。
「USB」用のフロッピーディスクがついていれば、当然「OSR2.1」である。
他にも、「CD-ROM」の表面に「With USB 〜」と書いてある。
同じ「Winodws95」でありながら、「USB」のサポートや、「FAT32」などシステム自体かなり別物になっている。
ちなみに「OSR」は、「Oem Service Release」の略である。
残念ながら「USB」の使用が「不可」の場合は別のバージョンか、「Windows98」を買うしかない。
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